スカウト型採用とは?メリットや成功ポイント、おすすめサービス5選もご紹介【新卒/中途別】
近年は、労働人口の減少や働き方改革などの影響で、人材獲得競争が激化しており、候補者へ直接アプローチをする「スカウト型採用」を導入する企業が増えています。
ただ、スカウト型採用を導入する際に「スカウト型採用とはどのような採用なのか」や「スカウト型採用サービスのメリットや注意点は何か」といった疑問をお持ちの方も多いはず。
スカウトサービスについて、詳しい内容を理解せずに利用すると、そのメリットを十分に活かせない可能性があります。そのため、もしスカウト採用を利用したいとお考えであれば、その仕組みやメリットを十分理解することが大切です。
そこで今回は、新卒／中途別のスカウト型採用の詳しい内容と、おすすめの人材サービスを5つ紹介しますので、ぜひ参考にして優れた人材の確保にお役立てください。
スカウト型採用とは
スカウト型採用とは、応募者に直接アプローチする採用方法のことです。
採用条件や雇用条件など企業が公開する情報をもとに、応募者側から企業にアプローチする「公募型採用」とは反対の方法で、応募者が経歴やスキルを公開し、企業側が応募者にアプローチします。
スカウト型採用のことを、ダイレクトリクルーティングと呼ぶこともあります。
元々は実績のある中途採用者に用いていた採用手法ですが、最近では新卒採用でもスカウト型採用を利用することがあります。
ほかの採用手法については以下記事に網羅的にまとめています。ぜひご覧ください。
スカウト型採用のメリット
スカウト型採用には次のメリットがあります。
- 選考の手間と時間を省ける
- 優秀な人材に直接アピールできる
- 採用コストを下げられる
1. 選考の手間と時間を省ける
公募型採用の手法を用いると、応募者が多数の場合は採用選考に手間と時間がかかります。
履歴書をチェックするだけでなく、一人ひとりを面接する場合さらに時間と手間がかかるでしょう。
しかしスカウト型であれば、履歴書や職務経歴書を見て気になった人材だけを選考対象とするため、選考の手間を削減できます。
採用までの時間を短縮できるので、業務に支障が起こりにくい点もメリットといえるでしょう。
2. 優秀な人材に直接アピールできる
公募型は受け身の採用方法なので、企業側が優秀な人材に選んでもらう必要があります。
スカウト型であれば企業側から対象となる人材に直接アピールするので、優秀な人材を逃しにくいでしょう。
優秀な人材を獲得したい場合、母集団形成は欠かせない要素です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
3. 採用コストを下げられる
公募型採用では、説明会を開催して、1次面接、2次面接、役員面接をして絞り込むというような手順を踏むことがありますが、手間をかける分、莫大なコストがかかります。
応募者が多い場合は、コストもさらにかかってくるでしょう。
採用したい人材を絞ってから採用活動を始めるスカウト型であれば、対象となる人物が少ないので、採用コストを下げられます。
採用コストの削減方法については、以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
スカウト型採用サービスの費用相場
スカウト型採用サービスの費用相場は「成功報酬型」と「定額型」に分けられます。
成功報酬型の費用相場
| 新卒採用の相場 | 中途採用の相場 |
|---|---|
| 30万〜40万円／人 | 年収の15% |
新卒採用の費用相場は、内々定承諾時に1人につき30万〜40万円支払うのが一般的です。採用の可否に関わらず、初期費用や利用料は別途必要になる場合もあります。
中途採用の場合は、初期費用／利用料＋採用した人材の年収の15%であることが一般的です。職種やスキル、経験によって、%の振れ幅は大きいので注意しましょう。
定額型の費用相場
| 新卒採用の相場 | 中途採用の相場 |
|---|---|
| 60万～150万円／年 | 300万～400万円／年 |
定額型とは、月額／年額で費用が決まっている料金形態です。利用プランによって、オファー可能上限数が異なる場合もあります。採用人数が多いほど1人あたりの単価が低くなるため、採用コストの削減も期待できます。
新卒採用の費用相場は、60万～150万円／年。中途採用は、300万～400万円／年が一般的です。
スカウト型採用サービスがおすすめな理由
スカウトをするためには、対象となる人材に直接働きかける必要があります。
スカウトする方法としては、次の3つの方法があります。
- 自社でスカウト活動を行うスタッフを用意する
- プロのヘッドハンターに依頼する
- スカウト型採用サービスを利用する
スタッフが多く、社内でスカウト活動に専念できる人を準備できれば、自社でスカウトすることもできるでしょう。
しかし業務に支障が出たり、プロではないので人材を上手に見極められなかったりする恐れがあります。
人材を適切に見極めるにはプロのヘッドハンターに依頼する方法がありますが、「コストがかかる」「企業側で求める人材をヘッドハンターが正しく理解できない」などのデメリットがあります。
そこでおすすめなのが、スカウト型採用サービスです。
スカウト型採用サービスとは、仕事を求める人材に自分の経歴やスキルを登録してもらい、企業側に公開することでスカウト型採用を支援するサービスです。
情報が集約されているので手間がかかりにくいだけでなく、なかには、マッチングをサポートしてくれるサービスもあるので、効率的に理想の人材を見つけることができます。
スカウト採用を成功させるための重要ポイント2つ
スカウト採用を成功させるため重要なポイントとして、次の2つが挙げられます。
- 必要な人材像（ペルソナ）を明確にする
- スカウトメールの内容や書き方を精査する
上記の2つは、スカウト採用の成功を左右する重要なポイントであるため、下記でそれぞれ詳しく解説します。
自社に必要な人物像（ペルソナ）を明確にする
スカウト採用だけでなく、人材採用を行う際は、まず自社に必要な人物像（ペルソナ）を明確にすることが重要です。
ペルソナを明確にするためには、人事部と採用する人材が働く部署が連携し、必要となる人材の特徴やスキルなどを詳しく共有することが重要です。
明確なペルソナ設定ができれば、即戦力となる人材を採用できるだけでなく、ミスマッチや早期退職のリスクを軽減できます。
▼以下の記事では、採用ペルソナの作り方を詳しく解説しています。ぜひご参照ください。
スカウトメールの内容や書き方を精査する
スカウトサービスでは、自社がスカウトしたい候補者に送付する「スカウトメール」の内容や書き方が、スカウトの成否を大きく左右します。
そこで、スカウトメールに書く内容を、人事と採用する人材が働く予定の部署が連携して、働く側にとって魅力的な文章となるように心がけましょう。
スカウトメールの内容が魅力的であれば、候補者からの返信率が向上します。そのため、スカウトメールを送った内容と返信率を人事部門が管理して、PDCAを繰り返しながら分析結果を蓄積することも大切です。
▼以下では、はじめての採用活動で失敗しないためのお役立ち資料をダウンロードできます。ぜひご活用ください。
スカウト型採用サービスを選ぶ際の注意点
スカウト型採用サービスを選ぶときは、次の3つのポイントに注意しましょう。
- サービスに登録している人材の数
- 登録者のスキルや経験などの情報量
- 費用相場
1. サービスに登録している人材の数
サービスに登録している人材数が少ないと、良い人材に出会える可能性も減ります。
サービス登録者数を確認し、多くの候補者の中から適切な人材を選ぶようにしましょう。
2. 登録者のスキルや経験などの情報量
登録者に関する情報が豊富で、登録者のスキルを指定して探せるサービスであれば、手間をかけずに求める人材とマッチングしやすくなります。
スキル以外にも、経験や専門領域、居住地などの属性で絞り込める機能があると良いでしょう。
▼以下では、採用ペルソナの構成要素や作成ステップ、フォーマットまでご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
3. 費用相場
費用相場についても確認しておきましょう。
一人採用するのにどれくらいの費用がかかるのか、サービスを利用することで適切な予算で適切な人材を採用できるのかを事前に調べておく必要があります。
自社が人材確保に使おうと考えている予算内でおさまるのか、という点も注意して確認しておきましょう。
【新卒】スカウト型採用サービス3選
スカウト型採用が可能なサービスを紹介します。
登録者数が多く、理想的な人材を見つけやすいものを集めました。
1. OfferBox
【特徴】
- 22卒登録学生数：18万5000人（就活生の3人に1人が利用）
- 国内最大級のスカウト型採用サービス
- 学生のパーソナリティを把握可能
- スカウト開封率：89%
- 成果報酬型：38万円／人
2. dodaキャンパス
【特徴】
- 総登録学生数：67万人
- ベネッセが運営するスカウト型採用サービス
- 定額型：75万円／年（初年度限定プラン）
- 成果報酬型：30万円／人
- スカウト開封率：80%
3. iroots
【特徴】
- 総登録学生数：17万人
- 企業完全審査制
- 115万人以上が利用した性格／価値観診断を標準搭載
- 最大6000字の学生の本音プロフィールを掲載
- 自然言語処理技術を活用し、自社にフィットした人材を探せる
【中途】スカウト型採用サービス2選
4. ビズリーチ
【特徴】
- 主な年齢層：30〜40代
- 年収1000万円以上の人材から支持される転職サイトNo.1
- 公募型採用／ヘッドハンター依頼可能
5. キャリアカーバー
【特徴】
- リクルートが提供するハイクラス専用のスカウト型採用サービス
- 年収800万〜2000万円水準のハイクラス人材多数
- ヘッドハンターに求める人材を依頼し、企業がアプローチできるようにサポート
- 手間をかけずに優秀な人材を獲得
フリーランスを活用する方法
以下では、正社員だけでなく、フリーランスをスカウトする方法について解説します。
正社員だけが人材ではない
ここまでは新卒・中途で正社員をスカウト採用する際の手法について解説してきました。
しかし、最近は正社員だけでなくフリーランスを活用するケースも増えています。
上記の調査によれば、半分以上の企業が「フリーランスを活用・または活用を検討している」と回答していることがわかります。
フリーランスを採用するメリット
それでは、なぜ企業がフリーランスを採用するのかについて、そのメリットを解説します。
| メリット | 解説 |
| コスト | 一番大きなメリットと言えるのはコストです。 正社員と異なり、退職金や保険金などの福利厚生を支払う必要はありません。仮に給与が同じであったとすれば、企業にとっては大幅なコスト削減が見込めます。 |
| 柔軟性 | フリーランスは個人事業主なので、柔軟性が非常に高いのが特徴です。 正社員であれば週5日のフルタイムで働き、オフィスにも席を用意する必要があります。一方フリーランスの場合、「週3日だけ」や「リモート完結」という働き方も可能であり、企業にとっても負担が少なくて済みます。 |
| スピード感 | フリーランスと企業間双方の合意さえあれば、即日で稼働してもらうことが可能です。 特に競合他社がいる場合などは、1日でも早くサービスを展開したいという場合もあるのではないでしょうか。そのような際に即日で業務に取り掛かってもらえるのは、大きなメリットとなります。 |
| 高スキル | フリーランスの人は、エンジニアやデザイナーなど特定の職能に長けたスペシャリストの人がほとんどです。 ジェネラリストが社内に多い場合には、フリーランスを雇用することで専門性を補えます。フリーランスから教育を受けるという形を取ることも可能です。 |
このように、フリーランス採用は、企業にとってさまざまなメリットがあります。
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