採用活動における母集団形成の重要性と手順|おすすめの人材エージェント12選も紹介
採用活動における「母集団形成」とは、採用の対象となる人材をまとめた総称で、企業の人材採用時に重要な要素となります。
採用対象となる母集団には、新卒の応募者だけでなく、中途採用などで採用する可能性がある転職者やフリーランスなども含まれる企業もあるでしょう。
また企業によっては、リファラル採用やSNSなどを通じた独自の採用方法を取る企業も増えています。
そこで今回は、母集団形成の重要性や効率的な方法、メリットや手順などについて、採用市場に精通したエージェントが徹底解説し、おすすめのエージェント12選も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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採用の母集団形成とは
採用活動における母集団とは採用候補者の集まりを表現した言葉です。
母集団形成とは、募集人材の価値観や志向などから判断して、自社との相性が良いと考えられる採用候補者を十分な人数獲得することを言います。
ただし、採用する人材の人数に合わせて母集団を形成することが大切です。むやみやたらに母集団を増やすのではなく、採用ターゲットを絞り込んで「量」と「質」を担保した母集団を形成することが大きな課題となります。
母集団形成の方法
次に、実際に母集団形成する方法について紹介します。母集団形成するには、主に次の11の方法があります。
それぞれ自社に最適な方法を採用しましょう。
- ハローワーク
- 人材紹介
- 求人サイト
- 特化型求人サイト
- 合同説明会
- 求人情報誌
- SNS
- ダイレクトリクルーティング
- 自社サイト
- リファラル採用
- アルムナイ制度
それぞれ解説します。
1.ハローワーク
ハローワークは、地域密着型の公的な求人機関で、無料でサービスを利用できるのがメリットです。
ただし、採用する人材のスキルや経験値がわかりにくいため、採用時のミスマッチに注意が必要です。
2.人材紹介
人材紹介では、自社が求める人材に合わせて、採用のプロがアドバイスやマッチングをしてくれます。そのため、採用時のマッチング精度が高いのが大きなメリットです。
採用が決定するまで紹介料がかからないサービスを選ぶと安心です。
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3.求人サイト
求人サイトは、地域を限定せずに人材を採用したいときに効果的な手法です。
ただし掲載には費用がかかり、採用の有無に関わらず料金が必要となります。また、追加料金がかかるオプションを使わないと、自社求人が上位に掲載されない可能性があります。
4.特化型求人サイト
特化型の求人サイトは、IT関連などの特定の職種に強い反面、閲覧者が少なくなる可能性があります。そのほかの特徴は、一般的な求人サイトと同じです。
5.合同説明会
合同説明会は、求職者に直接アピールできるのが魅力です。一方で、来場者にしかアピールできないことや、参加費や準備に費用がかかるのがネックとなります。
6.求人情報誌
紙媒体で発行される求人情報誌は、地域密着型の企業の求人におすすめの手法です。ただし、掲載される情報が少ないことや、求職者へ配布できるエリアや人数に限りがある、採用精度が低くなる可能性がある、高額な掲載費用がかかるといったデメリットがあります。
7.SNS
SNSを使った母集団形成は、低いコストで幅広く情報発信が可能となる手法です。ただし、認知までに時間がかかるケースが多く、早く採用したい場合には不向きと言えるでしょう。
8.ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、企業がさまざまな人材データベースやSNSなどで、実用な人材をスカウトするなどして人材を獲得する方法です。
人材採用に手間や時間がかかることや、採用にテクニックが必要となるため、人材エージェントなどを介するケースも増えています。
9.自社サイト
自社のWebサイトで求人募集を行うことで、自社に興味のある人材を低コストで採用可能です。ただし、Webサイトに求職者を誘導するためのコンテンツなどが必要となるため、知名度の高い企業か、時間をかけて採用するケース向けと言えるでしょう。
10.リファラル採用
リファラル採用は、自社の社員などに知人や友人を紹介してもらい、採用する手法です。採用時のミスマッチが少ないのがメリットですが、常に紹介者がいるとは限らないことや、人間関係に綻びが生じやすいといったデメリットがあります。
11.アルムナイ制度
アルムナイ制度とは、自社を離職・退職した人材を再雇用する手法です。採用のミスマッチが少なく、費用も低コストで済む可能性が高い反面、採用したあとの雇用条件に配慮が必要となります。
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母集団形成の重要性とメリット
ただ求人を募るのではなく、採用したい人材のターゲットを想定したうえで、採用計画や戦略を立てる母集団形成は、採用活動の大きなメリットとなります。
まずは、母集団を形成する代表的なメリット3つを理解しておきましょう。
- 採用コストが下がる
- 募集する求職者の精度が上がる
- マッチング成功率のアップ
それぞれ解説します。
メリット1. 採用コストが下がる
母集団形成をすると採用コストが下がります。それは、自社の企業理念や経営方針などに共感し、対応する業務について強い関心がある人材だけが応募する仕組みを作り上げられるためです。
採用活動では書類の選考や求職者とのコミュニケーション、面接の実施に加え、応募者の情報管理などにも時間やお金といったコストがかかります。
有力な候補だけが応募してくる仕組みを作り上げることで採用コストの削減が可能となります。そこで長期的なコストダウンにつなげるためにも、早めに基盤を作り上げていくのが重要です。
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メリット2. 募集する求職者の精度が上がる
求職者の採用に当たっては目的に合わせて適材を選ぶことが重要です。そのプロセスを簡略化するために肝心な求職者の精度を上げられるのも母集団形成をするメリットです。
適切に多様性のある人材で母集団を形成しておけば、目的に応じた適切な人材をピックアップしやすくなります。
母集団形成する人材の精度が低いければ企業の目標を達成するのに大勢の採用が必要となりますが、母集団の精度が上がれば、その中から適材となる人材を1人抜粋するだけで課題解決が可能となるでしょう。
メリット3. マッチング成功率が上がる
精度の向上と類似したメリットとして、マッチング率が上がることも挙げられます。それは、自社の理念や事業に興味を持っていて、自分の力を発揮したいという人材が母集団に集まっているからです。
このように、自社に貢献したいという能力の高い人材が応募してくれることで、求職者の考え方と自社の希望や期待がずれていないかを判断するだけで良い人材を獲得できるでしょう。
このようなスムーズなマッチングを実現するのが、適切な母集団を作り上げるメリットです。
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新卒/中途採用における母集団形成のポイント
ここでは、新卒および中途採用において母集団形成において重要なポイントをご紹介します。
まず以下の表で、新卒採用と中途採用の違いを押さえておきましょう。
新卒採用 | 中途採用 | |
---|---|---|
ターゲット層 | 就業経験のない学生 | 社会人 |
選考基準 | ポテンシャル重視 | 経験/スキル重視 |
スケジュール | 大学のスケジュールに合わせた採用計画 | 採用ニーズの発生した時点〜 |
選考期間 | 数ヶ月〜半年 | 数週間 |
新卒採用における母集団形成のポイント
▲出典:リクナビ
新卒採用の母集団形成におけるポイントは「学生のスケジュールに合わせた採用計画の立案」をすることです。
上記の図のような求職者の就活におけるスケジュールに合わせた採用計画の立案が必要になります。こうしたスケジュールを考慮したうえで、内定を出す時期や選考を開始する時期を決めると適切な母集団形成が実現できるでしょう。
中途採用における母集団形成のポイント
中途採用の母集団形成におけるポイントは「採用要件の明確化」です。
中途採用は採用ニーズが発生した時点から数週間程度で選考をするため、新卒採用のように細かくスケジュールを組む必要はないでしょう。
しかし、採用要件はより具体的な設定が求められます。職種/経歴/スキルなどを細かく募集要項として記載することで、採用したい人物像にマッチした人材を獲得できるでしょう。
母集団形成の手順を5ステップで解説
それでは次に、母集団形成を行なう際の手順について解説します。
母集団形成は、次の5つの手順で行なうと成功しやすくなります。
- 採用目的の明確化
- ターゲット層/採用人数の設定
- 採用スケジュールの立案
- 採用方法の検討/募集の実施
- 振り返り/改善
それぞれ解説します。
1. 採用目的の明確化
企業は、事業計画を遂行するために長期的視点から採用活動を行ないます。
そこで事業計画を遂行するためには、どれくらいの人数を確保する必要があるのかを採用計画に落とし込んで考えなければいけません。
採用の目的を事業計画から逆算して明確にすることで、どんなスキルやポテンシャルを持った人材を何人採用するべきなのか具体的にイメージできます。
▼以下では、採用戦略立案に役立つフレームワークについて詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
2. ターゲット層/採用人数の設定
自社がどのような人材を採用したいのかについてぺルソナ設定しましょう。
業務を遂行する上で必要なスキルや人柄を明確にすることで「なぜ転職したいのか」「自社に応募してくれる理由」も具体的に理解できるでしょう。
これにより適切な採用スケジュールや採用手法の検討ができます。
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3. 採用スケジュールの立案
とくに新卒採用については、大学や高校などのスケジュール合わせた採用スケジュールの立案が必要です。
採用スケジュールが合わないと、優秀な人材も母集団から取りこぼしてしまう恐れが生じます。
そこで、求職者のスケジュールに合わせて選考を組むようにしましょう。
4. 採用方法の検討/募集の実施
ターゲット層の母集団について、必要な人数を確保するために採用方法を検討します。
新卒/中途によって方法が異なるのはもちろんですが、狙うターゲット層によっても適切な採用方法は異なります。それぞれの採用方法によってかかる工数やコストも異なるため、目的やターゲットを明確にしたうえで十分検討しましょう。
▼下記の記事では採用方法について網羅的にまとめて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
5. 振り返り/改善
定期的に採用活動や母集団形成における振り返り/改善を行ないましょう。
「ターゲット層に沿った人材を採用できたか」「採用計画は適切だったか」「母集団から取りこぼしていた人材は存在したか」などを細かく振り返ることで、次の採用に繋げられます。
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母集団形成を効率化する3つの方法
母集団形成を効率的に進めるためにはどのような方法を選んだら良いのでしょうか。
たくさんの方法を安直に組み合わせれば良いというわけではないので、代表例を3つ紹介します。
- SNS採用に注力する
- 転職エージェントに依頼する
- フリーランスの採用を検討する
上記の中から、どの手法が自社にとってベストなのかをよく考えて選びましょう。
1. SNS採用に注力する
SNS採用は世界的によく行なわれるようになった方法で、母集団形成にも適しています。
- Facebook など
これらのSNSが代表的で、企業活動の情報発信を兼ねた仕組みにすることで自社の事業方針に共感する母集団をスムーズに作り上げられます。
コストをかけずに採用活動に直結させられるのはメリットですが、SNSの利用者に母集団が限られてしまうのが課題点です。
▼SNS採用については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
2. 転職エージェントに依頼する
転職エージェント、すなわち人材紹介会社を使って登録者をそのまま母集団として手に入れるのもスピーディーな方法です。
非公開求人として登録者の中から適材を探してもらうように依頼すれば、膨大な母集団の中から少数の適任者リストを作成してもらえます。
候補者数が少なめな点には留意が必要ですが、良質な人材を確保できる可能性が高いのがメリットです。
ただ転職エージェントで大人数を採用すると、採用コストが大きくなりがちなので注意しましょう。
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3. フリーランスの採用を検討する
▲出典:経済産業省
フリーランスの採用を検討する方法もあります。
ここ数年、フリーランスは急速に増加しており、転職市場にいないようなマネジメント層やハイスキル層が多くいます。実際上記の図のように企業の5割がフリーランスの活用を検討しています。
業務委託での採用は、正社員と比べ人件費がかなり抑えられる傾向もあります。人材の幅も多様なため、一度検討してみる価値はあるでしょう。
▼以下では、フリーランス・副業人材の採用サービス比較表を無料でダウウンロードできます。ぜひご参照ください。
フリーランスの母集団形成におすすめの人材紹介サイト12選
1. Workship
Workshipはエンジニア/デザイナー/PMまで幅広い職種で、43,200人以上のフリーランス人材が在籍するフリーランス専門エージェントです。募集だけでなく企業側からスカウトできるため積極的な採用をしたい企業におすすめです。
また、フリーランスの実績や経験がわかりにくい採用課題をWorkship独自のアルゴリズムでスコアリングし、即戦力となるフリーランスを採用できます。
特徴・メリット |
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2. Midworks
▲出典:Midworks
Midworksはフリーランス専門のエージェントです。エンジニア案件を多く取り扱っており、業界最安値のマージン率10〜15%で運営されています。
Midworksでは、フリーランスの勉強費用を月1万円まで負担してくれるサービスがあり、登録するフリーランスにとっては登録する魅力があるため、スキルアップを求めるフリーランスエンジニアが集まると考えられるかもしれません。
特徴・メリット |
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3. ポテパンフリーランス
▲出典:ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスはプログラミングスクール「ポテパンキャンプ」を運営する株式会社ポテパンが運営するフリーランス専門エージェントです。プログラミングスクールを傘下にもつエージェントだからこそ、フリーランスへの対応が厚く採用企業側の心配事が少ない点がメリットです。
メインはエンジニアやプログラマーといったIT人材ですが、PMやイラストレーターといった案件も幅広くあります。
特徴・メリット |
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4. レバテック
▲出典:レバテック
レバテックは、フリーランス専門エージェントの大手企業として、取引企業5,000以上、登録エンジニアやクリエイター数は20万人以上の規模となっています。
レバテックが紹介するフリーランス人材は「準委任契約」で働くスタッフで、成果物の納品を目的としない、業務を遂行するためのIT人材を求める方におすすめです。
特徴・メリット |
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5.テックビズフリーランス
▲出典:テックビズ
テックビズフリーランスは、取引先企業1,400社以上、4,000名を超えるエンジニアが登録している大手フリーランスエージェントサイトです。常時採用可能なエンジニアも300名以上おり、最短即日契約も可能です。
テックビズフリーランスでは、テックビズからの紹介意外に、企業からのスカウティングもできるため、能動的な採用活動を進めることもできます。
特徴・メリット |
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6.PE-BANK(ピーイー・バンク)
PE-BANK(ピーイー・バンク)は、マージンや手数料の公開など、透明性の高い契約が評判のフリーランスエージェントです。
東京・大阪以外のエリアの案件が多いため、地方都市の企業にもおすすめできます。
特徴・メリット |
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7.ギークスジョブ(geechs job)
大手企業案件が多いギークスジョブ(geechs job)は、年間契約数1万件以上とITエンジニアの利用実績も豊富。
早く自分の希望条件に合う案件・求人の紹介を受けたいフリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーにおすすめのエージェントサービスです。
特徴・メリット |
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8.テクフリ
▲出典:テクフリ
フリーランスエンジニア向けの案件・求人サイトのテクフリ(テックキャリアフリーランス)は、案件・求人情報が常時1万件以上のおすすめフリーランスエージェント。
主な対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉で、東京周辺でフリーランスのITエンジニアを探す際におすすめのフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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9.HiPro Tech
▲出典:HiPro Tech
HiPro Tech(ハイプロテック・旧i-common techサービス)は、エンジニアやITコンサルタントに特化したフリーランスエージェント。
運営会社は東証プライム上場企業のパーソルキャリア株式会社で、転職サイトのdodaやハイクラス転職エージェントのdoda Xを運営しています。
特徴・メリット |
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10.ランサーズエージェント
▲出典:ランサーズエージェント
クラウドソーシングサービスで有名なランサーズ株式会社のグループ会社が運営するランサーズエージェント。
ランサーズの運営だけに他のフリーランスエージェントと比較して登録者数が多いのが特徴です。
特徴・メリット |
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11.ITプロパートナーズ
▲出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーを探す際におすすめのサービスです。
特徴・メリット |
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12.クラウドテック
▲出典:クラウドテック
クラウドテックは、ウドソーシングサービスで有名な株式会社クラウドワークスが運営するフリーランスエージェント。
リモートワークや週3日・4日稼働の案件を探す際にもおすすめのサービスで、業界最大級のリモートワーク案件が特徴のフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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