業務委託に関連するコストはいくら？正しい費用の相場を解説
働き方改革などによりワークスタイルが変わりつつあるいま、フリーランスや副業に対するワーカー側の意識は高くなってきています。
また業務委託は、委託する企業にとっても、効率的な運用や社外ノウハウの活用といったメリットがあります。そのため、近年は業務委託がますます注目されています。
ただ、業務委託を始めるにあたって気になるのが費用の問題ではないでしょうか？
そこで今回は、業務委託に関連する費用の相場や、コストを抑えるために注意すべきポイントなどを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
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業務委託にかかるコスト
業務委託の平均相場やコストを抑えるポイントを考える前に、業務委託ではどのようなコストが発生するかを見てみましょう。
業務委託のコストは大きく以下の3つに分けられます。
| 採用コスト | 業務委託先のフリーランスを採用するまでにかかるコスト。 求人媒体やエージェントに支払う外部コストと、採用までに社員にかかる工数を換算した内部コストに分けられる。 |
| 業務委託先への 報酬 | 委託先のフリーランスに支払う報酬。 「請負契約」である場合は成果物に対して、「準委任／委任契約」である場合は労働に対する対価として考える。 |
| エージェントへの 手数料 | エージェントを介して契約した場合、業務委託先への報酬に応じた手数料がかかる場合がある。 その分、トラブル時や請求処理、契約などのサポートが手厚い。 |
それぞれの費用について詳細を見ていきます。
採用コスト
一般的な正社員と同じように、フリーランスを業務委託先として見つけるためには採用コストがかかります。
採用コストは正確に把握するのが難しいため、求人媒体やエージェントなど社外にかかる費用である外部コストと、採用に至るまでに自社の社員にかかった工数である内部コストに分けることで、できるだけ正確なコストを把握するようにします。
たとえば、元々関係性がある人材に業務委託する場合、求人広告やエージェントに依頼する必要がないので外部コストはほとんどかかりません。ですが、業務開始までに適性を判断したり、業務内容を正確に伝える書類を作ったり、契約の取り交わしなどは内部コストとしてかかります。
一方、内部コストとしては面接や書類審査、業務開始までの打ち合わせやマニュアル作成などの社員の人件費がかかります。採用活動が長引く、採用候補者の数が多くなる、などが原因でコストが増加します。そのため、採用活動を行なう際にはあらかじめ計画を立てることが求められます。
また、内部コストは正確に算出するのが難しいコストの一つです。社員工数を時給換算するなどして、できるだけ正確に把握しておきましょう。
業務委託先への報酬
業務委託の際、よく「業務委託契約」という言葉を耳にしますが、じつは民法上には「業務委託契約」という言葉の規定がありません。実務上の通称として、「請負契約」と「準委任／委任契約」の2つの契約形態を合わせて呼ぶときに使われる言葉なのです。これらの「請負契約」と「準委任／委任契約」では、報酬が何の対価として支払われるかが異なります。
「請負契約」では、報酬は成果物の対価として支払われるのに対し、「準委任／委任契約」では、労働の対価として支払われます。
業務内容・業種によっても異なるので、報酬の金額や条件、支払い方法などは業務委託先のフリーランスや副業人材と交渉して、双方納得した形で委託する必要があります。
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エージェントへの手数料
エージェントを介して業務委託を開始した場合には、委託開始後も業務委託先への報酬に応じてエージェントへの月額手数料が発生することがあります。
人材とのマッチング後に月額手数料がかかるというと、余計にコストがかかっているように感じるかもしれませんが、その分トラブル対応や業務委託先のフリーランスとの面談などのケアなど、エージェント側のサービスを受けられるといったメリットがあります。
とくに多くのフリーランスと仕事をする場合には社内担当者がハンドリングするだけでも相当な工数がかかるので、エージェントを活用して担当者の負担を減らしたほうが効率的な場合も多くあります。
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業務委託コストの平均相場
続いて、前項で解説した業務委託に関連する３つのコスト「採用コスト」「業務委託先への報酬」「エージェントへの手数料」それぞれの平均相場について見てみましょう。
業務委託を始める際には、正しい相場を知って適切な金額で契約することが大切です。業種によって違いはありますが、目安となる金額は次のとおりです。
● 採用コスト（外部コスト）の平均相場
求人広告掲載費用 |
※内部コストは企業ごとの人件費によって変わります。
● 業務委託先への報酬の平均相場
デザイナーやエンジニアなど |
デザイナーやエンジニアの詳しい業務委託費用の相場については、以下の記事をご参照ください。
● エージェントへの手数料の平均相場
フリーランスに支払う報酬の10〜20％前後 |
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業務委託のコストを抑えるためのポイント
業務委託先に関連するコストと平均相場がわかったところで、ここでは優秀なフリーランスを採用しつつ、なるべく低コストで業務委託を始めるために注意すべきポイントをご紹介します。
適正な報酬の設定
まず挙げられるのが、適正な報酬金額の設定です。業務委託先は、フリーランスや副業人材などその多くが個人です。能力や実績などがそれぞれに違うので、業務内容に合わせた適正な報酬金額を設定するようにしましょう。
ただし、あまりに低い金額でお願いすると受託側のモチベーションが下がり、成果物の品質を損なう場合があります。採用したい業種・職種の市場調査を行ない、ある程度、業務量・品質と費用の相場を調べておくようにしましょう。
一例ではありますが、エンジニアの採用コストはこちらに。デザイナーの採用コストはこちらで解説しています。
採用コストを削減する
採用活動にかかる外部コスト・内部コストの適正化施策もおすすめです。削減できれば、正社員雇用の際にも活用できる採用ノウハウが得られます。
採用コストを削減する方法には、以下のようなものがあります。
- ミスマッチを防ぐ
- リファラル採用を活用する
- 求人媒体を見直す
- 選考プロセスを見直す など
以下の資料では具体的なコストの削減方法を確認いただけます。業種・採用手法別に採用コストを比較していますので、自社にあった採用コストの削減方法が見つかるでしょう。
コストの削減に役立つ『ジョブディスクリプション』
『ジョブディスクリプション』とは、職務内容を詳しく記述した書類で、欧米では一般的な記述書です。
ジョブディスクリプションを使うことで業務内容を明確に規定し、適正なコスト管理と作業の効率化を進めることができます。
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