【企業向け】ジョブマッチング向きの業種や業態|ジョブ型雇用におすすめの人材サービス13選を解説
企業の採用難が続くいま、新卒採用の新たな手法として注目されているのが「ジョブマッチング」です。
これまでの新卒採用では、企業が一括して学生を採用した後で、どこの部署に配属するかについては人事に一任するのが一般的でした。一方、ジョブマッチングでは、企業が学生の保有するスキルや資格などを把握し、各部署単位で最適な人材の採用を行います。
ただし、ジョブマッチングを採用する際は、学校推薦制度というジョブマッチングと似た手法があるため、それぞれの違いを理解しておくことも大切です。
そこで今回は、ジョブマッチング向きの企業の業種・業態を解説し、ジョブ型雇用で優秀な人材を採用できるおすすめの人材紹介サービスも紹介しますので、企業の採用担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
ジョブマッチングとは?
ジョブマッチングとは、各部署ごとに学校から推薦を受けた学生の中から必要な人材を選んで採用する手法です。この点において、これまでのような企業単位で新卒学生を大量に採用していた手法とは異なります。
そのため新入社員として入社した後は、すぐに内定が出た部署に配属され、部署ごとの担当者が社員教育などを実施するのが特徴です。
ジョブマッチングを採用することで、企業が求める人材と新入社員の間にミスマッチが起こりにくくなるだけではなく、即戦力として働ける人材を確保できるでしょう。
ジョブマッチングと学校推薦の違い
ジョブマッチングと学校推薦は、どちらも「学校から推薦された人材を採用する」という点で同じです。
そのため同じ採用手法と勘違いされがちですが、同じ推薦でも採用する際の仕組みが大きく異なるため、それぞれの違いを明確に理解する必要があります。
ジョブマッチングの特徴
ジョブマッチングは、自社の各部署ごとに人材を採用できるため、採用する学生の人柄やスキル、資格や経験などを確認した上で採用するのが特徴です。
ジョブマッチングでは、学生のやりたいことや、これまでの経験などを活かせる可能性が高いため、仕事のミスマッチが起きる確率を下げることにも期待できます。
学校推薦の特徴
学校推薦も、ジョブマッチングと同じく、学校からの推薦を受けた学生を採用する手法です。
ただし学校推薦の場合は、部署を指定した採用は行わず、入社が決まってから配属する部署を人事の裁量で振り分けるのが特徴です。
今のところは、推薦就職や推薦採用と言えば、ほとんどが学校推薦制度を指すことが多いでしょう。
ジョブマッチングのメリット
ジョブマッチングのメリットは、新卒採用時のミスマッチを防ぎやすい点です。
企業の採用活動は、募集にかかる費用だけでなく、人事担当者の人件費といった社内のリソースを多く使う作業の1つです。
そのため、せっかく採用した人材がすぐに離職してしまうと、次の人材を採用するためのコストがさらにかかり、企業の負担が大きくなります。
このような無駄を省き、できるだけ即戦力となる優秀な人事を採用できるのが、ジョブマッチングのメリットです。
ジョブマッチングのデメリット
ジョブマッチングのデメリットは、採用選考に時間がかかるため、募集や採用活動を開始する時期が早くなり、その分社内リソースを多く消費してしまう点です。
ジョブマッチングでは、一般的な書類選考と面接だけでなく、応募人材のスキルや資格、知識、人柄なども詳しくチェックします。
そのため、時間がかかるだけでなく、各部署の担当者の業務時間を割かなければならないのもデメリットと言えるでしょう。
そこで、採用部署を担当する方の業務に支障がない時期に面接を行うなど、採用活動に向けた入念な準備と計画が必要です。
ジョブマッチング制度の採用がおすすめの業種や業態
ジョブマッチングを採用している企業は、今のところそれほど多くありません。それは、学校が学生を推薦する企業が大手企業に集中していることや、採用する企業も限られているからです。
しかし、今後も続く人材不足の解消が見込めない中では、企業にとって優秀な人材を確保しやすいジョブマッチング制度は魅力のある採用手法と言えるでしょう。
そこで以下のような企業は、積極的にジョブマッチング制度を活用するために、大学などと連携することをおすすめします。
求める人材に専門的なスキルや知識などが必要となる企業
近年は、企業のIT化が進み、求める人材に専門的なスキルや知識などが必要となる企業が増えています。
このような企業では、新卒で採用した人材をじっくり育てていくよりも、あらかじめ大学や専門学校などで専門的なスキルや知識を身につけた人材を採用する方が効率がよく、ミスマッチも少なくなるでしょう。
実際にジョブマッチングの採用を活用する企業のほとんどが、理系の技術職を多く採用する企業となっています。
部署が多い企業
ジョブマッチングの最大のメリットとも言える「採用のミスマッチを防げる」理由は、採用された人材が希望する部署に配属されることにあります。
大手企業などのもともと部署の多い企業では、採用された人材が希望する部署に配属されるケースは稀でしかなく、しかも入社するまで配属先が分からないために不安が大きくなります。
しかしジョブマッチング採用では、企業が必要とする部署に、その部署を希望する人材が配属されるのもメリットです。
ジョブマッチングでは、採用時の時間や手間がかかる一方で、入社後の研修や教育もスムーズにできます。働き方改革など、働く人の環境整備も進む中、ジョブマッチングを採用する企業は今後も増えることでしょう。
即戦力の採用はジョブ型雇用も検討すべき
「ジョブ型雇用」とは「Job(=仕事・職務)」を重視した雇用システムのこと。端的に言えば「雇った後に適任職に就かせる」のではなく「必要な職務に適した人材を雇う」方法です。
ジョブ型雇用を理解する上で重要な要素として、次の4つがあります。
- ジョブディスクリプション(職務記述書)の作成
- 専門性の高い人材を中途採用する
- 同一労働・同一賃金の原則
- 解雇に対する考え方
それぞれ解説します。
ジョブディスクリプション(職務記述書)の作成
ジョブディスクリプションとは、職務内容・責任範囲・必要スキル・求める成果などを定義した書類のこと。日本語では「職務記述書」と呼びます。この「ジョブディスクリプション」の作成がジョブ型雇用の重要な部分を担います。
たとえば、「営業職」で人材募集する際、職務の詳細をジョブディスクリプションでまとめておき、それを基に必要な能力を持つ人材を募集します。職務内容が明確に定められているため、人事評価もジョブディスクリプションを基に行なわれます。
ジョブディスクリプションの作成のポイントやサンプルを以下のダウンロード資料で紹介していますので、より詳細に知りたい方はぜひご覧ください。
▼以下では、必要な業務を明確にできる『ジョブディスクリプション作成ガイド』を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の業務にお役立てください。
専門性の高い人材を中途採用する
ジョブディスクリプションの存在により、各職務の仕事や役割は明確に定義されます。そのため、ジョブ型雇用は専門性の高い人材(=スペシャリスト)採用に向いている仕組みとなっています。新卒は人材のスキルがまだはっきりとしていない場合が多いため、しぜんと中途採用が多くなるという特徴があります。
▼専門職採用のノウハウに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご参照ください。
同一労働・同一賃金の原則
「同一労働・同一賃金」の考え方が基本となっており、職務内容と成果に応じて賃金が決定されます。同じ職務内容であれば、年齢などは考慮せず、同じ賃金を支払います。そのため、従業員の公平性が担保されやすくなります。
解雇に対する考え方
「業務がなくなった」「スキル・能力に不足があった」場合に、従来よりも比較的、解雇がしやすいという側面があります。ただし、客観的に見て正当な理由が必要です。決して乱用すべきではないことを留意しておきましょう。
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ジョブ型雇用でフリーランスを活用するメリット
「ジョブ型雇用」のシステムを用いて、副業人材を活用することで得られる4つのメリットを紹介します。
- 短期間のスポット的な人材確保
- 即戦力な人材の確保
- 保険料など人件費の削減
- 正社員登用などの選択肢もある
それぞれのを解説していきます。
スポット的な人材確保が可能
副業人材の活用は、短期間の人材確保をしやすいというメリットがあります。交渉次第で業務委託期間が自由に定められるため、
- 退職者が出たときの穴埋めになる人材の補填
- 新しい技術を導入する初期段階での人材補強
などといった目的で人材をスポット的に確保できます。
即戦力のハイスキル人材を採用しやすい
すでに本業でスキルやノウハウを習得し、即戦力であることは副業人材を活用するメリットの一つです。たとえば、稼働時間が少ない分、作業的な業務をお願いするのではなく、コンサルティングのような難易度の高い業務をお願いすることも可能です。大手企業などで培ってきた豊富な経験や知識を基に、自社にないノウハウ・体制強化などに活用するのです。
ジョブ型雇用のシステムを用いて求める能力や知識を明確にすれば、少ない稼働時間しか稼働できない副業人材の利点を最大限に活用できるようになります。
保険料など人件費の削減
業務委託契約の場合、正社員と違って雇用関係ではないので各種保険料、福利厚生費、退職金や賞与などがかからないといった利点があります。
副業人材であっても同様なので、正社員採用するよりも人件費が効率化できるという側面があります。ただし、一方で「業務委託社員」と言われるように、委託先の人材を社員のように扱うのは原則として禁止されているので注意が必要です。
正社員採用の選択肢も残せる
最終的には戦力になる正社員が欲しいという場合、ジョブ型雇用による副業人材やフリーランスの採用によるメリットが大きいです。正社員として採用する前に、業務を進めながらスキルや自社との適性を見極められ、正社員採用などの選択肢を残せるからです。
その人材が必要業務を的確にこなしているのなら企業としても採用したいと考えるのがもっともなことで、互いの意見が一致すれば正社員として迎え入れられる可能性もあるのです。
ただし、副業人材の場合、本業があるので相応の報酬が必要になるケースや、正社員採用後も副業を認める必要があるケースが多くなります。
以下の資料では「ジョブ型雇用」と「正社員雇用」の違いをわかりやすく解説。
もし正社員採用とジョブ型雇用で迷っているときは以下の資料から「ジョブ型雇用が自社で導入すべきか」を検討してみましょう。
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ジョブ型雇用にフリーランスがおすすめな理由
雇用という形式ではありませんが、ジョブ型雇用と非常に相性がいい人材確保の手段として、フリーランスへの業務委託が挙げられます。
フリーランスはスペシャリストが多い
デザイナーやエンジニアなど、特定の職種のスキルを身に付けてからフリーランスになるケースが多く、比較的優秀なスペシャリスト型の人材が中心です。つまり、ジョブ型雇用で作成したジョブディスクリプションがそのままフリーランスへの業務委託でも活用できます。
また、先に挙げたデザイナーやエンジニアなどはフリーランス人口も多く、人材が見つけやすいという特徴もあります。
ミスマッチのリスクが低い
初回の発注時に「最初はミスマッチを確かめる意味合いで」という前提でお願いすれば、仮にミスマッチが起こったとしても次の発注を行なわない、あるいは業務量を減らすなどの手段がとれます。
厳密にいえば、ミスマッチが起こらないわけではありませんが、結果としてミスマッチによるリスクが低くなります。
▼以下では、Workship登録人材から収集した『フリーランスの働き方に関する調査レポート』を無料でダウンロードできます。フリーランスが希望する報酬額や休日などを網羅した資料ですので、ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
フリーランスの採用におすすめの人材サービス11選
最後に、フリーランス採用におすすめのサービスをご紹介します。さまざまな職種に対応できるサービスもあるため、貴社に合うサービスを選びましょう。
人材エージェントが利用がおすすめの理由
フリーランスの採用には、人材エージェントの利用がおすすです。
特に初めてフリーランスを採用しようとする場合、何もわからないまま採用活動を行っていてもコストと時間ばかりがかかってしまいます。
しかし人材エージェントを利用すれば、利用料を負担するだけで「正確な募集情報の掲載」と「優秀な人材の提案を受けること」が同時に可能です。
そこで以下では、フリーランスの採用におすすめの人材サービス11選を紹介します。
1. Workship
Workshipはエンジニア/デザイナー/PMまで幅広い職種で、50,000人以上のフリーランス人材が在籍するフリーランス専門の人材紹介サービスです。募集だけでなく企業側からスカウトできるため積極的な採用をしたい企業におすすめです。
また、フリーランスの実績や経験がわかりにくい採用課題をWorkship独自のアルゴリズムでスコアリングし、即戦力となるフリーランスを採用できます。
特徴・メリット |
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▼以下では、Workshipを実際に導入した企業の事例と共にサービスの特徴やお役立ち機能も紹介しています。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
2. ポテパンフリーランス
▲出典:ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスはプログラミングスクール「ポテパンキャンプ」を運営する株式会社ポテパンが運営するフリーランス専門エージェントです。プログラミングスクールを傘下にもつエージェントだからこそ、フリーランスへの対応が厚く採用企業側の心配事が少ない点がメリットです。
メインはエンジニアやプログラマーといったIT人材ですが、PMやイラストレーターといった案件も幅広くあります。
特徴・メリット |
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3. レバテック
▲出典:レバテック
レバテックは、フリーランス専門エージェントの大手企業として、取引企業5,000以上、登録エンジニアやクリエイター数は20万人以上の規模となっています。
レバテックが紹介するフリーランス人材は「準委任契約」で働くスタッフで、成果物の納品を目的としない、業務を遂行するためのIT人材を求める方におすすめです。
特徴・メリット |
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4.テックビズフリーランス
▲出典:テックビズ
テックビズフリーランスは、取引先企業1,400社以上、4,000名を超えるエンジニアが登録している大手フリーランスエージェントサイトです。常時採用可能なエンジニアも300名以上おり、最短即日契約も可能です。
テックビズフリーランスでは、テックビズからの紹介意外に、企業からのスカウティングもできるため、能動的な採用活動を進めることもできます。
特徴・メリット |
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5.PE-BANK(ピーイー・バンク)
PE-BANK(ピーイー・バンク)は、マージンや手数料の公開など、透明性の高い契約が評判のフリーランスエージェントです。
東京・大阪以外のエリアの案件が多いため、地方都市の企業にもおすすめできます。
特徴・メリット |
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6.ギークスジョブ(geechs job)
大手企業案件が多いギークスジョブ(geechs job)は、年間契約数1万件以上とITエンジニアの利用実績も豊富。
早く自分の希望条件に合う案件・求人の紹介を受けたいフリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーにおすすめのエージェントサービスです。
特徴・メリット |
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7.テクフリ
▲出典:テクフリ
フリーランスエンジニア向けの案件・求人サイトのテクフリ(テックキャリアフリーランス)は、案件・求人情報が常時1万件以上のおすすめフリーランスエージェント。
主な対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉で、東京周辺でフリーランスのITエンジニアを探す際におすすめのフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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8.HiPro Tech
▲出典:HiPro Tech
HiPro Tech(ハイプロテック・旧i-common techサービス)は、エンジニアやITコンサルタントに特化したフリーランスエージェント。
運営会社は東証プライム上場企業のパーソルキャリア株式会社で、転職サイトのdodaやハイクラス転職エージェントのdoda Xを運営しています。
特徴・メリット |
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9.ランサーズエージェント
▲出典:ランサーズエージェント
クラウドソーシングサービスで有名なランサーズ株式会社のグループ会社が運営するランサーズエージェント。
ランサーズの運営だけに他のフリーランスエージェントと比較して登録者数が多いのが特徴です。
特徴・メリット |
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10.ITプロパートナーズ
▲出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーを探す際におすすめのサービスです。
特徴・メリット |
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11.クラウドテック
▲出典:クラウドテック
クラウドテックは、ウドソーシングサービスで有名な株式会社クラウドワークスが運営するフリーランスエージェント。
リモートワークや週3日・4日稼働の案件を探す際にもおすすめのサービスで、業界最大級のリモートワーク案件が特徴のフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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