フリーランスを探す際におすすめの人材サービス11選と依頼時の注意点を解説
働き方改革や労働人口の減少、また終身雇用制度の終焉など、働き方の多様化が進むなかで急速に注目が高まっているのがフリーランス人材です。
経済産業省の調査では、およそ50%以上の企業がフリーランスを活用している、または活用を検討していると回答しています。
そこで今回は、効率的にフリーランス活用を効率的に行えるよう、フリーランスを探す手法からおすすめのサービス、仕事を依頼する際に注意すべきポイントまでご紹介します。
企業の採用担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
代表的なフリーランスの探し方4選
以下では、フリーランスを探す手法の中から、特に効果的なものを4つご紹介します。
1. 求人広告・求人サイト
求人広告や求人サイトを利用して採用する手法。採用までの具体的なステップは以下になります。
- 企業が費用を支払い、求人情報をサイトや広告に掲載
- その募集情報に興味を持ったフリーランスが応募
- 企業が選考を行ない、合格となれば採用
求人広告や求人サイトメリットとしては、企業側の手間が少ないことが挙げられるでしょう。求人サイトへ情報を送るだけで、採用活動を始められます。
反対にデメリットとして挙げられるのは、企業が受け身になってしまうことです。企業側からフリーランスへアプローチできないため、知名度が低い企業は、応募が思うように集まらず、採用が進まないケースも考えられます。
2. リファラル採用
社内の人脈を利用してフリーランスを採用するのも選択肢のひとつ。リファラル採用と呼ばれることもあります。以前自社で働いていたが、独立した人を採用することなども可能です。
メリットは、ほとんど費用がかからないこと。そして、ある程度信頼性のある人材を採用しやすい点でしょう。社員の紹介であれば、極端に自社とミスマッチを起こすような人である可能性は低いと考えられます。
一方デメリットとなるのは、従業員への働きかけが必要になること、また確実な採用が見込めるわけではないことです。リファラル採用の仕組みが社員に浸透し人材を紹介してもらえるようになるまでには、報酬制度の確立なども求められ時間がかかる可能性も。また、はじめて採用する職種や高い役職など人脈だけでは採用が難しい場合もあるので、他の手法と組み合わせるなどの工夫が必要かもしれません。
3. スカウト
3つ目の手法は、企業からスカウトできる形を利用するものです。
企業とフリーランス間でやりとりできるサービスやサイトに登録する手法や、フリーランスへ企業から直接アプローチする方法もあります。フリーランスの中でも、特にデザイナーやライターなどはSNSで自分の仕事や内容を発信している場合が多いため、職種によっては有効な方法になり得ます。
メリットは、企業が気になる人材へ直接アプローチできる点。この場合は特別な費用が発生しづらいため、コストの面でも良いと言えるでしょう。
反対に、手間がかかることはデメリットと言えます。SNS上に優秀なの人材はありふれているわけではないため、アプローチする人を決めるまでが大変です。なるべくスピード感を持って採用したい場合などには不向きかもしれません。
4. 人材エージェントへ依頼する
最後の方法は、人材エージェントへ依頼するもの。エージェントは人材紹介を専門としている会社であり、企業の希望に合わせて人材を提案してくれます。
【人材エージェントの仕組み】
▲出典:doda
メリットは、企業の手間が少なくて済むこと、また優秀な人材と出会いやすいということです。エージェントに条件を伝えれば人材を代わりに探してもらえ、かつ提案してもらえる人材のレベルも高いケースが多くあります。
逆にデメリットとなるのは、コストの高さ。以下の記事でも紹介しているように、1人採用するだけでもかなりの費用を支払う必要があります。採用にそこまでお金をかけられないという企業にとってはとりにくい方法と言えるでしょう。
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フリーランス採用におすすめの人材紹介サイト11選
1. Workship
Workshipはエンジニア/デザイナー/PMまで幅広い職種で、50,000人以上のフリーランス人材が在籍するフリーランス専門エージェントです。募集だけでなく企業側からスカウトできるため積極的な採用をしたい企業におすすめです。
また、フリーランスの実績や経験がわかりにくい採用課題をWorkship独自のアルゴリズムでスコアリングし、即戦力となるフリーランスを採用できます。
特徴・メリット |
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2. ポテパンフリーランス
▲出典:ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスはプログラミングスクール「ポテパンキャンプ」を運営する株式会社ポテパンが運営するフリーランス専門エージェントです。プログラミングスクールを傘下にもつエージェントだからこそ、フリーランスへの対応が厚く採用企業側の心配事が少ない点がメリットです。
メインはエンジニアやプログラマーといったIT人材ですが、PMやイラストレーターといった案件も幅広くあります。
特徴・メリット |
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3. レバテック
▲出典:レバテック
レバテックは、フリーランス専門エージェントの大手企業として、取引企業5,000以上、登録エンジニアやクリエイター数は20万人以上の規模となっています。
レバテックが紹介するフリーランス人材は「準委任契約」で働くスタッフで、成果物の納品を目的としない、業務を遂行するためのIT人材を求める方におすすめです。
特徴・メリット |
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4. テックビズフリーランス
▲出典:テックビズ
テックビズフリーランスは、取引先企業1,400社以上、4,000名を超えるエンジニアが登録している大手フリーランスエージェントサイトです。常時採用可能なエンジニアも300名以上おり、最短即日契約も可能です。
テックビズフリーランスでは、テックビズからの紹介意外に、企業からのスカウティングもできるため、能動的な採用活動を進めることもできます。
特徴・メリット |
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5. PE-BANK(ピーイー・バンク)
PE-BANK(ピーイー・バンク)は、マージンや手数料の公開など、透明性の高い契約が評判のフリーランスエージェントです。
東京・大阪以外のエリアの案件が多いため、地方都市の企業にもおすすめできます。
特徴・メリット |
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6. ギークスジョブ(geechs job)
大手企業案件が多いギークスジョブ(geechs job)は、年間契約数1万件以上とITエンジニアの利用実績も豊富。
早く自分の希望条件に合う案件・求人の紹介を受けたいフリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーにおすすめのエージェントサービスです。
特徴・メリット |
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7. テクフリ
▲出典:テクフリ
フリーランスエンジニア向けの案件・求人サイトのテクフリ(テックキャリアフリーランス)は、案件・求人情報が常時1万件以上のおすすめフリーランスエージェント。
主な対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉で、東京周辺でフリーランスのITエンジニアを探す際におすすめのフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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8. HiPro Tech
▲出典:HiPro Tech
HiPro Tech(ハイプロテック・旧i-common techサービス)は、エンジニアやITコンサルタントに特化したフリーランスエージェント。
運営会社は東証プライム上場企業のパーソルキャリア株式会社で、転職サイトのdodaやハイクラス転職エージェントのdoda Xを運営しています。
特徴・メリット |
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9. ランサーズエージェント
▲出典:ランサーズエージェント
クラウドソーシングサービスで有名なランサーズ株式会社のグループ会社が運営するランサーズエージェント。
ランサーズの運営だけに他のフリーランスエージェントと比較して登録者数が多いのが特徴です。
特徴・メリット |
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10. ITプロパートナーズ
▲出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーを探す際におすすめのサービスです。
特徴・メリット |
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11. クラウドテック
▲出典:クラウドテック
クラウドテックは、ウドソーシングサービスで有名な株式会社クラウドワークスが運営するフリーランスエージェント。
リモートワークや週3日・4日稼働の案件を探す際にもおすすめのサービスで、業界最大級のリモートワーク案件が特徴のフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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フリーランスを探す際に意識すべきポイント
フリーランスは職種もスキルも多様。また、契約形態も柔軟な分、注意点も多くあります。この項目では、フリーランスを探すうえで注意すべきポイントをご紹介します。
フリーランスの職種
フリーランスとして活動している人材の主な職種をご紹介します。自社がどのような職種を求めているのか把握しておきましょう。
職種 | 特徴 |
エンジニア | エンジニア分野では以下のような職種があります。
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デザイナー | Webデザイナーをはじめとして、近年需要が非常に高まっている職種です。デザイナー分野では以下のような職種があります。
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マーケター | 企業の戦略であるマーケティングを担う職種です。本格的にその企業のマーケティングを一任されることもあれば、経験豊富なフリーランスのマーケターをアドバイザー的に雇用する企業もあります。 |
編集/ライター | 企業が発信するメディアや記事などの文章を書く職種です。編集/ライター分野では以下のような職種があります。
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コーポレート職 | 人事、経理などの職種です。上記の職種に比べると、特定の企業に所属する社員として働くことが多いですが、フリーランスの人事などとして活躍する人もいます。ノウハウを得るために、フリーランスの人事を雇うという場合もあるようです。 |
フリーランスに求める勤務条件
もう1つの条件の絞り方は、企業から勤務条件を設定することです。たとえば、以下のような例が挙げられます。
- 週3日だけ勤務してもらいたい
- オフィスに余裕がないので、リモートで働いて欲しい
- 時給3,000円以内で勤務して欲しい
フリーランス側にも、「リモート可」「時給◯◯円〜」などと条件を提示している人がいます。こうした条件を元に探す方が効率的であり、かつミスマッチのリスクを抑えられます。
絞り込みをすることで効率的に探すことが可能
このように、フリーランスと一口に言ってもその内容は様々です。
フリーランスを採用したい、探したいという場合には最低限「職種」と「勤務条件」を絞り込むことで、効率的に探せます。
エンジニアやデザイナーといった職種を採用したい場合には、その中でもさらに種類があるため、より明確な人材要件の定義を行うと良いでしょう。
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フリーランスに仕事を外注する際のポイント
フリーランスに外注を依頼する際は、この2つに注意して仕事を依頼しましょう。
依頼する前のポイント
フリーランスは「雇用契約」ではなく「業務委託契約」になるため、以下の点に注意して契約を進めましょう。
契約期間を明確化する
業務委託を開始する際、契約期間を明確にし、契約書に記載する必要があります。また、契約期間を延長する場合や契約解除が可能な旨は必ず契約書に明記しましょう。
業務内容を詳細に伝える
委託するフリーランスには契約内容を詳しく伝えましょう。
- 納期
- 予算
- 成果の状態
以上のようなことを共通認識していることで、認識のずれが生じることを防ぎます。
ただ、事前に発注先の能力やスキルを正しく把握することは難しいため、仕事量が決められないこともあります。その場合は、フリーランスと相談しながら決定しましょう。
報酬の共通認識を持つ
フリーランスとの業務委託契約では、報酬の支払いに関して規定すべき内容が多くあります。報酬額や業務範囲もさることながら、最も重要なのは報酬の対象が何にあたるか。成果物に対して発生するのか、労働(時間)に対して発生するのかは、契約書を取り交わす段階で明確に伝えるべきでしょう。そうすることで、契約中や契約後にトラブルが発生するリスクを抑えられます。
また、成果物が求める基準に満たなかった場合の、修正可能回数や修正期間なども事前に決めておく必要があります。
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業務中のポイント
契約書もそうですが、業務中フリーランスに提出するマニュアルや手順書なども文章化して、相互に認識できるようにしておくことが大切です。
理由としては、やり直しという工程を省くためです。業務を全て外注するフリーランスに丸投げするのではなく、お互いが目標を共通認識し、定期的な進捗管理や工数管理することが大切です。
また、フリーランスに業務委託する場合には、注意しなければならない法律があります。知らずに違反してしまい問題になるケースもあるため、事前に把握しておきましょう。
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フリーランスの活用方法
ここまでフリーランスを探す方法とそのポイントについて述べてきましたが、採用を前提にフリーランスを探す目的によってアプローチは異なります。この項目では、フリーランスの活用目的とそこから逆算した探し方について説明します。
フリーランスの活用方法は企業によってさまざま
フリーランスの活用方法は企業によってさまざまです。
ノウハウを得るためにフリーランスを雇い、アドバイスをもらうという場合もあれば、即戦力としての活躍を期待して採用する場合もあります。
フリーランスを探す際には、フリーランスのことを評価するだけでなく、自社の状況についてもしっかりと分析し、その上でどのようにフリーランスを活用していくか決めることが必要です。
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フリーランスを活用するケースの比較
では具体的な2つのケースを比較し、選択する手法がどのような変わるかを見てみましょう。
ケース1:特定のプロジェクトを進めたいベンチャー企業
- 条件1:企業の予算に大きな余裕があるわけではなく、採用にあまり費用をかけたくない
- 条件2:半年間のプロジェクトを手伝ってくれるエンジニアを採用したい
このケースの場合には、特定の職種をあまり費用をかけずに採用したいというケースになりますので、SNSを用いて直接フリーランスを探したり、リファラル採用を用いてみるという手段が考えられるでしょう。
逆にコストがかかるエージェントの利用や、採用までに時間がかかりやすい求人広告の利用は敬遠されやすいと言えます。
ケース2:デジタル化に合わせ、Webでのマーケティングを進めたい大企業
- 条件1:自社のWebメディアを強化し、本事業のサービス展開につなげたい
- 条件2:数年単位で計画を立てており、時間をかけてでも優秀な人材を採用したい
こうした場合、採用にかける費用に余裕があれば、エージェントを利用して確実に優秀な人材を採用することが可能です。大企業で知名度もある場合には、求人広告でもある程度の応募を見込めるでしょう。
リファラル採用やSNSを用いたスカウトも可能ですが、確実性を考えると費用をかけてエージェントに依頼し、じっくり人材の選定をした方が良いと言えるのではないでしょうか。
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採用したい人材要件に合わせて探し方も工夫できる
この2つのケースを比較したように、採用した人材の要件や、企業の状況に合わせて探し方を限定することもできます。
探し方自体のメリット・デメリットから選択するのではなく、まずは自社が採用したい人や置かれた状況から逆算して探し方を検討してみると良いのではないでしょうか。
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