外注と派遣|契約内容の違いやメリット・デメリット、使い分ける基準を解説

外注と派遣をどのように使い分ければよいか、お悩みの方も多いのではないでしょうか?
人材確保の手段としてよく比較・検討される「外注」と「派遣」。一見似ているように思えても、契約内容や働き方など、両者は大きく異なります。違いを理解せずに導入すると、法的なリスクや採用ミスマッチにつながる可能性もあるため注意が必要です。
本記事では、外注と派遣の契約内容の違いや、それぞれのメリット・デメリットを整理し、状況に応じた使い分けの基準をわかりやすく解説します。
▼以下では、採用コスト見直しガイドを無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用コストの削減にお役立てください。

外注と派遣の違い
外注と派遣の違いをまとめると、以下のようになります。
項目 | 外注 | 派遣 |
定義 | 外部の企業や個人に自社業務を任せること | 派遣会社(派遣元)に雇用され、派遣先企業で働く契約形態 |
契約形態 | 業務委託契約(請負・準委任・委任) | ・派遣先と派遣元-労働者派遣契約 ・労働者と派遣元-雇用契約 |
業務指示 | × | ◯ |
働く場所・時間の指定 | × | ◯ |
受け入れ制限 | × | 3年ルール、5年ルール |
報酬の支払い | 成果物の納品や業務の遂行に対して支払う | ・派遣会社へ派遣料金を支払う ・時給や月給での支払い |
定義の違い
外注とは、自社業務の一部を外部の企業や個人に任せることを指す言葉です。具体的には「社内リソースでは対応しきれない業務を外に出す」イメージで、行為的な意味合いをもちます。
似たような言葉に業務委託がありますが、これは契約形態を表す用語です。業務委託は外注の一種となり、委託先はフリーランスや企業などがあります。
一方、派遣とは派遣会社(派遣元)に雇用され、契約に基づいて別の企業(派遣先)で働く形態のことを指します。労働者は派遣元と雇用契約を結び、派遣先は派遣元と「労働者派遣契約」を締結します。
▼以下では、業務委託の労務管理に関する実践ガイドを無料で公開しています。労働法を遵守して業務委託を活用するために、ぜひご覧ください。

勤務形態の違い
外注の場合、外注先は自社・個人の裁量で業務を進めます。仮にフリーランスへ仕事を外注する場合、発注元となる企業は働く場所や時間をフリーランスに指示・命令することはできません。請負契約でありながら、実態として労働者のような働き方を強いると、発注者(企業)に罰則が科されるため注意が必要です。
一方、派遣は派遣会社に雇用されている人材が派遣先企業に出向き、日々の業務を派遣先の指揮命令に従って行います。給与や社会保険などは派遣会社が管理しますが、実際の勤務形態は派遣先の社員と同様に、オフィスでの勤務時間や業務内容に沿って働くのが特徴です。
また、派遣社員を受け入れる際には、労働者派遣法に基づき「3年ルール」と「5年ルール」という制限があります。同じ部署で派遣社員を受け入れられる期間は、原則3年までと定められています。3年を超えて同一の派遣労働者を受け入れることは基本的にできず、配置転換や直接雇用などを検討する必要があります。5年を超える場合、派遣労働者は「無期雇用派遣への転換」や「派遣先企業への直接雇用の申し込み」が可能になります。
報酬の仕組みの違い
外注は業務委託契約に基づく取引であり、報酬は業務の成果物や一定期間の業務遂行に対して支払われます。依頼企業は外注先に対して成果や納品物の対価をまとめて支払うため、外注先が内部で人件費や経費をどのように配分するかまでは関与しません。
一方、派遣は労働者派遣契約に基づくもので、時給制や月給制などがあります。企業(派遣先)は派遣会社に派遣料金を支払い、その中から派遣労働者の給与や社会保険料、管理費などがまかなわれます。派遣社員本人は派遣会社から給与を受け取る形です。
▼以下では、人材不足を解消するための『はじめての業務委託採用ガイド』を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。

外注と派遣のメリット・デメリットを比較
ここでは外注と派遣、それぞれのメリット・デメリットを整理して解説します。
外注のメリット・デメリット
ここでは外注のメリット・デメリットを解説します。
外注を活用する大きなメリットのひとつは、業務を依頼した時点で即戦力として成果を期待できる点です。外注先は専門性を持ったプロフェッショナルであることが多く、社内での引き継ぎや丁寧な指導を必要とせず、スムーズに業務を進められます。特に高度なスキルや専門知識を要する業務においては、外注によって社内にはないリソースを補完でき、業務品質の向上が期待できます。
またフリーランスや企業など、発注先の選択肢が豊富であることから、予算や納期、得意分野に応じて最適なパートナーを見つけやすいのも魅力です。成果に直結しやすいため、効率的にプロジェクトを推進したい企業にとって有効な手段といえるでしょう。
ただし外注には多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
まず、業務を外部に任せることで成果物は得られても、社内にノウハウが蓄積されにくい点が挙げられます。また、自社に最適な人材や会社を探すまでに時間や労力がかかる場合もあります。
さらに、機密情報を共有する過程で情報漏洩のリスクが伴うことや、発注先の状況によっては継続的に依頼できない可能性も否定できません。こうしたデメリットを踏まえ、外注を検討する際には契約内容やセキュリティ対策、発注先の信頼性などをしっかり見極めていきましょう。
▼以下では、業務委託契約書作成ガイドを無料でダウンロードできます。ぜひ貴社が業務委託契約する際にお役立てください。
【ポイント解説付】
業務委託に必要な4つの契約書テンプレート
・業務委託の種類と特徴
・業務委託契約で作成する契約書の種類
・契約書のテンプレート
enterprise.goworkship.com

派遣のメリット・デメリット
次に、派遣のメリット・デメリットを解説します。
派遣のメリット・デメリット
派遣の場合、派遣会社から人材を紹介してもらうため、採用や教育にかかる時間を短縮できます。派遣会社によっては、専門性の高い人材だけを集めたところもあるため、即戦力を確保できるケースもあります。
また派遣会社が社会保険の手続きをするため、採用に関わる業務の負担が軽減される点もメリット。さらに、派遣社員は派遣先企業の指揮命令下で働くため、業務の進め方も自社のやり方に合わせて仕事をしてもらえます。必要に応じて正社員登用を検討できるため、採用ミスマッチを防ぐ手段としても有効です。
一方デメリットとして、派遣社員は派遣元に雇われている有期雇用の社員であるため、社内での帰属意識が低くなりやすい点が挙げられます。また、機密情報を扱う業務では情報漏洩のリスクが伴うことも考慮が必要です。
さらに、契約上の制約から残業や業務量の調整が難しく、契約延長が容易ではないため、長期的に重要度の高い仕事を任せるには制限があります。このような特性を踏まえ、派遣社員を活用する際は業務内容や管理方法を適切に設計することが重要です。
派遣と外注を使い分ける際の判断基準
メリット・デメリットを踏まえたうえで、派遣と外注のどちらを活用すべきかの判断基準は、以下のようなプロセスで検討していきます。
- 業務をコア業務とノンコア業務に分ける
- ノンコア業務は基本的に外注する
- コア業務を細分化。正社員にしか任せられない業務を割り出す
- 正社員以外に任せられるコア業務は外注、あるいは直接監督すべきものは派遣を活用する
コア業務は利益に直結する業務を指し、ノンコア業務とは利益に直結しない業務を指します。このプロセスは、「正社員にしか任せられない業務」を絞り込んでいくためのものであり、事業全体の把握、整理の意味でも効果的です。
外注や派遣でもできる業務を正社員が行なっている状態は、人件費の観点で効率が悪い場合があります。業務を細分化することでそれを明確に区別し、外注と派遣の活用を検討しています。また、肝心なのが直接監督すべきかどうかです。常駐勤務の派遣社員の場合、正社員の指示と確認が外注よりもスピーディーに行なえるため、同じコア業務だとしてもその点で判断するとよいでしょう。
▼以下では、必要な業務を明確にできる『ジョブディスクリプション作成ガイド』を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の業務にお役立てください。

外注か派遣に迷ったら『フリーランスの活用』がおすすめ
外注と派遣にはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらで人材を確保しようか判断に迷うこともあるでしょう。そんなときに検討したいのが、外注先としてフリーランスを選択することです。
ほとんどのフリーランスは、業界で経験やスキルを身に付けて独立した人材であるため、専門的知識を保有した即戦力人材です。フリーランスの場合、採用までのスピードが早く、即戦力が必要な場面では派遣よりもスムーズに活用できます。
また業務委託契約では、契約期間や委託業務の内容を柔軟に調整できるため、短期的なリソース補填から長期的なプロジェクト参画まで幅広く対応します。特にスタートアップや中小企業など、リソースに限りがある企業にとって、フリーランスの活用が事業加速の一手になるかもしれません。
▼以下では、Workship登録人材から収集した『フリーランスの働き方に関する調査レポート』を無料でダウンロードできます。フリーランスが希望する報酬額や休日などを網羅した資料ですので、ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。

外注に使える業務委託契約書テンプレート【すぐに使えるひな形】
外注先に業務委託する場合は、下記のテンプレートを参考に業務委託契約書を作成してみてください。必要な項目が網羅されているため、比較的簡単に重要書類を作成できます。
【ポイント解説付】
業務委託に必要な4つの契約書テンプレート
・業務委託の種類と特徴
・業務委託契約で作成する契約書の種類
・契約書のテンプレート
enterprise.goworkship.com

フリーランス採用におすすめの人材紹介サービス11選
1. Workship
Workshipはエンジニア/デザイナー/PMまで幅広い職種で、59,000人以上のフリーランス人材が在籍するフリーランス専門エージェントです。募集だけでなく企業側からスカウトできるため積極的な採用をしたい企業におすすめです。
また、フリーランスの実績や経験がわかりにくい採用課題をWorkship独自のアルゴリズムでスコアリングし、即戦力となるフリーランスを採用できます。
▼以下では、Workshipを実際に導入した企業の事例と共にサービスの特徴やお役立ち機能も紹介しています。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。

特徴・メリット |
|
▼以下では、Workshipのサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。

2. ポテパンフリーランス
▲出典:ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスはプログラミングスクール「ポテパンキャンプ」を運営する株式会社ポテパンが運営するフリーランス専門エージェントです。プログラミングスクールを傘下にもつエージェントだからこそ、フリーランスへの対応が厚く採用企業側の心配事が少ない点がメリットです。
メインはエンジニアやプログラマーといったIT人材ですが、PMやイラストレーターといった案件も幅広くあります。
特徴・メリット |
|
3. レバテック
▲出典:レバテック
レバテックは、フリーランス専門エージェントの大手企業として、取引企業5,000以上、登録エンジニアやクリエイター数は20万人以上の規模となっています。
レバテックが紹介するフリーランス人材は「準委任契約」で働くスタッフで、成果物の納品を目的としない、業務を遂行するためのIT人材を求める方におすすめです。
特徴・メリット |
|
4. テックビズフリーランス
▲出典:テックビズ
テックビズフリーランスは、取引先企業1,400社以上、4,000名を超えるエンジニアが登録している大手フリーランスエージェントサイトです。常時採用可能なエンジニアも300名以上おり、最短即日契約も可能です。
テックビズフリーランスでは、テックビズからの紹介意外に、企業からのスカウティングもできるため、能動的な採用活動を進めることもできます。
特徴・メリット |
|
5. PE-BANK(ピーイー・バンク)
PE-BANK(ピーイー・バンク)は、マージンや手数料の公開など、透明性の高い契約が評判のフリーランスエージェントです。
東京・大阪以外のエリアの案件が多いため、地方都市の企業にもおすすめできます。
特徴・メリット |
|
6. ギークスジョブ(geechs job)
大手企業案件が多いギークスジョブ(geechs job)は、年間契約数1万件以上とITエンジニアの利用実績も豊富。
早く自分の希望条件に合う案件・求人の紹介を受けたいフリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーにおすすめのエージェントサービスです。
特徴・メリット |
|
7. テクフリ
▲出典:テクフリ
フリーランスエンジニア向けの案件・求人サイトのテクフリ(テックキャリアフリーランス)は、案件・求人情報が常時1万件以上のおすすめフリーランスエージェント。
主な対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉で、東京周辺でフリーランスのITエンジニアを探す際におすすめのフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
|
8. HiPro Tech
▲出典:HiPro Tech
HiPro Tech(ハイプロテック・旧i-common techサービス)は、エンジニアやITコンサルタントに特化したフリーランスエージェント。
運営会社は東証プライム上場企業のパーソルキャリア株式会社で、転職サイトのdodaやハイクラス転職エージェントのdoda Xを運営しています。
特徴・メリット |
|
9. ランサーズエージェント
▲出典:ランサーズエージェント
クラウドソーシングサービスで有名なランサーズ株式会社のグループ会社が運営するランサーズエージェント。
ランサーズの運営だけに他のフリーランスエージェントと比較して登録者数が多いのが特徴です。
特徴・メリット |
|
10. ITプロパートナーズ
▲出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーを探す際におすすめのサービスです。
特徴・メリット |
|
11. クラウドテック
▲出典:クラウドテック
クラウドテックは、ウドソーシングサービスで有名な株式会社クラウドワークスが運営するフリーランスエージェント。
リモートワークや週3日・4日稼働の案件を探す際にもおすすめのサービスで、業界最大級のリモートワーク案件が特徴のフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
|
▼以下では、採用ペルソナの構成要素や作成ステップ、フォーマットまで紹介しています。ぜひ参考にしてください。

外注先探しには登録無料の『Workship』がおすすめ
『Workship』では、優秀な人材を紹介・マッチングするだけでなく、煩雑な業務委託契約に関する手続きをすべて代行いたします。
「できるだけ早く優秀な人材を探してすぐにでも業務委託を進めたい」「社内のリソースが足りず、手続きや契約内容のすり合わせに時間が取れない」といった場合はWorkshipにおまかせください。
人材マッチングと契約手続きのプロが、責任を持って対応いたします。正社員採用のリスクを持たずに、優秀な人材を確保できます。
Workshipのサービスの特徴を簡単にお伝えします。
アカウント登録が無料!
Workshipはアカウント登録料無料で、次のさまざまな機能をご利用いただけます。
・ニーズに合わせたマッチ度の高い候補者を随時提案
・スカウト機能
・フリーランス検索
・求人掲載は無制限
・無制限のメッセージ機能で候補者と直接交渉が可能
・オンライン面談
・求人作成代行
・オンラインサポート
・印紙代不要の電子契約
・正社員転換契約
・賠償責任保険が自動で適用
・稼働管理
※自動で費用が発生することはありません。
※料金はユーザーとの成約が完了した時点で発生します。
また、ご利用いただく中でお困りのことがあれば、随時丁寧にサポートいたします。
三者間契約でインボイス制度の不安がない
フリーランスを活用する上で、採用担当者様の工数負担が大きいのが、契約書の取り交わしです。Workshipでは成約時に企業 ⇄ Workship ⇄ フリーランスの三者間契約を締結し、その契約手続きを代行します。クライアント企業となるお客様の契約先はWorkshipとの契約となるため、フリーランス活用でネックとなるインボイス制度への対応も問題ありません。また、毎月の請求処理も代行して行ないます。
Workshipで稼働と進捗管理も安心
成約後のフリーランスの稼働管理も、Workshipの管理画面内で行なえます。管理画面ページを閲覧するだけで、稼働時間や業務の進捗など定期チェックもしやすくなります。
成約まで費用は発生しません!成約後も14日間の返金保証アリ!
Workshipでは、外部のフリーランスを活用し始めるまでは月額費用がかかりません。そのため、自社にマッチする人材をじっくりと見定められます。また、成約後であっても14日間は返金保証があり、ミスマッチを起こす可能性が低くなります。
▼Workshipの詳細は、以下の動画よりご覧いただけます。
▼以下では、Workshipのサービス資料を無料でダウンロードできます。

【導入事例はこちら】


