従業員一人当たりの人件費はいくら?計算方法や平均額、削減方法を徹底解説
人件費とは、給与や賞与、社会保険料など、従業員に支払う費用の総額のことです。人件費は、企業の収益に大きな影響を与える要素の1つであり、適正な水準に管理することが重要です。しかし、人件費の計算方法や平均額、削減方法については、成り行き任せという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下のポイントを解説します。
- ・人件費の計算方法と計算式
- ・人件費の平均額と業種別・規模別の比較
- ・人件費を削減する方法と注意点
この記事を参考にして、自社の人件費を正しく把握し、効率的に管理するように心がけましょう。
そこで今回は、従業員一人当たりの人件費と人件費の重要性、計算方法や平均額、削減方法を徹底解説します。企業の経営者の方は、ぜひ参考にしてください。
人件費とは?人件費の重要性を解説
人件費とは、企業が「人」に関係する費用を支払うことを指します。人件費には、給与や賞与、役員報酬、法定福利費、福利厚生費、退職金などが含まれます。
人件費は企業の経費の中でも大きな割合を占めるため、適切に管理することが重要です。
人件費の重要性は以下の点にあります。
人件費は企業の収益性に影響する
人件費は企業の収益性に影響します。人件費率とは、売上高に対する人件費の割合を示す指標で、高いほど収益性が低いことを意味します。
ただし、人件費や人件費率を減らすことで、従業員のモチベーションや生産性が低下する可能性があるため、注意が必要です。
人件費率は産業や業種によって異なりますが、一般的には30%以下が目安とされています。
人件費は企業の競争力に影響する
人件費は企業の競争力に影響します。人件費は従業員のモチベーションやパフォーマンスにも関わるため、適正な水準にすることで生産性や品質を向上させることが可能です。
また、福利厚生や教育研修などの人件費は、優秀な人材の獲得や定着にも寄与します。
人件費は企業の投資に影響する
人件費は企業の投資に影響します。人件費はコストだけでなく、将来の収益を生み出す投資でもあります。
人材採用や研修などの人件費は、中長期的な視点で効果を測ることが重要です。過度な削減は企業の成長を阻害する可能性があるため、十分に注意しましょう。
以上のように、人件費は企業経営において重要な要素です。そのため、人件費を適切に分析し、経営戦略と連動させることで、効率的かつ効果的な人事管理を行うことができます。
人件費の計算方法と計算式
人件費とは、企業が従業員に支払う費用のことです。人件費には、給与や賞与、役員報酬、法定福利費、福利厚生費、退職金などが含まれます。
人件費の計算方法は、人件費に含まれる各項目の金額を合計することで求められます。
例えば、以下のような場合です。
- 給与・手当:100万円
- 賞与:20万円
- 役員報酬:30万円
- 法定福利費:15万円
- 福利厚生費:10万円
- 退職金:5万円
この場合、人件費は180万円(100+20+30+15+10+5)となります。
人件費の計算式は、以下のように表せます。
人件費 = 給与・手当 + 賞与 + 役員報酬 + 法定福利費 + 福利厚生費 + 退職金
人件費の平均額と業種別・規模別の比較
人件費は企業の経費の中でも大きな割合を占めるため、適切に管理することが重要です。
人件費の平均額と業種別・規模別の比較については、以下のような状況です。
人件費の平均額
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、令和4年(2022年)6月現在の一般労働者の平均月額給与は32.7万円でした。これは前年同月比で0.8%増加しています。
平均月額給与は、基本給や手当などの定期的に支払われる給与と、賞与や退職金などの不定期に支払われる給与を合わせたものです。定期的な給与だけを見ると、平均月額基本給は24.9万円でした。
平均月額給与は、性別や学歴、役職などによっても大きく異なります。例えば、男性は36.5万円、女性は26.4万円と約10万円の差がありました。また、大卒以上は37.8万円、高卒以下は27.5万円と約10万円の差となっています。さらに、管理職は54.9万円、一般職は28.6万円と約26万円の差があります。
業種別・規模別の比較
平均月額給与は、業種や企業規模によっても異なります。
業種別では、情報通信業が最も高く46.5万円でした。次いで金融・保険業が43.9万円、電気・ガス・熱供給・水道業が43.7万円と続きます。一方で最も低かったのは宿泊・飲食サービス業で19.4万円です。
企業規模別では、従業員数が1000人以上の大企業が最も高く40.2万円となっており、次いで500〜999人が34.8万円、300〜499人が33.3万円と続きます。一方で最も低かったのは5〜9人以下の小企業で23.8万円でした。
以上のように、人件費はさまざまな要因によって変動します。自社の人件費を適正化するためには、同業種や同規模の企業と比較することが有効です。また、人件費率や労働分配率などの指標を用いて分析することも重要です。
人件費率の計算方法と相場
人件費率とは、売上に対して人件費がどれだけの割合を占めているかという指指標です。
計算方法は、以下のようになります。
人件費率(%)= 人件費÷売上×100
たとえば、売上が100万円・人件費が20万円の場合の人件費率は20%になります。
人件費率は、業種や業業態によっても異なります。一般的には、以下のような目安があります。
業界別の人件費率の目安
- ・飲食業:約41%
- ・宿泊業:約36%
- ・サービス業:約43%
- ・建設業:約18%
- ・製造業:約29%
- ・卸売業:約11%
- ・小売業:約18%
- ・IT業界:約30%
業態別の人件費率の目安
- ・営業職:約40%
- ・管理職:約30%
- ・技術職:約25%
- ・事務職:約15%
人件費率を適正にすることで、利益率や生産性を向上させることができます。また、従業員のモチベーションや定着率も高めることが可能です。
逆に、人件費率が高すぎると経営がが破破綻する恐れがあります。そのため、自社の目目標や競合他社のの状況を考考慮して、適切な数値を設定することが重要と言えるでしょう。
人件費を削減する方法と注意点
まず、人件費を削減する方法には、大きく分けて以下の4つがあります。
- ・既存社員のパフォーマンスを向上させる
- ・業務フローを見直す
- ・ITシステムを活用する
- ・採用の抑制や停止、賃金やボーナスカットを行う
それぞれ解説します。
既存社員のパフォーマンスを向上させる
既存社員のパフォーマンスを向上させる方法は、研修や講習によるスキルアップ、マニュアルの構築・見直し、適材適所の人材配置などが挙げられます。これらの取り組みは従業員のモチベーションアップにもつながるため、売上の増加や優秀な人材の定着など、副次的な効果も期待ができます。
業務フローを見直す
業務フローの見直しは、現在の業務フローを見える化し、不要な業務や作業はないか、徹底して洗い出すことです。その上で、不要な業務はカット、あるいは代替策を取り入れ、業務全体のスリム化を図ります。
一見無駄なように見えても、実は必要な業務というのは少なくありませんので、業務フローを見直すときは現場の声にもきちんと耳を傾けることが大切です。
ITシステムを活用する
ITシステムの活用は、事務作業や電話対応などの売上には直接関与しないが企業にとって必要な業務を外注することや、クラウドツールやシステムを導入することで業務効率化を図ることです。これらの方法はコスト削減だけでなく、時間や手間も節約できるため、生産性や品質も向上させることが可能です。
採用の抑制や停止、賃金やボーナスカットを行う
採用の抑制や停止、賃金やボーナスカットは、最も直接的かつ大幅な人件費削減効果が期待できる方法ですが、最もリスクが高い方法でもあります。
この方法は従業員のモチベーション低下や離職率上昇、会社イメージダウンなどの弊害を招く可能性があります。また、法律上も制約が多く、会社側の一方的な決定による給与減額やリストラは認められていません。そのため、この方法を採る場合は慎重に検討し、従業員との十分な協議や合意を得ることが必要です。
人件費を削減するメリットとデメリット
人件費の削減には、メリットとデメリットの両方があります。
人件費を削減することで、他の経費の削減にも繋がります。例えば、人件費を削減することで、水道光熱費や教育費などの関連する経費の節約が可能です。
また、人件費の削減で浮いた資金を他の目的に活用できるのもメリットです。人件費を削減して資金に余裕ができれば、設備投資や外注費などに回すことが可能です。
さらに、人件費の削減により、金融機関からの融資を受けやすくなるでしょう。人件費を削減して決算内容が改善されれば、銀行評価が上がり、融資の審査に通りやすくなるからです。
上記の結果、株価の上昇にも繋がる可能性があります。人件費を削減すると、売上高人件費率がアップし、営業利益の向上につながります。業績がアップすれば、投資家からの評価が高くなり、株価の上昇にもつながるでしょう。
一方、人件費を削減することは、以下のようなデメリットが考えられます。
人件費の削減により、従業員のモチベーションが低下する可能性が大きくなります。給与・賞与のカットやリストラによって人件費を削減することで、従業員のモチベーションが著しく低下し、業務効率や生産性の低下や、売上・業績ダウンといったリスクが高まるでしょう。
また、人件費の削減により、会社のイメージがダウンするのもデメリットです。安易な減給や解雇は法的にも問題がありますし、世間からも従業員の権利を守れない企業とみなされる可能性があります。また、会社のイメージダウンは、金融機関や投資家などからの評価低下や採用難にも影響します。
さらに、人件費の削減により、経営悪化の悪循環に陥る可能性も否定できません。人件費を削減することで一時的に経営状況が改善されても、根本的な問題解決とはならないからです。
人件費の削減は、売上高アップと並行して行うべき施策です。売上高アップを怠ると、再び赤字に陥り、さらなる人件費削減を迫られる悪循環に陥る可能性があるからです。
以上からわかるように、人件費削減はメリットだけではなくデメリットも多く伴います。そのため、安易に人件費削減に取り組むのではなく、長期的な視点で会社全体の利益を最大化する方法を考えるべきといえるでしょう。
人件費の削減にはフリーランスへの業務委託がおすすめ
業務委託とは、自社で行う必要のない業務や専門性の高い業務を外部の業者に依頼することです。業務委託には、一定期間や一定の成果に対して報酬を支払う契約形態が一般的です。
業務委託が人件費の削減におすすめな理由は、以下の通りです。
コストを削減できる
自社で採用する必要がなくなるため、給与や賞与、社会保険料などの固定費を削減できます。また、教育や研修などの人材育成コストも省くことができます。
柔軟な人材確保が可能
業務量や需要に応じて柔軟に契約内容を変更できるため、無駄な人件費を発生させないことができます。例えば、繁忙期や緊急事態に対応するために増員したり、閑散期や事業縮小に伴って減員したりする必要がありません。
専門性の高い人材を確保できる
専門性の高い業務を委託することで、品質や効率を向上させることができます。例えば、開発やデザインなどのクリエイティブ業務を委託することで、最新の技術やトレンドに対応したサービスや製品を提供することができます。
新たなビジネスチャンスを開拓できる可能性がある
業務委託先との協力関係を築くことで、新たなビジネスチャンスやノウハウを得ることができます。例えば、業務委託先からの紹介や共同開発などで、顧客やパートナーを増やすことが可能です。
以上のように、業務委託は人件費の削減だけではなく、事業運営全体にメリットがあります。
ただし、業務委託にはデメリットもあります。例えば、情報漏洩や品質低下などのリスクが発生する可能性です。また、自社のコアコンピタンスや競争力を失う恐れもあるでしょう。そこで、業務委託を行う場合は契約内容や条件を明確にした業務委託契約書を作成し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
業務委託契約の採用フロー
次に、業務委託の採用フローについて説明します。
採用する人材の要件・スキルを明確に
採用したい人材の要件と、求めるスキルを明確にすることです。
可能であれば、職務記述書などを作成しましょう。
最低限決めるべきポイントは以下の6つです。
業務委託を採用する手法を決める
採用したい人材に求める要件・スキルを固めたら、次は採用の方法を選びます。業務委託をお願いする際には、さまざまな方法があるため、一覧にしてご紹介します。
採用手法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ダイレクトリクルーティング 企業がフリーランスなどに 直接アプローチする方法 |
|
|
リファラル採用 企業がフリーランスなどに 直接アプローチする方法 |
|
|
人材紹介サービス 人材サービス経由で人材を 紹介してもらう方法 |
|
|
求人広告 求人広告やサイトに募集を掲載 して応募を待つ方法 |
|
|
▼以下では、Workship登録人材から収集した『フリーランスの働き方に関する調査レポート』をダウンロードできます。フリーランスが希望する報酬額や休日などを網羅した資料ですので、ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
業務委託におすすめの人材紹介サービス11選
1. Workship
Workshipはエンジニア/デザイナー/PMまで幅広い職種で、48,500人以上のフリーランス人材が在籍するフリーランス専門エージェントです。募集だけでなく企業側からスカウトできるため積極的な採用をしたい企業におすすめです。
また、フリーランスの実績や経験がわかりにくい採用課題をWorkship独自のアルゴリズムでスコアリングし、即戦力となるフリーランスを採用できます。
特徴・メリット |
|
▼以下では、Workshipのサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
2. ポテパンフリーランス
▲出典:ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスはプログラミングスクール「ポテパンキャンプ」を運営する株式会社ポテパンが運営するフリーランス専門エージェントです。プログラミングスクールを傘下にもつエージェントだからこそ、フリーランスへの対応が厚く採用企業側の心配事が少ない点がメリットです。
メインはエンジニアやプログラマーといったIT人材ですが、PMやイラストレーターといった案件も幅広くあります。
特徴・メリット |
|
3. レバテック
▲出典:レバテック
レバテックは、フリーランス専門エージェントの大手企業として、取引企業5,000以上、登録エンジニアやクリエイター数は20万人以上の規模となっています。
レバテックが紹介するフリーランス人材は「準委任契約」で働くスタッフで、成果物の納品を目的としない、業務を遂行するためのIT人材を求める方におすすめです。
特徴・メリット |
|
4.テックビズフリーランス
▲出典:テックビズ
テックビズフリーランスは、取引先企業1,400社以上、4,000名を超えるエンジニアが登録している大手フリーランスエージェントサイトです。常時採用可能なエンジニアも300名以上おり、最短即日契約も可能です。
テックビズフリーランスでは、テックビズからの紹介意外に、企業からのスカウティングもできるため、能動的な採用活動を進めることもできます。
特徴・メリット |
|
5.PE-BANK(ピーイー・バンク)
PE-BANK(ピーイー・バンク)は、マージンや手数料の公開など、透明性の高い契約が評判のフリーランスエージェントです。
東京・大阪以外のエリアの案件が多いため、地方都市の企業にもおすすめできます。
特徴・メリット |
|
6.ギークスジョブ(geechs job)
大手企業案件が多いギークスジョブ(geechs job)は、年間契約数1万件以上とITエンジニアの利用実績も豊富。
早く自分の希望条件に合う案件・求人の紹介を受けたいフリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーにおすすめのエージェントサービスです。
特徴・メリット |
|
7.テクフリ
▲出典:テクフリ
フリーランスエンジニア向けの案件・求人サイトのテクフリ(テックキャリアフリーランス)は、案件・求人情報が常時1万件以上のおすすめフリーランスエージェント。
主な対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉で、東京周辺でフリーランスのITエンジニアを探す際におすすめのフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
|
8.HiPro Tech
▲出典:HiPro Tech
HiPro Tech(ハイプロテック・旧i-common techサービス)は、エンジニアやITコンサルタントに特化したフリーランスエージェント。
運営会社は東証プライム上場企業のパーソルキャリア株式会社で、転職サイトのdodaやハイクラス転職エージェントのdoda Xを運営しています。
特徴・メリット |
|
9.ランサーズエージェント
▲出典:ランサーズエージェント
クラウドソーシングサービスで有名なランサーズ株式会社のグループ会社が運営するランサーズエージェント。
ランサーズの運営だけに他のフリーランスエージェントと比較して登録者数が多いのが特徴です。
特徴・メリット |
|
10.ITプロパートナーズ
▲出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーを探す際におすすめのサービスです。
特徴・メリット |
|
11.クラウドテック
▲出典:クラウドテック
クラウドテックは、ウドソーシングサービスで有名な株式会社クラウドワークスが運営するフリーランスエージェント。
リモートワークや週3日・4日稼働の案件を探す際にもおすすめのサービスで、業界最大級のリモートワーク案件が特徴のフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
|
フリーランスの業務委託人材を探す際に意識すべきポイント
フリーランスは職種もスキルも多様。また、契約形態も柔軟な分、注意点も多くあります。この項目では、フリーランスを探すうえで注意すべきポイントをご紹介します。
フリーランスの職種
フリーランスとして活動している人材の主な職種をご紹介します。自社がどのような職種を求めているのか把握しておきましょう。
職種 | 特徴 |
エンジニア | エンジニア分野では以下のような職種があります。
|
デザイナー | Webの設計やデザインをするWebデザイナーをはじめとして、近年需要が非常に高まっている職種です。デザイナー分野では以下のような職種があります。
|
マーケター | 企業の戦略であるマーケティングを担う職種です。本格的にその企業のマーケティングを一任されることもあれば、経験豊富なフリーランスのマーケターをアドバイザー的に雇用する企業もあります。 |
編集/ライター | 企業が発信するメディアや記事などの文章を書く職種です。編集/ライター分野では以下のような職種があります。
|
コーポレート職 | 人事、経理などの職種です。上記の職種に比べると、特定の企業に所属する社員として働くことが多いですが、フリーランスの人事などとして活躍する人もいます。ノウハウを得るために、フリーランスの人事を雇うという場合もあるようです。 |
フリーランスに求める勤務条件
もう1つの条件の絞り方は、企業から勤務条件を設定することです。たとえば、以下のような例が挙げられます。
- ・週3日だけ勤務してもらいたい
- ・オフィスに余裕がないので、リモートで働いて欲しい
- ・時給3,000円以内で勤務して欲しい
フリーランス側にも、「リモート可」「時給◯◯円〜」などと条件を提示している人がいます。こうした条件を元に探す方が効率的であり、かつミスマッチのリスクを抑えられます。
絞り込みをすることで効率的に探すことが可能
このように、フリーランスと一口に言ってもその内容は様々です。
フリーランスを採用したい、探したいという場合には最低限「職種」と「勤務条件」を絞り込むことで、効率的に探せます。
エンジニアやデザイナーといった職種を採用したい場合には、その中でもさらに種類があるため、より明確な人材要件を定義するといいでしょう。
▼以下では、業務委託契約書テンプレートを無料でダウンロードできます。ぜひ貴社が業務委託契約する際にお役立てください。
フリーランスに業務委託する際のポイント
フリーランスに業務委託する際は、以下の2つに注意して仕事を依頼しましょう。
依頼する前のポイント
フリーランスは「雇用契約」ではなく「業務委託契約」となるため、以下の点に注意して契約を進めましょう。
- ・契約期間を明確化する
業務委託を開始する際、契約期間を明確にし、契約書に記載する必要があります。また、契約期間を延長する場合や契約解除が可能な旨は必ず契約書に明記しましょう。
- ・業務内容を詳細に伝える
委託するフリーランスには契約内容を詳しく伝えましょう。
- ・納期
- ・予算
- ・成果の状態
以上のようなことを共通認識していることで、認識のずれが生じることを防ぎます。
ただ、事前に発注先の能力やスキルを正しく把握することは難しいため、仕事量が決められないこともあります。その場合は、フリーランスと相談しながら決定しましょう。
- ・報酬の共通認識を持つ
フリーランスとの業務委託契約では、報酬の支払いに関して規定すべき内容が多くあります。報酬額や業務範囲もさることながら、最も重要なのは報酬の対象が何にあたるか。成果物に対して発生するのか、労働(時間)に対して発生するのかは、契約書を取り交わす段階で明確に伝えるべきでしょう。そうすることで、契約中や契約後にトラブルが発生するリスクを抑えられます。
また、成果物が求める基準に満たなかった場合の、修正可能回数や修正期間なども事前に決めておく必要があります。
▼以下では、必要な業務を明確にできる『ジョブディスクリプション作成ガイド』を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の業務にお役立てください。
業務中のポイント
契約書もそうですが、業務中フリーランスに提出するマニュアルや手順書なども明文化して、相互に認識できるようにしておくことが大切です。
理由としては、やり直しという工程を省くためです。業務を全て外注するフリーランスに丸投げするのではなく、お互いが目標を共通認識し、定期的な進捗管理や工数管理することが大切です。
また、フリーランスに業務委託する場合には、注意しなければならない法律があります。知らずに違反してしまい問題になるケースもあるため、事前に把握しておきましょう。
▼以下では『ITフリーランス活用企業が知らなきゃマズイ法律解説まとめ』のサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
フリーランス人材の活用方法
ここまでフリーランスを探す方法とそのポイントについて述べてきましたが、採用を前提にフリーランスを探す目的によってアプローチは異なります。この項目では、フリーランスの活用目的とそこから逆算した探し方について説明します。
フリーランスの活用方法は企業によってさまざま
フリーランスの活用方法は企業によってさまざまです。
ノウハウを得るためにフリーランスを雇い、アドバイスをもらうという場合もあれば、即戦力としての活躍を期待して採用する場合もあります。
フリーランスを探す際には、フリーランスのことを評価するだけでなく、自社の状況についてもしっかりと分析し、その上でどのようにフリーランスを活用していくか決めることが必要です。
フリーランスを活用するケースの比較
では具体的な2つのケースを比較し、選択する手法がどのような変わるかを見てみましょう。
ケース1:特定のプロジェクトを進めたいベンチャー企業
- 条件1:企業の予算に大きな余裕があるわけではなく、採用にあまり費用をかけたくない
- 条件2:半年間のプロジェクトを手伝ってくれるエンジニアを採用したい
このケースの場合には、特定の職種をあまり費用をかけずに採用したいというケースになりますので、SNSを用いて直接フリーランスを探したり、リファラル採用を用いてみるという手段が考えられるでしょう。
逆にコストがかかるエージェントの利用や、採用までに時間がかかりやすい求人広告の利用は敬遠されやすいと言えます。
ケース2:デジタル化に合わせ、Webでのマーケティングを進めたい大企業
- 条件1:自社のWebメディアを強化し、本事業のサービス展開につなげたい
- 条件2:数年単位で計画を立てており、時間をかけてでも優秀な人材を採用したい
こうした場合、採用にかける費用に余裕があれば、エージェントを利用して確実に優秀な人材を採用することが可能です。大企業で知名度もある場合には、求人広告でもある程度の応募を見込めるでしょう。
リファラル採用やSNSを用いたスカウトも可能ですが、確実性を考えると費用をかけてエージェントに依頼し、じっくり人材の選定をした方が良いと言えるのではないでしょうか。
▼以下では、IT・DX人材サービスカオスマップを無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
採用したい人材要件に合わせて探し方も工夫できる
この2つのケースを比較したように、採用した人材の要件や、企業の状況に合わせて探し方を限定することもできます。
探し方自体のメリット・デメリットから選択するのではなく、まずは自社が採用したい人や置かれた状況から逆算して探し方を検討してみると良いのではないでしょうか。
▼以下では、カスタマーサクセスが解説する人材採用の成功ポイント紹介しています。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
業務委託には登録無料の『Workship』がおすすめ
採用活動をスムーズに進めていき、高いマッチング率を実現できるようにするには母集団形成に力を注ぐのが大切です。
自社にもともと興味を持っていて共感を抱いている母集団ができれば目的に応じた適材を最小限の採用コストで獲得できるようになります。
SNSを利用する方法や転職エージェントに依頼する方法もありますが、おすすめなのはフリーランスの起用です。『Workship』では、優秀な人材を紹介・マッチングするだけでなく、煩雑な業務委託契約に関する手続きをすべて代行いたします。
できるだけ早く優秀な人材を探してすぐにでも業務委託を進めたい。また社内のリソースが足りず、手続きや契約内容のすり合わせに時間が取れないといった場合は、安心してWorkshipにお任せください。
人材マッチングと契約手続きのプロが、責任を持って対応いたします。そして正社員の保有リスクを持たずに、優秀な人材を採用できます。
Workshipには、現在マーケターやディレクター、エンジニア、デザイナーなどおよそ48,500人以上の優秀な人材が登録されています。
人材の質や、自社ツールを使った管理のしやすさが好評で、朝日新聞社やChatwork株式会社など、これまでに累計1,100社以上にご活用いただいています。
Workshipのサービスの特徴を簡単にお伝えします。
アカウント登録が無料!
Workshipはアカウント登録料無料で、次のさまざまな機能をご利用いただけます。
・ニーズに合わせたマッチ度の高い候補者を随時提案
・スカウト機能
・フリーランス検索
・求人掲載は無制限
・無制限のメッセージ機能で候補者と直接交渉が可能
・オンライン面談
・求人作成代行
・オンラインサポート
・印紙代不要の電子契約
・正社員転換契約
・賠償責任保険が自動で適用
・稼働管理
※自動で費用が発生することはありません。
※料金はユーザーとの成約が完了した時点で発生します。
また、ご利用いただく中でお困りのことがあれば、随時丁寧にサポートいたします。
三者間契約でインボイス制度の不安がない
フリーランスを活用する上で、採用担当者様の工数負担が大きいのが、契約書の取り交わしです。Workshipでは成約時に企業 ⇄ Workship ⇄ フリーランスの三者間契約を締結し、その契約手続きを代行します。クライアント企業となるお客様の契約先はWorkshipとの契約となるため、フリーランス活用でネックとなるインボイス制度への対応も問題ありません。また、毎月の請求処理も代行して行ないます。
Workshipで稼働と進捗管理も安心
成約後のフリーランスの稼働管理も、Workshipの管理画面内から行なえます。管理画面ページを閲覧するだけで、稼働時間や業務の進捗など定期チェックもしやすくなります。
成約まで費用は発生しません!成約後も14日間の返金保証アリ!
Workshipでは、外部のフリーランスを活用し始めるまでは月額費用がかかりません。そのため、自社にマッチする人材をじっくりと見定められます。また、成約後であっても14日間は返金保証があり、ミスマッチを起こす可能性が低くなります。
▼以下では、Workshipのサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
【導入事例はこちら】