ダイレクトリクルーティングサービス11社の比較と失敗しない選び方を解説
国内の企業では、今後も人手不足が続くと予想される中で、さまざまな人材の採用活動を行っています。
ダイレクトリクルーティングは、その中の手法の1つで、企業が求職者に直接アプローチして採用活動を行う手法です。今後も労働人口が減少し続ける国内企業においては、求職者の応募を待つよりも、スカウトするスタイルへと移行しているのが現状です。
そこで今回は、ダイレクトリクルーティングの仕組みやメリットに加え、代表的なサービスを比較検討します。
記事内では、本サイトの読者の方を限定して、採用活動に役立つ資料を無料で差し上げています。ぜひご活用ください。
ダイレクトリクルーティングとは?
ダイレクトリクルーティングは、近年注目されている採用手法で「求職者を企業がスカウト」する方法です。
一般的な応募型の採用では、企業が出す求人広告などの情報をもとに、求職者が企業にアプローチします。また人材紹介は、企業が人材紹介会社から求職者をマッチングしてもらう手法です。
一方ダイレクトリクルーティングは、求職者が個人の経歴やスキルをSNSやダイレクトリクルーティングサービスに公開し、それを見た企業側からアプローチする手法です。
このような特徴から、ダイレクトリクルーティングは「スカウト型採用」とも呼ばれています。
ダイレクトリクルーティングは、これまで中途採用で多く取り入れられていた採用手法でしたが、近年は新卒採用でも利用する企業が増えています。
▼その他のさまざまな採用手法を確認しておきたい方は、ぜひ下記の記事を参考にしてください。
ダイレクトリクルーティングサービス11社を比較
以下では、おすすめのダイレクトリクルーティングサービス11社を、新卒採用と中途採用別で紹介します。比較しやすいように一覧表で掲載しますので、ぜひ参考にしてください。
サービス名 | 登録会員者数 | 費用形態 | 特徴 |
Workship | 5万1千人以上 | サービス利用料+紹介料 | 即戦力となるITフリーランス人材に特化 |
BizReach | 約138万人 | 初期費用+成果報酬 | 経営幹部経験者の採用に強みがある |
Green | 約87万人 | 初期費用+成果報酬 | IT関連に強みがある |
doda Recruiters | 約226万人 | 初期費用 | 幅広い業種に対応可能 |
Offers | 約5000人 | 成果報酬 | ITエンジニアやデザイナーに強み |
Wantedly | 約300万人 | 初期費用 | 新卒からベンチャーまで対応可能 |
Forkwell | 約4万人 | 初期費用+成果報酬 | ITエンジニアに特化 |
CareerCross | 約25万人 | 初期費用 | バイリンガルに特化 |
新卒採用におすすめのダイレクトリクルーティングサービス3選
サービス名 | 登録会員者数 | 費用形態 | 特徴 |
OfferBox | 18万5千人 | 初期費用+成果報酬 | 最大級の登録者数 |
dodaキャンパス | 67万人 | 定額成果or成果報酬 | 早期からのスカウティングが可能 |
ジョブラス新卒 | 7万人 | 初期費用+掲載料 | 中小規模の企業向けの案件も多い |
ダイレクトリクルーティングサービスの費用相場
ダイレクトリクルーティングサービスの利用料金は「成功報酬型」と「定額型」に分けられます。以下では、ダイレクトリクルーティングサービスにかかる費用相場について解説します。
成功報酬型の費用相場
新卒採用の相場 | 中途採用の相場 |
30万〜40万円程度/人 | 年収の15%程度 |
新卒採用の費用相場としては、内々定承諾時に、採用者1人につき30万〜40万円程度を支払うのが一般的です。採用の可否に関わらず、初期費用や利用料金が別途必要となるケースもあるため、注意しましょう。
また中途採用の場合は、初期費用/利用料+採用した人材の年収の15%程度が一般的です。職種やスキル、経験によって、費用の金額差が大きいため、必ず確認が必要です。
定額型の費用相場
新卒採用の相場 | 中途採用の相場 |
60万~150万円程度/年 | 300万~400万円程度/年 |
定額型とは、月額や年額で費用が固定されている料金形態を指します。利用プランによってオファーできる人数の上限が異なるケースもあります。
定額型は採用人数が多いほど1人あたりの単価が低くなる可能性があります。そのため、募集人数の多い企業にとっては、採用コストの大きな削減に期待できるでしょう。
上記のように、新卒採用の費用相場はおおよそで60万~150万円/年、中途採用は、300万~400万円/年が一般的です。
ダイレクトリクルーティングの費用を抑えるポイント4つ
ダイレクトリクルーティングの費用を抑えるためには、いくつかの重要なポイントがあります。そこで以下では、費用を効果的に管理するための主要なポイントを4つ解説します。
1.料金形態を選ぶこと
ダイレクトリクルーティングの料金形態には、主に成功報酬型と定額型の2つがあります。
成功報酬型は内定数に応じて費用が発生し、初期費用を抑えられるのがメリットです。一方、定額型は一定期間で固定の費用が発生し、採用人数が多くなるほど1人当たりの採用単価を抑えることができます。
2.採用人数に応じて料金形態を選ぶこと
ダイレクトリクルーティングを行う際は、目標とする採用人数に合わせて料金形態を選ぶことが重要です。採用人数が少ない場合は成功報酬型が、多い場合は定額型が適しています。
3.採用ターゲットの含有率が多いサービスを選ぶこと
自社が欲しい人材が多く登録されているサービスを選ぶことで、候補者選定のミスマッチを防ぎ、効率的な採用が可能となります。
4.開封率・返信率を高める工夫があるサービスを選ぶこと
スカウトメールの開封率・返信率を高める工夫があるサービスを選ぶことで、スカウトの成功率を高め、費用対効果を向上させることができます。
これらのポイントを踏まえ、自社のニーズに合ったダイレクトリクルーティングサービスを選定することが、費用を抑えつつ効果的な採用を行うポイントです。
ダイレクトリクルーティングサービスがおすすめな理由
ダイレクトリクルーティングを行うためには、対象となる人材に直接アプローチする必要があります。そのため、ダイレクトリクルーティングを行う際は、次の3つの方法から自社に合う方法を選択しましょう。
- 自社でダイレクトリクルーティングするスタッフを用意する
- プロのヘッドハンターに依頼する
- ダイレクトリクルーティングサービスを利用する
社内のリソースが十分で、ダイレクトリクルーティングの活動に専念できるスタッフを準備できる場合には、自社でダイレクトリクルーティングすることも可能です。ただ、他の業務に支障が出たり、人材を上手く見極められないといったリスクがあります。
また、人材を適切に見極めることに特化したプロのヘッドハンターに依頼する方法もありますが「コストがかかること」や「企業側で求める人材をヘッドハンターが正しく理解できないこと」などのリスクがあります。
そこでおすすめなのが「ダイレクトリクルーティングサービス」です。
ダイレクトリクルーティングサービスは、仕事を求める人材に自分の経歴やスキルを登録してもらい、企業側に公開することでスカウト型採用を支援するサービスです。
ダイレクトリクルーティングサービスは、情報が集約されているため手間がかかりにくく、マッチングをサポートしてくれるサービスもあります。そのため、効率良く理想の人材を見つけることができるでしょう。
ダイレクトリクルーティングのメリット
ダイレクトリクルーティングには、次のようなメリットがあります。
- 選考の手間と時間を省ける
- 優秀な人材に直接アプローチできる
- 採用コストを削減できる
それぞれ解説します。
1. 選考の手間と時間を省ける
一般的な応募型の採用の手法では、応募数が多い場合、選考活動に膨大な手間と時間、そしてコストがかかります。送られてきた履歴書をチェックする書類選考を行い、次に面接して採用・不採用の連絡や通知を行うため、非常に時間と人手がかかるでしょう。
しかしダイレクトリクルーティングの場合は、履歴書や職務経歴書を閲覧し、気になった人材だけを選考対象とするため、選考にかかる時間と手間の削減が可能です。
ダイレクトリクルーティングでは、書類選考から採用までの時間を大幅に短縮できます。そのため、採用人事を他の担当者が兼ねることの多い中・小規模クラスの企業では、採用人事に手間を取られることなく、コア業務に集中しやすいのもメリットの1つといえるでしょう。
2.優秀な人材に直接アプローチできる
応募型の採用は、原則受け身の採用方法のため、企業側が優秀な人材に選ばれなければなりません。
しかしダイレクトリクルーティングでは、企業側から対象となる優秀な人材に直接アプローチできるため、自社の裁量で求職者を選択できるのも大きなメリットです。
▼以下の記事では、優秀な人材を獲得する際に重要となる母集団形成について解説しています。ぜひ参考にしてください。
3. 採用コストを削減できる
応募型の採用方法では、求人広告に掲載したり説明会を開催したりして求職者を募集し、送付されてきた履歴書の書類選考を経て、1次面接、2次面接、役員面接で絞り込むという手順を踏むのが一般的です。ただ、これでは時間と手間がかかり、採用活動に莫大なコストがかかります。
しかしダイレクトリクルーティングの場合には、採用したい人材を絞り込んでから採用活動を行います。そのため対象となる人物が少なくなり、採用にかかる時間や手間、コストの削減が可能です。
▼採用コストを効率よく削減したい方は、以下の資料で詳しく紹介しております。読者の方は無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
ダイレクトリクルーティングサービスの失敗しない選び方
ダイレクトリクルーティングサービスを選ぶ際は、次の3つのポイントに注意が必要です。
- サービスに登録している求職者の人数を確認する
- 登録者のスキルや経験値などの情報量を確認する
- 利用料金を確認する
それぞれ解説します。
1. サービスに登録している求職者の人数を確認する
ダイレクトリクルーティングサービスに登録している人数が少ないサイトでは、良い人材に出会える確率が低くなります。そこで、サービス登録者の人数を確認し、多くの候補者の中から適切な人材を選べるサービスを利用しましょう。ただし、IT人材など特定のスキルに限定したサービスでは、人数よりもマッチングサービスなどのサービス内容が重要となります。
2. 登録者のスキルや経験値などの情報量を確認する
登録者に関する情報が豊富で、登録者のスキルを指定して探せるサービスであれば、手間をかけずに自社が求める人材を探すことができます。またスキル以外にも、経験や専門領域、居住地などの属性で絞り込める機能があるかも確認しましょう。
3. 利用料金を確認する
ダイレクトリクルーティングサービスを利用する際は、利用料金についても確認しておきましょう。一人採用するのにどれくらいの費用がかかるのかや、サービスを利用することで適切な予算で人材を採用できるのかなどを事前に調べておくことが重要です。
自社の採用にかけられる予算内に費用を抑えられるかどうかも、必ず確認しておきましょう。
ダイレクトリクルーティングサービスの失敗しない活用法
ダイレクトリクルーティングサービスを利用している企業には、さまざまな業種や業態があります。その中でも特に多いのスタートアップ企業やベンチャー企業で、比較的若い経営者の方が先頭に立つ会社が目立ちます。
一方大手企業や中小企業では、ダイレクトリクルーティングサービスを利用したものの、その後の運用が上手く行かず、利用をやめてしまう企業も少なくありません。
以下では、ダイレクトリクルーティングサービスの活用で失敗をしないために、しっかりと準備しておくべきポイントを整理します。
ダイレクトリクルーティングサービスを依頼する前に準備するポイントは、次の3つです。
- 自社に必要な人材やスキルを精査する
- 採用活動にかけられる予算を明確にする
- 採用期間を明確にする
それぞれ解説します。
自社に必要な人材やスキルを精査する
採用活動を行う際には、まず自社に必要な人材像(ペルソナ)を設定しましょう。年齢や経歴、必要なスキルや資格などを精査し、その人像に近い人材をスカウティングします。
もし理想的な人材が見つからない場合には、できるだけ理想に近い人材を探します。ただ、企業にとって理想的な人材は、それなりに高い報酬が必要となるケースが少なくありません。また、優秀な人材は、他の企業からのスカウトを受けることが多いのも特徴です。
自社で理想の人材を効率よく獲得するにためは、予算はもちろん、雇用条件や待遇、企業ブランドといった面にも配慮が必要です。
また採用した人材がどのような業務に就くのかについて、ジョブディスクリプションを作成して明確にしておくことで、求職者が安心して就職できるでしょう。
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採用活動にかけられる予算や期間を明確にする
企業の採用活動には、意外なほどコストがかかります。特に求人広告やダイレクトリクルーティング、人材紹介では、それぞれ費用感や支払うタイミングが異なるため、費用と支払う時期を確認しておきましょう。
また予算が決まっている場合には、できるだけそ予算内で完了させることも大切です。採用活動が上手く行かずに時間がかかったり、予算をオーバーしないためには、ダイレクトリクルーティングサービスに相談することをおすすめします。
信頼できるダイレクトリクルーティングサービスに相談する
もしダイレクトリクルーティングでお困りの際は、信頼のできるダイレクトリクルーティングサービスにまず相談しましょう。ダイレクトリクルーティングサービスでは、採用のプロが自社に必要な人材や報酬の相場などを教えてくれますし、改善点があればアドバイスも貰えます。
自社でダイレクトリクルーティングサービスを利用してみようかと考えた時は、契約前に『Workship』にご相談ください。
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