アウトソーシングのメリット・デメリットや向いている業務について解説
「アウトソーシングに適した業務を知りたい」
「高度な技術を使う部署やプロジェクトにおける作業効率がよくない」
「今委託しているアウトソーシングが本当に必要かどうか疑問」
このように考える経営者や新規プロジェクト担当者もいるのではないでしょうか。
そもそもアウトソーシングがどのようなシステムかを理解していなかったり、アウトソーシングのメリットやデメリットを把握しないまま外注していませんか?
本記事では、アウトソーシングの意味やメリット・デメリット、またどんな業務に適しているのかを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
アウトソーシングとは?
アウトソーシングとは、業務の一部を外部に発注することを指します。
アウトソーシングは、自社内のリソースで業務を遂行できない場合や、限定的な業務が発生した時に有効な手段と言えるでしょう。
アウトソーシングの例としては経理などの定型業務のほか、ウェブサイトや広告制作といった専門性の高い業務など、幅広い業務に活用可能です。
特に近年は企業のDX化に伴い、ITデジタル分野でのアウトソーシングに注目が集まっています。これは、急速に拡大するDX化に社内リソースが追いつかない、または人材を増やせないことが原因の1つと言えるでしょう。
自社の業務を外部の専門業者にアウトソーシングすることで、さまざまなメリットとデメリットが生じる可能性があります。以下では、アウトソーシングによるメリット・デメリットを解説します。
アウトソーシングのメリット
アウトソーシングとは、外部から人材・サービスを調達して、自社の仕事の一部を委託する経営手法のことを言います。
アウトソーシングを活用するメリットは、大きく以下の4つが挙げられます。
- コスト削減ができる
- ルーティン業務の効率化を図ることができる
- 自社のコア業務に集中できる
- 自社に専門的スキルを取り入れることができる
メリット1:コスト削減ができる
アウトソーシングをすることで、人件費を削減できるメリットがあります。
アウトソーシングでは、自社の人材を教育して内製化 するよりも、効率的に業務を進めることができます。また原則として成果に対して料金を支払うことになるため、自社の社員のような福利厚生費や社会保険料などの費用が発生しない分、人件費の削減が可能です。
メリット2:ルーティン業務の効率化を図ることができる
アウトソーシングを活用することで、ルーティン業務にかかる時間を短縮できます。ルーティン業務とは、決まった手順で繰り返し行われる定型作業のことです。
また法律改正や制度の変更があっても、迅速に対応してくれるため、リスクの軽減にも繋がります。
メリット3:自社のコア業務に集中できる
コア業務とは「企業活動の根幹を成す業務」のことです。
自社の定型業務をアウトソーシングにすることで、これまで提携業務に関わっていた人材を自社のコア業務に回すことができるため、業績の向上に繋がる事業活動ができるでしょう。
メリット4:自社に専門的スキルを取り入れることができる
アウトソーシングを利用することで、専門的な知識を自社に取り入れやすくなります。
例えば、Webサイトの運営をアウトソーシングする場合、SEO対策やWebデザインに特化した人材が考えたプログラムを自社のコンテンツにできます。
この納品されたコンテンツから専門的な知見を取り入れることで、業務が効率的に遂行できるだけでなく、自社の社員教育に活かす事ができるでしょう。
アウトソーシングのデメリット
ここまでアウトソーシングをする上でのメリットを紹介してきました。ただし、アウトソーシングが必ずしもメリットばかりとは限りません。
以下では、アウトソーシングで起こる可能性のあるデメリットを紹介します。
アウトソーシングのデメリットは、以下の4つです。
- 業務フローにブラックボックスが発生する可能性がある
- 自社の情報が社外に流出する恐れがある
- 社内にノウハウが蓄積されない可能性がある
- 費用がかかりすぎる場合がある
デメリット1:業務フローにブラックボックスが発生する可能性がある
ブラックボックスとは、内情がはっきり分からない状態のことを指します。
たとえばアウトソーシングで新規事業を全て委託した場合、委託する企業の業務進捗がクローズドな状態では、自社で事業の内情や進捗を把握できません。
アウトソーシングを利用する際は、ブラックボックスが発生するのを防ぐために、常に委託先と連携できる環境を作ることが重要です。
デメリット2:自社の情報が社外に流出する恐れがある
アウトソーシングでは、社内の極秘データや情報を社外の委託先に提供することになるため、信用のできる委託先を選ぶことが大切です。
アウトソーシングの費用が安いといった理由で委託先を選ぶのではなく、セキュリティ対策や守秘義務を果たせる企業を選ぶようにしましょう。
デメリット3:社内にノウハウが蓄積されない可能性がある
アウトソーシングを活用する場合は、業務が完遂したからといって自社にノウハウが定着するとは限りません。このように業務を遂行するノウハウが蓄積しづらいのがデメリットです。
万が一、委託先が倒産したり、業務の継続ができなくなる可能性もあります。そこで、委託先に業務報告を定期的にしてもらうなど、常に業務内容を把握するようにしましょう。
デメリット4:費用がかかりすぎる場合がある
イレギュラーな業務や契約外の業務が発生した場合は、高額な費用が発生する可能性があります。
そこで以下の2点を確認し、明確にする必要があります。
- どこからどこまでの業務を委託するか
- アウトソーシングする必要のない業務がないか
この2点を必ず明確にし、契約書に記載しましょう。
アウトソーシングに向いている業務とは?
アウトソーシングに向いている業務については、人事や経理、事務職といった「定型業務」や「定期的に発生する業務」が向いています。
アウトソーシングに向いている具体的な業務には、以下のようなものがあります。
- テレアポ(見込み客の開拓)
- カスタマーセンターの運営
- 経理の事務処理、給与計算などの労務管理
- 営業事務
- 製品の製造(OEM)
- 商品の在庫管理、梱包、発送
- ウェブサイトの運営 など
アウトソーシングをする企業は増えている
これまでアウトソーシングをするメリット、デメリット、そしてアウトソーシングに向いている業務を紹介してきました。
しかし「実際に企業がアウトソーシングを利用してるの?」と疑問に思う方がいるかも知れません。実際のデータを見ても、アウトソーシングをする企業は増えています。
まずは下記のグラフをご覧ください。
▲参照:アウトソーシング市場の推移
これまでの外部委託は、人事部門などの業務を一部委託(外注)するのが主流でした。しかし近年は、人材の採用や育成が難しくなったことを受け、マーケティングなどの戦略から実践までをトータルで委託するケースも増えています。
上記のグラフを見ると、年々アウトソーシングの利用率が増えている事がわかります。
アウトソーシングに活用できるサービス
ここまで、アウトソーシングのメリットやデメリット、向いている業務について紹介してきました。しかし、もっと詳しくアウトソーシングについて知りたいという方もおられるでしょう。
そんな方は、一度アウトソーシングに詳しいコンサルティング会社に相談してみると良いでしょう。アウトソーシングに関する相談先としては『Workship』がおすすめです。
『Workship』には大手ベンチャーや大手企業、Web制作会社を中心にキャリアを積んで独立した、経験豊富なフリーランスが多数登録しているので、アウトソーシングをする際にもWorkshipがオススメです。
また、フリーランス・パラレルワーカーとの業務委託契約、請負契約が主目的なため、プロジェクト単位で仕事の受発注が可能なサービスとなっています。
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