フリーランスを雇うべき職種とメリット・デメリット|採用手法やサービス13選を徹底解説
労働人口の減少や働き方の多様化が進むなかで、注目を集めているのがフリーランス人材の活用です。
企業にとってフリーランスを雇うメリットは大きく、さまざまな業種の多くの企業でフリーランスの活用が進んでいます。
ただし、フリランスの活用にはメリットやデメリットがあるため、しっかりと自社に合ったフリーランス人材を採用することが重要です。
そこで今回は、フリーランスを雇うべき職種からメリットとデメリット、具体的な採用のポイント、採用手法を解説し、おすすめの採用サービス13選を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスの活用がおすすめの職種
ひとことで「フリーランス」といっても、対応できる業種や職種はさまざまです。そこで以下では、フリーランスの活用に向いている職種について解説します。
フリーランスとは
フリーランスとは、特定の企業や集団に属さず、個人事業主として依頼を受けて仕事をする方のことです。そのため以下のような専門的なスキルを活かして働く人が多いのが特徴です。
- エンジニア
- デザイナー
- データサイエンティスト
- マーケター など
フリーランスと対照的になる言葉が「従業員」であり、企業に所属する働き方です。ただし最近では、本業と並行して副業としてフリーランスで仕事を受けて働く人も多くなっています。
フリーランスを雇うべき業務の2つのポイント
フリーランスを活用すべき業務かどうかは「専門性の有無」と「継続的な業務かどうか」で判断できます。
1. 専門性の有無
フリーランスの多くは、エンジニアやデザイナーなど特定の業務に特化したスペシャリストです。
社内で1から専門性の高いスペシャリストを育成するには時間がかかるため、多くの企業でフリーランスが活用されています。
2. 継続的な業務かどうか
その業務へのニーズが、一時的か継続的なものかも判断ポイントの1つです。
特定の業務が社内で常に必要となるわけではありません。たとえばデザインの仕事は、会社によっては数年に一度という場合も。しかし、社員の場合は仕事の有無に関わらず給与を支払い続ける必要があります。
このような場合、一時的な採用が可能なフリーランスが適していると言えるでしょう。
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企業におけるフリーランスの活用状況
年々、注目度が高まっているフリーランスですが、実際どのくらいの企業がフリーランス活用しているのでしょうか。
半数以上の企業がフリーランスを活用・検討している
2018年以降、フリーランスを活用する企業は少なくありません。以下の表をご覧ください。
▲出典:経済産業省
平成28年度時点で、およそ半分以上の企業がフリーランスを活用している、または活用を検討していると答えています。コロナ禍を経てリモートワークが普及しつつある現在は、さらにその企業数は増えていると想定されるでしょう。
この結果からも、フリーランスなどの外部人材の活用は社会的に進んでいるということがわかります。
業務委託や派遣とフリーランスの関係
フリーランスの採用を迷う企業によくある疑問が「フリーランスと業務委託って同じ?」「派遣とは何が違うの?」という点です。
結論からいえば、フリーランス=業務委託であり、派遣とは異なった契約形態です。
業務委託は「企業が個人あるいは他の会社へ仕事を依頼して契約すること」で、フリーランスもこれにあたります。
一方、派遣では企業が派遣会社と労働契約を締結します。そのため契約相手は派遣会社となり、労働者は派遣会社に所属しながら派遣先の企業で働きます。
派遣を利用する場合は、定型業務や継続業務を依頼したい時に、人手不足を解消するために活用されるのが一般的です。
▼下記の記事では、派遣と業務委託の違いについてさらに詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
フリーランスを雇うメリット
フリーランスを雇うことには、おもに次の4つのメリットがあります。
1. コストの削減
一番のメリットとして挙げられるのがコストの削減です。
たとえ社員と報酬が同額であったとしても、福利厚生や社会保険料を負担する必要がないため、企業にとっては大幅なコスト減となります。そこで浮いた分の費用を報酬に回し、より優秀な人材の採用を目指すことも可能です。
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2. 柔軟性
フリーランスは働き方の柔軟性が高いことも魅力の一つです。
リモート勤務や週3日出勤など、企業が求める多様な条件に合わせて稼働してもらえます。たとえばフルリモートが可能であれば、企業は交通費やオフィス費用、消耗品などを負担する必要がないため、大きなコストの削減にも繋がるでしょう。
また、基本的にフリーランス個人との契約となるため、双方の希望通りの条件で契約しやすいのも魅力です。フリーランスへの業務委託は、企業への外部委託に比べ、細かい業務内容の修正や要望を伝えたり、契約期間を延長したりするハードルも下がります。
3. スピード感
フリーランスは個人事業主であるため、本人が同意すればすぐに働いてもらうことが可能です。
一般的な正社員や派遣社員の場合には、採用から稼働までに長い時間がかかるのに比べ、即日で稼働してもらえるのは企業にとっても大きなメリットです。急いで事業を進めたい時にも役立ちます。
4. 高い専門スキル
スキルには個人差が大きいものの、フリーランスは自らの専門性を活かして仕事を獲得している存在です。
もし専門性・スキルが高くなければ、フリーランスとして生活できず淘汰される世界です。そのため、長く活躍しているフリーランスは、高いレベルの知識やスキルが期待できます。
さらに、フリーランスからノウハウを学び、社員が成長する機会にすることも可能です。フリーランスは必ずしも業務遂行のためだけに採用するのではなく、コンサルタントのように教育目的での活用もできます。
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フリーランスを雇うデメリット
フリーランスを雇うデメリットについて、主な3つを説明します。
1. 仕事を放棄されてしまう可能性がある
経験の浅いフリーランスと口約束で契約してしまうと、仕事を途中で放棄して連絡が取れなくなってしまう危険性があります。
そこで契約を結ぶの段階で、契約書を作成し、業務内容などのすり合わせをしっかりとしておくことが重要です。また初めて業務委託をするフリーランスには、規模の小さな案件から依頼してみる方法もあります。
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2. 特定のフリーランスへ依存してしまうリスク
優秀なフリーランスがいたとしても、自社だけが独占して契約できるとは限りません。優秀な人材は他社からも仕事の依頼を受けているケースが多くあります。
そのため、自社が依頼する業務を受けるかどうかは、フリーランス本人の希望が最優先となります。また、個人で活動していると、体調を崩した場合に業務が完全にストップするリスクも考えられるでしょう。
したがって過度に特定の人材へ依拠しないこと、また受け入れる際には自社でまた働きたいと思ってもらえるようていねいな対応を心がけるのが基本です。また、緊急時も想定して、他の委託先を確保しておくと安心です。
3. 情報漏洩のリスクがある
社外の人に業務を委託する際、どうしても情報漏洩のリスクが存在します。また、故意でなかったとしても別のトラブルが発生する可能性もゼロではありません。
情報漏洩に関しては、使用するソフトをあらかじめ指定する、契約の中で守秘義務について取り決めておくなどの対策が必要です。また不測のトラブルを避けるためにも、業務委託契約書を作成し、必要事項を明記し、認識の齟齬(そご)が生まれないようにしましょう。
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フリーランスの活用はどんな企業におすすめ?
このように、フリーランスを雇うことにはメリットもデメリットもあります。
したがって、実際にフリーランスを活用するか否かは、各企業で判断することになります。そこで、以下のような特徴がある企業には、フリーランスの採用がおすすめです。
- 特定の専門職種で人材を採用したい
- 採用にあまり費用をかけられない
- 急いで採用したい
- 社内にないノウハウを得るために経験豊富な人材が欲しい
▼フリーランスと正社員の比較については、こちらの記事でも解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
フリーランスに依頼する際に重視すべきポイント3つ
フリーランスを雇ううえで重要視すべきポイントは、以下の3点です。
1. 信頼性・実績
専門性が高い傾向にあるフリーランスといえども、そのスキルは個人によって千差万別です。そこで、依頼する前に自社が求める知識やスキルのレベルにあるか、実績などを確認するようにしましょう。
フリーランスの実績は、個人のSNSや取引先のHPなどで確認できます。もし制作会社や大企業の制作実績などがあれば、信頼性が高いといえるでしょう。ただし、過去の業務実績等が確認できない場合には、面談などで十分な確認が必要です。
また実績を確認する上で重要なのが「担当範囲」です。例えば、過去の仕事の企画から担当したのか、製作した箇所はどこかなどによって任せられる業務は変わります。記載がない場合は、フリーランスにヒアリングするなどして詳細に確認しましょう。
2. コミュニケーション能力
スキルが高くても、コミュニケーションが取りにくかったり、チームや自社と相性が悪かったりすると、業務がスムーズに行なえない可能性があります。
依頼前にフリーランスと面談する際には、チームメンバーと上手くコミュニケーションが取れそうか、業務内容の理解度など意思疎通に問題はないかを確認するようにしましょう。
可能であれば、現場の担当者にも同席してもらうのがおすすめです。
3. 労働条件
フリーランスに業務を依頼するうえで、見落としがちなポイントが労働条件です。
フリーランスには定時がないため、社員の勤務時間に連絡が取れず、業務が遅滞する可能性もあります。
依頼する前にかならず、おもな業務時間や連絡が取れる時間帯、オフィス出勤が可能かなどの労働条件を確認したうえですり合わせましょう。
▼以下では、業務委託契約書作成ガイドを無料でダウンロードできます。ぜひ貴社が業務委託契約する際にお役立てください。
具体的な手法3選
それでは、具体的なフリーランスの採用手法を3つご紹介します。
採用手法 | 解説 |
---|---|
ダイレクト リクルーティング | SNSや人材スカウトサービスなどを利用し、企業が求職者に対して直接アプローチする方法。 大量の応募者の中から振り分けるのではなく、最初から魅力的な求職者に絞った採用活動ができる。 |
リファラル採用 | 社員の友人や知り合いから求職者を探し、選考を通して採用する方法。 ほかの手法に比べるとコストがほとんどかからないため、採用活動費用をあまりかけられない企業におすすめ。 |
人材エージェント | 人材紹介を専門に行なう企業からフリーランスを紹介してもらう。 費用が発生するもののエージェントが希望条件などを元に人材を提案してくれるため、優秀な人材と出会いやすいのが特徴。 |
各採用手法のメリット・デメリット
これら3つの手法のメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
採用手法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ダイレクト リクルーティング |
|
|
リファラル採用 |
|
|
人材エージェント |
|
|
このように、どの手法も一長一短であるため、その選択は企業の状況に左右されます。たとえば採用予算に余裕のある大企業と、初めて採用活動に取り組むベンチャー企業では、ベストな手法が異なるでしょう。
状況を見極め、その上で適切な手法を選択していくことが必要です。
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フリーランスの採用におすすめの人材サービス13選
最後に、フリーランス採用におすすめのサービスをご紹介します。
1. Workship|国内最大級のフリーランスマッチングサービス
▲出典:Workship
「Workship」は国内最大級の登録者数を誇るフリーランスマッチングサービスです。
特徴
- 登録者数:44,000人以上
- 三者間契約のため、安全に業務委託できる
- さまざまな採用手法が利用でき、最短1日で契約した事例もあり
- 人材のスキル/経歴を分析しスコア化
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2. ワークポート|全国規模の対応が持ち味
▲出典:ワークポート
ワークポートは全国の多種多様なネットワークが持ち味のエージェントです。
特徴
- 幅広いネットワークで、全国の多様な業種に対応
- 採用成功まで費用がかからない完全成果報酬型
3. リクルートエージェント|業界最大級の実績
▲出典:リクルートエージェント
リクルートエージェントは各業界に精通したアドバイザーによる手厚い対応が売りのエージェントです。
特徴
- 完全成果報酬型の料金形態
- 業界最大級の登録者数
4. quick AGENT|最短2分で紹介
▲出典:quick AGENT
quick AGENTは、デザイナーとエンジニアに特化した採用媒体です。
案件を公開してデザイナーからの応募を待つこともできますが、案件を登録すると専属のエージェントが適した人材を紹介してくれるので、比較的早めに人材が決まることも特徴です。
タイミングにもよりますが、登録からデザイナー紹介まで最短2分で進むこともあります。今すぐデザイナーを採用したい企業や即戦力を求めている企業に適した採用媒体といえるでしょう。
特徴
- デザイナーとエンジニアに特化している
- 早めに採用まで決まりやすい
5. レバテック|エンジニアとデザイナー特化
▲出典:レバテック
レバテックはエンジニアとデザイナーの採用に特化したエージェントです。
特徴
- 社員、派遣、フリーランス希望者の中からニーズに合わせてご紹介
- エンジニア、デザイナー専門のエージェント
- 採用課題から必要な人材像を整理し、求めるスキルにマッチする人材を推薦
6. ITプロパートナーズ|問い合わせから60分以内に人材紹介
▲出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは迅速かつ丁寧な対応に定評があるエージェントです。
特徴
- 迅速かつ手厚いサポート対応
- 豊富な人材データベース
7. スタンバイ|幅広い雇用形態に対応
▲出典:スタンバイ
スタンバイは日本最大級の人材紹介サービスです。
登録しているエンジニアも多く、スキルや経験を限定して適した人材が選べます。
また、正社員や契約社員、フリーランスなどのさまざまな働き方を希望するエンジニアが登録しているので、企業がどのようなエンジニアを採用したいかによって適する働き方のエンジニアとマッチングできます。勤務地も限定できるので、通勤してもらうエンジニアを探す場合にも活用しやすい採用サイトといえるでしょう。
特徴
- 幅広い雇用形態に対応
- 勤務地を限定できる
8. SOKUDAN|Facebookとの連携で安心
▲出典:SOKUDAN
SOKUDANは面接までの時間が短く、Facebookと連携するなど、信頼性の高いフリーランスマッチングサービスです。
特徴
- 会社の状況にあった料金プランの提案
- 最短当日のマッチング
9. CODEAL|豊富なハイスキル人材
▲出典:CODEAL
CODEALは多くのハイスキルなデザイナーのデータベースをもつフリーランスマッチングサービスです。
特徴
- 豊富な利用実績
- 即戦力人材が多い
10. MOREWORKS|スキルからピンポイント採用
▲出典:MOREWORKS
MOREWORKSは、デジタル・クリエイティブ業界特化型の求人サイトです。
エンジニア、デザイナー、ディレクター、プロデューサーの4つの職種から人材を探せるので、エンジニア以外の人材を採用する際にも活用できます。
特徴
- デジタル/クリエイティブに特化している
- エンジニア以外にもデザイナー、ディレクター、プロデューサーを探せる
- プログラミング言語でエンジニアを指定できる
11. Crowdtech|最短3日で即戦力を契約可能
▲出典:Crowdtech
Crowdtechは、日本最大級のアウトソーシングサービスであるCrowdworksの関連サイトです。
登録しているデザイナーの数も多く、最短3日で即戦力のデザイナーと契約できます。
特徴
- 最短3日で即戦力のデザイナーを採用できる
- 掲載費用がかからないので採用コストを抑えやすい
12. green|カジュアルな転職を可能に
▲出典:green
greenはカジュアルな転職を目指した採用媒体です。
専門の人事担当者がスカウトに介入するので、応募者のスキルや希望する条件とマッチングしやすいのもgreenの特徴です。IT/WEB専門の採用媒体なので、ITエンジニアの登録が多いことも希望に近い人材と出会いやすいポイントです。
特徴
- 応募者と面談することが可能
- 希望条件と応募者のスキルがマッチしやすい
13. Midworks
▲出典:Midworks
Midworksは、IT系のフリーランスエンジニアやデザイナー専門のエージェントサービスです。
フリーランス人材と採用企業の間に立ち、双方のマッチングをサポートします。
特徴
- 企業が登録した技術や要望に合わせた最適な案件を提案
- エンジニアとの契約や交渉事も代行
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