業務委託から正社員に採用したら何が変わる? 両者の違いやメリット・デメリットを解説
近年、フリーランスや副業人材と業務委託契約を結んだ後、優秀な外部人材を正社員登用する企業が増えてきています。「業務委託で一緒に働いてきた人を正社員として迎えると、どんな変化があるのだろう?」と考える企業担当者も多いのではないでしょうか。業務委託と正社員には、契約上の違いはもちろん、メリットやリスクも存在します。
そこで本記事では、業務委託と正社員の違いや、外部人材を正社員として採用した場合のメリット・デメリットなどを解説します。
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業務委託と正社員の違い
そもそも業務委託契約と雇用契約(正社員)は、以下の図のように、働き方や契約の仕組みが大きく異なります。
出典:ten-navi.com
下記では、業務委託と正社員の違いをまとめました。
業務委託(フリーランスなど) | 正社員 | |
契約形態 | 業務委託契約(請負、準委託など) | 雇用契約 |
報酬の支払い | 成果物の納品や業務遂行ごとの支払い | 月給、賞与など |
企業による指揮・命令 | × | ◯ |
労働時間の拘束 | × | ◯ |
社会保険の適用 | × | ◯ |
業務委託契約の場合、契約を結ぶ際に業務範囲を設定して契約書に明記します。契約書で定められた業務以外の仕事を命じられた場合は、契約違反であることを理由として拒絶することが可能です。また企業側が社会保険の手続きをする必要はなく、フリーランス自身が国民保険などに加入します。
一方、正社員の場合は企業側に指揮監督権があり、より多様で広範な業務を任せられます。業務委託先の人材が優秀だった場合、正社員として採用することで広範な業務に携わってもらえるようになります。
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業務委託から正社員採用する3つのメリット
次に、業務委託で仕事した人材を、正社員として採用した際に起こるメリットを見ていきましょう。
1. 帰属意識が向上する
正社員として登用されることで、本人の会社への帰属意識や責任感が高まりやすくなります。業務委託時には「外部パートナー」という立場でしたが、正社員となることで、プロジェクト全体やチームの成長に主体的に関わる姿勢を期待できます。その結果、チームワークの強化や業務品質の向上につながります。
2. 採用のミスマッチを防止できる
どれほど採用担当者が厳しい面接を重ね、学歴や職務経歴書を精査しても、その人の性格や仕事ぶりまでは分かりません。しかし、正社員を採用する前に業務委託として一緒に仕事をすることで、人間性や仕事に対しての姿勢などをより正確に知ることができます。
また企業側だけでなく、フリーランス側も自社の業務内容やメンバーについて事前に知れるため、正社員として働くイメージをより具体的に持ちやすくなります。正社員採用の前に、フリーランスと企業が互いの理解を深めれば深めるほど、ミスマッチが起こる可能性は低くなるといえます。
3. 戦略的な業務や重要な役割を任せやすい
業務委託は契約範囲が明確に区切られるため、機密性の高いプロジェクトや長期的な戦略業務を任せにくい面があります。正社員登用によって法的・契約的な制約が減り、経営戦略に関わる業務や管理職への登用といった、より重要な役割を任せやすくなります。これは企業にとって事業成長を加速させる大きなメリットです。
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業務委託から正社員採用するデメリット
反対に、デメリットとしては以下の点が挙げられます。
1. 人件費や福利厚生などコストが増える
業務委託から正社員に登用すると、固定給の支払いに加えて、社会保険料や福利厚生費などが発生します。そのため、業務委託時に比べて人件費の負担が大きくなる点は避けられません。特にスタートアップや中小企業では、このコスト増が経営に直結するため、採用計画を慎重に立てる必要があります。
2. 柔軟な契約調整が難しくなる
業務委託は契約期間や内容を比較的柔軟に変更できますが、正社員は労働契約法や労働基準法の保護下にあるため、簡単に契約を終了できません。勤務時間の管理や残業規制、有給休暇の付与など、法的に守るべきルールも増えるため、企業側の労務管理の負担は大きくなります。結果として、人員調整の自由度が下がる点はデメリットになるでしょう。
3.モチベーションの低下や組織文化への適応課題がある
業務委託では成果物ベースで評価されていたものの、正社員化すると勤務態度やチーム適性といった新しい評価軸が加わります。その結果、業務委託者が入社後にギャップを感じてしまう可能性があります。
また自由度の高い働き方から、社内ルールや組織文化に沿った働き方へと変化することで、「本人のモチベーションが下がる」「パフォーマンスに影響が出る」といった懸念も考えられます。
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業務委託者を正社員採用すべき3つのケース
業務委託先のフリーランスを正社員採用すべき理由として、よくあるケースは以下の3つです。
- 優秀な人材を抱えたい
- フリーランス側が希望する
- 正社員での採用を前提に業務委託していた
1. 優秀な人材を抱えたい
「優秀な人材を長期的に確保するため」に業務委託先の人材を正社員雇用するケースが多くあります。
フリーランスなどの個人に業務委託している場合、委託できる業務範囲は限られ、また何らかの理由で継続的な受発注が難しくなるリスクもあります。優秀な人材であると感じた場合、正社員として採用することでそれらのデメリットは回避できます。
また、専従であるぶん業務委託の時よりもパフォーマンスが向上するケースも多く、そのスキルやノウハウを自社内で共有することも可能になります。
2. フリーランス側が希望する
フリーランス側が正社員採用を希望するケースもあります。フリーランスは自由度が高いものの、仕事の安定性が高いとはいえません。
多様な仕事を受けて自由に働きたいフリーランスもいますが、次に就職する会社を見つけるためにさまざまな会社と接しているフリーランスもいます。
フリーランスとして色々な仕事を受けるなかで、特定の会社が自分に合うと感じた場合、社員を希望する人材もいます。
3. 正社員採用を前提に業務委託している
フリーランス側と企業側で合意のうえ、トライアル期間として業務委託契約を利用することもあります。
業務委託は有期契約であるため、数ヶ月間、仕事ぶりや適性を判断する期間が取れます。企業とフリーランス双方にとって、互いの理解を深められるため、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
また、仮に正社員採用に至らなかったとしても、業務委託先としての付き合いを続けたいという判断になれば継続的な受発注も可能です。
そのようにお試し採用としても活用されるフリーランスや副業ワーカー。近年、働き方改革や副業推進が進み、人材市場は拡大しています。
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もし業務委託先の人材を正社員採用したいとなった場合、条件交渉や契約の取り交わしなどには大きく手間がかかるため、なかなか現場の担当者がそれに時間が割けず、数ヶ月のうちに話が白紙に戻ってしまうということも考えられます。
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業務委託契約を結ぶメリット
それでは、どうして多くの企業がフリーランスを採用し始めているのでしょうか?そのメリットをいくつか説明します。
メリット | 解説 |
コスト | 一番大きなメリットといえるのはコストです。 正社員と異なり、退職金や保険金などの福利厚生を支払う必要はありません。仮に給与が同じであったとすれば、企業にとっては大幅なコスト削減が見込めます。 |
柔軟性 | フリーランスは個人事業主なので、柔軟性が非常に高いのが特徴です。 正社員であれば週5日のフルタイムで働き、オフィスにも席を用意する必要があります。一方フリーランスの場合、「週3日だけ」や「リモート完結」という働き方も可能であり、企業にとっても負担が少なくて済みます。 |
スピード感 | フリーランスと企業間双方の合意さえあれば、即日で稼働してもらうことが可能です。 特に競合他社がいる場合などは、一日でも早くサービスを展開したいという場合もあるのではないでしょうか。そのような際に即日で業務に取り掛かってもらえるのは、大きなメリットとなります。 |
高スキル | フリーランスの人は、エンジニアやデザイナーなど特定の職能に長けたスペシャリストの人がほとんどです。 ジェネラリストが社内に多い場合には、フリーランスを雇用することで専門性を補えます。フリーランスから教育を受けるという形を取ることも可能です。 |
さらにフリーランスと正社員の違いについて知りたい方は、「【企業向け】フリーランスと正社員どちらにメリットがある?雇用形態の違いとおすすめを紹介」の記事もご覧ください。
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フリーランスを採用する方法
フリーランスを採用するには、人材エージェントを利用をおすすめします。人材エージェントを利用すれば、「正確な募集情報の掲載」と「希望する人材とのマッチング」が両立できます。
特に初めてフリーランスを採用する際には、ノウハウがなければただ時間とコストを浪費するだけになってしまいます。人材エージェントを利用し、ノウハウがある程度確立してから他の採用手法に挑戦してみると良いのではないでしょうか。
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フリーランス採用におすすめの人材紹介サイト11選
1. Workship
Workshipはエンジニア/デザイナー/PMまで幅広い職種で、多くのフリーランス人材が在籍するフリーランス専門エージェントです。募集だけでなく企業側からスカウトできるため積極的な採用をしたい企業におすすめです。
また、フリーランスの実績や経験がわかりにくい採用課題をWorkship独自のアルゴリズムでスコアリングし、即戦力となるフリーランスを採用できます。
特徴・メリット |
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2. ポテパンフリーランス
▲出典:ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスはプログラミングスクール「ポテパンキャンプ」を運営する株式会社ポテパンが運営するフリーランス専門エージェントです。プログラミングスクールを傘下にもつエージェントだからこそ、フリーランスへの対応が厚く採用企業側の心配事が少ない点がメリットです。
メインはエンジニアやプログラマーといったIT人材ですが、PMやイラストレーターといった案件も幅広くあります。
特徴・メリット |
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3. レバテック
▲出典:レバテック
レバテックは、フリーランス専門エージェントの大手企業として、取引企業5,000以上、登録エンジニアやクリエイター数は20万人以上の規模となっています。
レバテックが紹介するフリーランス人材は「準委任契約」で働くスタッフで、成果物の納品を目的としない、業務を遂行するためのIT人材を求める方におすすめです。
特徴・メリット |
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4.テックビズフリーランス
▲出典:テックビズ
テックビズフリーランスは、取引先企業1,400社以上、4,000名を超えるエンジニアが登録している大手フリーランスエージェントサイトです。常時採用可能なエンジニアも300名以上おり、最短即日契約も可能です。
テックビズフリーランスでは、テックビズからの紹介意外に、企業からのスカウティングもできるため、能動的な採用活動を進めることもできます。
特徴・メリット |
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5.PE-BANK(ピーイー・バンク)
PE-BANK(ピーイー・バンク)は、マージンや手数料の公開など、透明性の高い契約が評判のフリーランスエージェントです。
東京・大阪以外のエリアの案件が多いため、地方都市の企業にもおすすめできます。
特徴・メリット |
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6.ギークスジョブ(geechs job)
大手企業案件が多いギークスジョブ(geechs job)は、年間契約数1万件以上とITエンジニアの利用実績も豊富。
早く自分の希望条件に合う案件・求人の紹介を受けたいフリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーにおすすめのエージェントサービスです。
特徴・メリット |
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7.テクフリ
▲出典:テクフリ
フリーランスエンジニア向けの案件・求人サイトのテクフリ(テックキャリアフリーランス)は、案件・求人情報が常時1万件以上のおすすめフリーランスエージェント。
主な対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉で、東京周辺でフリーランスのITエンジニアを探す際におすすめのフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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8.HiPro Tech
▲出典:HiPro Tech
HiPro Tech(ハイプロテック・旧i-common techサービス)は、エンジニアやITコンサルタントに特化したフリーランスエージェント。
運営会社は東証プライム上場企業のパーソルキャリア株式会社で、転職サイトのdodaやハイクラス転職エージェントのdoda Xを運営しています。
特徴・メリット |
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9.ランサーズエージェント
▲出典:ランサーズエージェント
クラウドソーシングサービスで有名なランサーズ株式会社のグループ会社が運営するランサーズエージェント。
ランサーズの運営だけに他のフリーランスエージェントと比較して登録者数が多いのが特徴です。
特徴・メリット |
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10.ITプロパートナーズ
▲出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーを探す際におすすめのサービスです。
特徴・メリット |
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11.クラウドテック
▲出典:クラウドテック
クラウドテックは、ウドソーシングサービスで有名な株式会社クラウドワークスが運営するフリーランスエージェント。
リモートワークや週3日・4日稼働の案件を探す際にもおすすめのサービスで、業界最大級のリモートワーク案件が特徴のフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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