副業・業務委託人材の採用ノウハウ

アウトソーシングと業務委託の違いとは|メリットデメリットも解説

Contents
アウトソーシングと業務委託は、ビジネス上の仕事を外部の企業や個人に依頼する手法です。しかし、この2つの用語には明確な違いがあります。

アウトソーシングと業務委託の異なる点は、意思決定権の有無にあります。アウトソーシングと業務委託を適切に使い分けることで、ビジネスの効率化や業務の効果的な遂行につながるでしょう。

そこで今回は、業務委託や派遣とアウトソーシングがどう違うのかを解説し、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

アウトソーシングとは?


アウトソーシングとは、自社の業務プロセスの一部を、専門的なノウハウを持つ外部の企業へ委託する経営手法を指します。日本語では「外部委託」とも呼ばれ、多くの企業で活用されています。


アウトソーシングを導入する主な理由は、ノンコア業務を外部の専門家に任せることです。それにより、社員を自社の主力事業であるコア業務に集中させられます。


そのため、企業は以下のような目的を達成できます。


コストの削減

人件費や設備投資の抑制

業務品質の向上

専門家の知見の活用

人材不足の解消

必要な専門スキルの確保

コア業務への集中

主力事業の成長加速


上記のようにアウトソーシングは、単なる業務の外部委託にとどまりません。自社の課題を解決し、事業の成長を後押しする有効な方法です。

アウトソーシングの3つの種類

ひとくちにアウトソーシングといっても、委託する業務内容によっていくつかの種類に分かれます。自社の目的に合った委託先を選ぶためには、まずこれらの種類を理解しておく必要があります。


代表的なものとして、以下の3つが挙げられます。


  • BPO

  • ITO

  • KPO


それぞれ委託する業務の領域や専門性が異なりますので、一つずつ確認していきましょう。

BPO

BPOとは「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」の略称です。企業の業務プロセスを、企画から運用まで一括して外部の専門業者へ委託する形態を指します。


BPOの対象となる業務は多岐にわたり、具体的には以下のようなバックオフィス業務が挙げられます。


人事

・給与計算

・勤怠管理

・社会保険手続き

経理

・記帳代行

・請求書発行

・経費精算

総務

・備品管理

・代表電話対応

・データ入力

コールセンター

・顧客からの問い合わせ対応


単に作業を代行するだけではなく、専門家の視点から「どうすればもっと効率的になるか」などの業務フローの改善提案まで受けられる点が、BPOの特徴です。

ITO

ITOとは「インフォメーション・テクノロジー・アウトソーシング」の略称です。IT戦略の策定からシステムの開発・運用・保守まで、IT関連の業務全般を外部へ委託する形態を指します。


企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が加速する現代では、IT部門の役割は大きくなる傾向があります。ITOは、専門知識が必要なIT関連業務を外部のプロに任せることで、その負担を軽減できるでしょう。


具体的な業務の例は以下のとおりです。


システム開発

業務システムの設計・構築

インフラ管理

サーバーやネットワークの運用・保守

社内ヘルプデスク

PCのトラブル対応やソフトウェアの管理

Webサイト運用

コンテンツの更新やセキュリティ対策


専門的なスキルを持つ人材の確保が難しい場合でも、ITOを活用すれば最新の技術やノウハウを取り入れることが可能です。


ITOは、専門性の高いIT業務を安定的に運用するための有効な手段です。IT環境を整備したい企業は導入を検討してみましょう。

KPO

KPOとは「ナレッジ・プロセス・アウトソーシング」の略称です。データ分析や研究開発といった、高度な専門知識を要する知的生産活動を外部へ委託する形態を指します。


KPOは、BPOやITOよりもさらに専門性が高い領域を対象とします。情報処理や分析をもとに、事業戦略に関わるような価値ある情報の抽出・作成が主な目的です。

具体的な業務の例としては、以下のようなものが挙げられます。


データ分析

市場調査データや顧客データの分析

リサーチ業務

特定の技術や業界動向の調査

金融・医療分野

財務分析や治験データの管理

知的財産関連

特許の調査や申請書類の作成


社内に専門家がいない、または育成に時間がかかる分野でも、KPOを通じて高度な知見を迅速に得ることが可能です。


KPOは、企業の意思決定や新たな価値創造をサポートする役割を担います。

アウトソーシングに依頼できる主な業務

アウトソーシングでは、企業のさまざまな業務を外部の専門家へ依頼できます。自社の課題に合わせて委託する業務を見極めれば、より高い効果が期待できます。


具体的には、以下のような部門の業務が主に委託対象となります。


  • バックオフィス・管理部門の業務

  • IT・Web関連の業務

  • 営業・マーケティング部門の業務


専門性が求められる業務から日常的な定型業務まで、幅広く依頼できるのが特徴です。それでは、それぞれの部門でどのような業務が対象となるのか、詳しく見ていきましょう。

バックオフィス・管理部門の業務

バックオフィス業務は、アウトソーシングで活用される代表的な業務です。企業の利益に直接つながらないノンコア業務でありながら、事業運営に必要な役割を担っています。


これらの業務は定型的な作業が多く、専門知識も求められるため、外部のプロに任せるメリットが大きいです。法改正などへの正確な対応も期待できるでしょう。


具体的な業務内容は以下のとおりです。


経理

・記帳代行

・請求書発行

・経費精算

人事・労務

・給与計算

・社会保険手続き

総務

・備品管理

・代表電話の一次対応

法務

・契約書のリーガルチェック

日々の繰り返し作業や専門的な手続きを委託すれば、社内のリソースを有効活用できます。


バックオフィス業務をアウトソーシングすれば、管理部門の負担を軽減できます。

IT・Web関連の業務

IT・Web関連の業務も、アウトソーシングに適した分野の一つです。技術の進歩が速く、高い専門性が求められるため、外部の専門家の力を借りる企業が増えています。


社内に専門部署がない場合や、IT人材の確保が難しい場合に特に有効です。最新の技術やセキュリティ対策を自社で常に追い続ける負担を軽減できるでしょう。


具体的な業務内容は以下のとおりです。


システム開発

業務システムの設計・保守

Webサイト運用

コンテンツ更新やセキュリティ管理

インフラ管理

サーバーやネットワークの監視


専門的なスキルを持つプロに任せれば、安定したIT環境を維持しやすくなるでしょう。


IT・Web関連の業務をアウトソーシングすれば、企業のDX推進を後押できます。

営業・マーケティング部門の業務

営業やマーケティングに関連する業務も、アウトソーシングの対象となります。売上に直結する部門ですが、周辺業務を外部に委託すれば活動の効率化につながります。


営業担当者が商談や顧客との関係構築といったコア業務に集中できる環境を作ることが主な目的です。Webマーケティングのように専門知識が必要な分野で、外部のノウハウを活用するケースも増えています。


具体的な業務内容は以下のとおりです。


営業サポート

・アポイント獲得

・営業リスト作成

Webマーケティング

・Web広告運用

・SEO対策

・SNS運用

カスタマーサポート

・顧客からの問い合わせ一次対応


上記のような業務を専門家に任せれば、より戦略的な営業・マーケティング活動の展開が可能になります。


営業・マーケティング部門でアウトソーシングを活用すれば、限られたリソースを重要な活動に振り分けられるため、負担軽減につながります。


費用相場

アウトソーシングの費用は、依頼する業務内容や契約期間、委託先の規模によって変わります。そのため、決まった料金があるわけではなく、自社の状況に合わせた見積もりが必要です。


料金体系には、毎月定額を支払う「月額固定制」や、成果に応じて費用が発生する「成果報酬制」などがあります。まずは、自社が依頼したい業務の一般的な費用感を把握しておくと良いでしょう。


具体的な費用相場は、以下のとおりです。


業務内容

費用相場の目安

事務代行

月額5万円~20万円

採用代行

月額20万円~50万円+成功報酬

経理代行

月額数万円~(仕訳数による)

給与計算

従業員1人あたり月額1,000円~

物流(発送代行)

基本料:月額2万円~+変動費


上記はあくまで一般的な目安です。実際の費用は、業務の量や専門性、契約内容によって異なります。


特に経理や給与計算は、仕訳数や従業員数に応じて費用が変わります。物流アウトソーシングでは、基本料金に加えて梱包料や発送料などの変動費も考慮する必要があります。


アウトソーシングの費用は一概には言えません。そのため、自社の予算と依頼したい業務内容を明確にしましょう。


その上で、複数の業者から見積もりを取得して比較検討することが、費用対効果の高いアウトソーシングを実現する上で必要です。

アウトソーシング先の選び方


アウトソーシングの成功は、委託先選びで決まるといっても過言ではありません。費用だけで安易に選んでしまうと、期待した品質が得られなかったり、思わぬトラブルにつながったりする恐れがあります。


自社に合った委託先を見つけるためには、以下のポイントを総合的に評価しましょう。


  • 実績と専門性は十分か

  • セキュリティ体制は信頼できるか

  • 料金体系は明確で予算に合っているか

  • コミュニケーションは円滑に進められるか


それぞれのポイントを詳しく解説します。

実績と専門性は十分か

委託先を選ぶ上でまず確認すべきなのは、その業者が持つ実績と専門性の高さです。


アウトソーシングの目的が単なる作業の代行ではなく、業務品質の向上や効率化にあるからです。


専門知識を持たない業者に依頼しても、期待した成果は得られません。自社で対応する以上の価値を提供してもらうためには、相手がその道のプロであることが必要です。


実績や専門性を確認する方法には、以下のようなものがあります。


  • 企業の公式サイトで導入事例を確認する

  • 自社と同じ業界や業務規模での実績を問い合わせる

  • 担当者との面談で課題解決の具体策を質問する


過去の実績や専門知識の深さをしっかりと見極めれば、適切なアウトソーシング先を見つけられるでしょう。

セキュリティ体制は信頼できるか

実績とあわせて不可欠なのが、信頼できるセキュリティ体制が整っているかの確認です。


業務を外部に委託するということは、自社の機密情報や顧客情報を預けることを意味します。万が一、情報漏洩が発生した場合、企業の社会的信用を大きく損なう事態になりかねません。


そのため、委託先が十分な情報管理体制を構築しているかを見極める必要があります。


セキュリティ体制を確認する方法には、以下のようなものがあります。


  • プライバシーマーク(Pマーク)の有無を確認する

  • ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証の有無を確認する

  • 秘密保持契約(NDA)の締結に対応しているか確認する


企業の重要な情報を守るためにも、客観的な指標を基に慎重に判断しましょう。

料金体系は明確で予算に合っているか

アウトソーシングを依頼する際は、自社の予算内に合ってる料金体系か事前に確認しましょう。


アウトソーシングは継続的な取引になるため、費用対効果を正しく評価する必要があります。料金体系が不透明だと、後から想定外の追加費用が発生するリスクがあるからです。



そのため、契約前にどこまでの業務が基本料金に含まれるのかを正確に把握しておくべきです。料金体系を確認する際には、以下の点をチェックしましょう。


  • 初期費用や月額基本料金の内訳を確かめる

  • 追加料金が発生する条件や単価を質問する

  • 複数の業者から見積もりを取得し比較検討する


事前に費用感をすり合わせておくことで、予算を超えてしまうといったリスクを防げるでしょう。

コミュニケーションは円滑に進められるか

委託先の担当者と円滑なコミュニケーションが取れるかどうかも、見極めるべきポイントです。


アウトソーシングは、外部のパートナーと協力して業務を進める取り組みです。報告や連絡、相談がスムーズに行えないと、業務に支障が出たり、認識の齟齬が生まれたりします。


そのため、契約前に担当者の対応力やサポート体制を確認しておく必要があります。コミュニケーション体制を確認する際には、以下の点をチェックしましょう。


  • 問い合わせに対するレスポンスの速さや丁寧さを見る

  • 定期的な報告会の有無や報告形式を確かめる

  • 緊急時の連絡手段や窓口を確認しておく


良好な信頼関係をを築くためにも、安心して業務を任せられる相手を選びましょう。

アウトソーシングと業務委託の違い

アウトソーシングと業務委託は、どちらも仕事を外部に任せるという意味の言葉で、同じ意味で使われることもあります。しかし、厳密には下記のような違いがあります。


アウトソーシング業務委託
意思決定アウトソース先委託者
その他の部分違いなし違いなし

アウトソーシングと業務委託の違いは「意思決定の場所」


アウトソーシングは、業務だけでなく業務に関わる意思決定も任せることがあります。

たとえば子会社のような扱いです。アウトソーシングの依頼主は仕事によって達成すべき目標を設定し、作業方法や進め方などはアウトソーシング先が決定。業務によっては目標設定からアウトソーシング先に協力してもらうこともあります。

一方、業務委託は業務のみを任せる形態です。

業務委託では、意思決定は依頼主が行います。業務の遂行上、意思決定が必要な場面においては、委託先は依頼主に指示を仰いで行動します。

ただし、業務委託とアウトソーシングの線引きは明確ではありません。ある解釈では、業務委託もアウトソーシングの手段の一つとして捉えることができます。そのため、業務委託をアウトソーシングと同じ意味で使われることがあるため、契約書にしっかりと内容を明記することが重要です。

▼以下では、業務委託契約書作成ガイドを無料でダウンロードできます。ぜひ貴社が業務委託契約する際にお役立てください。


【ポイント解説付】
業務委託に必要な4つの契約書テンプレート

・業務委託の種類と特徴
・業務委託契約で作成する契約書の種類
・契約書のテンプレート

enterprise.goworkship.com

og_img

業務委託と派遣の違い

アウトソーシングと派遣の違いについても押さえておきましょう。大きく分けて2つの違いがあります。

1. 雇用契約の有無


【雇用契約の有無】

  • 業務委託:なし
  • 派遣:あり

業務委託と派遣の相違点に、雇用契約の有無が挙げられます。業務委託では、雇用契約が結ばれることはありません。その代わり、委任契約や準委任契約、請負契約が結ばれます。

また、派遣では派遣会社と雇用契約を結びます。雇用契約を結んだうえで、派遣先の企業で働く仕組みです。

2. 指揮命令権の有無


【指揮命令権】

  • 業務委託:なし
  • 派遣:あり

派遣では、指揮命令権が存在します。派遣された人材は派遣先の企業から指示を受け、業務を遂行します。

一方、業務委託の場合は指揮命令権がありません。そのため、委託先の企業は受託者に対して業務に関して細かい指示を出すことや、正社員と同じ時間働かせることは不可となっております。

▼以下では、業務委託のメリットと注意点を詳しく解説しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。


業務委託のメリットと注意点

・業務委託の検討を進める上の参考資料が欲しい方
・業務委託を取り巻く環境と活用する際の注意点
・業務委託を活用した企業事例を紹介

enterprise.goworkship.com

アウトソーシングのメリットとデメリット

意思決定をする場所が違うだけでも、業務にさまざまな違いが生じます。

アウトソーシングを選ぶメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリット
  • 自社の社員が自分のコアな業務に専念できる
  • 業務効率が上がる
  • 従業員の育成時間・コストを削減できる
デメリット
  • 機密情報の漏洩につながるリスクがある
  • 変更事項への対応に時間がかかる
  • 社内でノウハウが蓄積できない

メリット


決定権もすべて丸ごとアウトソーシングすることで、次のようなメリットが生まれます。

それぞれについて詳しく解説します。

中心となる業務に専念できる

特定の業務を完全にアウトソーシング化すれば、意思決定も含めたすべての業務を委託先に任せられます。

依頼主は委託した業務に関わる必要がなくなるため、中心となる業務に専念できます。従業員の人数に比べて業務量が多い・業務同士の関連性が薄い場合、メインではない業務のアウトソーシング化を検討するとよいでしょう。

業務効率が上がる

通常、アウトソーシングする際には、その業務の専門家に任せます。

専門知識がない自社の従業員が担当するよりも、専門家に任せたほうが業務効率が上がります。また、委託分野のプロが手がけることで、成果物の品質の向上も期待できます。

従業員の育成時間・コストを削減できる

新しい業務を始めるときは、従業員の育成が必要になるケースがあります。

専門家を講師に招いて研修を実施するなど、育成には時間もコストも必要です。しかし、その業務に熟練している専門家にアウトソーシングすれば、育成にかかる時間やコストを削減できます。

デメリット


アウトソーシングを利用すると、さまざまなメリットがある一方、デメリットもあります。

特に注意すべきデメリットとしては、次の3点が挙げられます。

機密情報の漏洩につながるリスクがある

信用できるアウトソーシング先であっても、セキュリティ対策がおろそかであったときなどは、悪意なく機密情報が漏洩するリスクが考えられます。

依頼するときには、セキュリティ対策をどの程度実施しているか、また、機密情報を漏洩しないためにどのような情報管理基準を設けているかをチェックしておきましょう。

変更事項への対応に時間がかかる

委託する業務に変更事項があったときは、アウトソーシング先に連絡して情報を共有しなくてはいけません。

社内にいる従業員と比べれば、共有するまでに時間がかかります。また、情報を共有してから対応することになるため、対応にも時間がかかるでしょう。

社内でノウハウが蓄積できない

従業員の育成にはお金も時間もかかりますが、社内に専門家が増え、ノウハウや知識を蓄積できるというメリットがあります。

しかし、アウトソーシングでは、従業員は直接業務に携わらないため、社内にノウハウを蓄積できません。

従業員のスキルの向上や社内のノウハウの蓄積を視野に入れるのなら、今後も関わっていく業務については、アウトソーシングより社内で対応できる方法を検討したほうがよいでしょう。

▼以下では、業務委託の労務管理に関する実践ガイドを無料で公開しています。労働法を遵守して業務委託を行なうために、ぜひご活用ください。


業務委託の労務管理実践ガイド

・正社員に対する労務管理との違い
・業務委託契約における労務管理の流れ
・業務委託では不要/禁止となる労務管理項目

enterprise.goworkship.com

業務委託のメリットとデメリット

業務委託を利用することでは、どのような利点や注意すべき点があるのでしょうか。

メリットとデメリットを紹介します。

メリット
  • 人件費の削減
  • 人材教育コストと時間の削減
  • 手が足りない部分だけを委託できる
デメリット
  • 品質に対して不安が残る
  • 人材管理が難しい
  • 社内でノウハウの蓄積ができない

メリット


決定権を社内に残しつつ、業務のみを委託することで、以下のようなメリットが生まれます。

人件費の削減

業務が必要なときだけ委託するため、人件費を削減できます。

また、社会保険料や福利厚生費なども不要です。福利厚生費や通勤費などがかからない点も、業務委託のメリットといえるでしょう。

人材教育コストと時間の削減

人材育成が必要ない点は、業務を外部に委託するメリットです。

また、教育費や研修費などのコストを削減できるうえに、人材を育成するまでの時間も削減できるため、迅速に事業を推進できます。

手が足りない部分だけを委託できる

業務委託を利用すると、手が足りない部分だけを委託できるので、依頼する業務と成果が分かりやすいというメリットがあります。

一方、業務に関する決定権も預けてしまうアウトソーシングでは、予想しない成果物ができる可能性があります。

業務の内容を細かく決めて外部に依頼するときは、業務委託を選ぶほうがよいでしょう。反対に、業務の指針や成果物だけを決めて、業務の過程は問わないときは、アウトソーシングが向いているといえます。

デメリット


業務委託によるメリットは多いですが、デメリットもあります。

品質に対して不安が残る

業務を委託するまでは、人材が持つスキルの質が分からない懸念があります。

業務委託先に、過去の成果物を提出してもらい、スキルを確認する方法もあります。しかし、業務内容が異なる場合は、過去の成果物が参考にならない可能性があります。

また、能力が高く、評判のよい専門家に委託したとしても、成果物が好みに合わず、納得できない結果となる場合も考えられます。

スキルが高く成果物が好みに合うよい人材を発見したら、単価をアップしたり特別な契約を締結したりするなど、つなぎとめる努力が必要になるでしょう。

人材管理が難しい

業務委託先は正社員ではないため、会社がどんなに忙しくても残業などに応じてもらえない可能性があります。

また、急に仕事が発生したときにも、即座に対応できる人材が見つからないケースもあるでしょう。そのため、急いで仕上げなくてはいけない業務などは、業務委託に向かないといえます。

社内でノウハウの蓄積ができない

アウトソーシングと同様、どんなに優秀なスタッフに作業を依頼しても、社内ノウハウとしては蓄積されません。

何度も行う業務に関しては、初期費用や時間はかかりますが、社内の従業員を育成するほうがよいこともあります。

業務内容に合わせて、アウトソーシングや業務委託などの外部委託と、社内での対応を使い分けるようにしましょう。

アウトソーシングと業務委託、それぞれに適した業務

アウトソーシングと業務委託のどちらを選ぶかは、会社のスタンスにもよりますが、業務内容にもよります。

それぞれどのような業務に向いているのか紹介します。

アウトソーシングするほうがよい業務


アウトソーシングは意思決定も委託先に任せるため、会社の核となる業務には向きません。

また、核となる業務以外であっても、意思決定を社内でするほうが好ましいと思われる仕事もアウトソーシングしないほうがよいでしょう。

しかし、専門性が高く、意思決定も含めて外部に依頼するほうが望ましい業は、アウトソーシングの利用をおすすめします。

たとえば次のような業務は、アウトソーシングサービスを活用できるでしょう。

  • 店舗の運営
  • 工場の運営
  • 社内の他の業務との関わりが薄い業務
  • 専門家に任せるほうが効率がよいと思われる業務

業務委託するほうがよい業務


業務をスポット的に依頼するときは、業務委託がよいでしょう。

クラウドソーシングサービスなどを活用すれば、フリーランスや会社等の団体に依頼できます。

たとえば次のような業務は、業務委託に向いていると考えられます。

  • 経理、会計
  • 人事
  • 一時的な対応で完了する業務
  • 専門性の高い業務

効率化や自動化が求められる事務作業や専門性が求められる業務を外注することで社員をより将来性や重要性の高い業務に専念させられます。

なお、以下の業務はアウトソーシングにも業務委託にも向いていません。

社内の従業員で担当することが望ましいでしょう。

  • 社内の他の業務との関連性が高い業務
  • 会社の主軸となる業務
  • 現金を直接扱う業務
  • 今後、会社の主要業務になると考えられる業務
  • 顧客の利益に直接つながる業務

▼以下では、準委任契約の特徴やメリットデメリット、活用するためのポイントまでを詳しく解説しています。ぜひ貴社の業務委託契約にお役立てください。



準委任契約の特徴と有効活用のポイント

・準委任契約の特徴を知りたい
・業務委託における契約形態の違いを理解したい
・準委任契約を結べる人材の探し方やポイントを知りたい

enterprise.goworkship.com

フリーランスへ業務委託することもできる!

ここまで、「アウトソーシング」と「業務委託」の違いやメリット、デメリットについて解説してきました。

これらは主にアウトソーシング会社に業務委託を行なう場合が多いのですが、一方でフリーランスに業務を委託するという選択肢もあります。

フリーランスに業務委託する3つのメリット


フリーランスを活用することで以下のようなメリットがあります。

・コストを抑えられる

フリーランスを活用することでコストを抑えられるというメリットがあります。

正社員と給与が同額であってもフリーランスには福利厚生費や保険料などがほとんどかかりません。また、個人との契約になるため、手数料などの別途費用が発生しないのも特徴です。

・教育に時間を割く必要がない

上記で述べた通りフリーランスは企業でスキルを高め独立した人材が多い傾向にあります。そのため、即戦力として活用できることが多く、時間的なロスが発生しません。

・人材の流動性が高い

売り手市場で採用難度が高まっている正社員雇用と比べ、複数社と同時に契約でき労働人口も増えているフリーランスの採用は容易です。

以下ではフリーランスを採用する際に活用できる各種サービスの特徴や費用をまとめた資料を無料ダウンロードいただけます。


フリーランス・副業採用サービス比較表

enterprise.goworkship.com

og_img

フリーランスを採用する4つの方法

最後に、フリーランスを採用する代表的な方法4つをご紹介します。メリット・デメリットをまとめましたので、自社に適したものを選ぶ参考にご覧ください。

  1. ダイレクトリクルーティング
    気になる人材に直接コミュニケーションを図っていく採用手法。おもにSNSなどのサービスを使って行ないます。
  2. リファラル採用
    既存社員の紹介から人材を探す方法。採用が成功した場合、紹介社員へインセンティブを渡します。インセンティブは予め設定し、社内に告知しておきます。
  3. 人材エージェント
    フリーランス・副業人材を専門とした人材エージェントを導入し、採用を進めます。人材の質、サポート体制などが整っているため、初めてでもスムーズに採用できます。
  4. 求人広告
    求人広告やサイトに募集を掲載し、人材からの応募を待ちます。掲載に料金がかかるタイプと、成約時に料金がかかるタイプなどがあります。

上記4つの採用手法のメリット・デメリットをそれぞれ箇条書きにして表にまとめてみます。

採用手法メリットデメリット
1. ダイレクトリクルーティング

・直接コミュニケーションが取れる
・費用がほとんどかからない

・企業側の工数が大きい
・人材の質の振れ幅が大きい

2. リファラル採用

・候補者にある程度の信頼性がある
・費用がほとんどかからない

・採用タイミングが選べない
・人間関係に影響する場合がある

3. 人材エージェント

・優秀な人材に出会いやすい
・現場の工数負担が少ない

・費用がかかる
・サービスの比較に時間がかかる

4. 求人広告

・手間がかからない
・リーチできる人数が多い

・知名度がないと難しい
・求める人材以外からの応募もある
・費用対効果が想定しづらい

どの方法が一番優れているというわけではありません。自社の状況やタイミングに合わせて、各手段を検討して最善の採用方法を考えていきましょう。

▼以下では、フリーランス採用サービス比較表を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動の参考にしてください。


【無料資料】
フリーランス・副業採用サービス比較表

・各種フリーランス採用サービスまとめ
・料金体系や機能面の比較
・登録ユーザー属性の比較をお伝えしています。

enterprise.goworkship.com

og_img

はじめてのフリーランスの採用におすすめの人材サービス13選

最後に、フリーランス採用におすすめのサービスをご紹介します。

1. Workship|国内最大級のフリーランスマッチングサービス



▲出典:Workship

「Workship」は国内最大級の登録者数を誇るフリーランスマッチングサービスです。

特徴

  • 登録者数:50,000人以上
  • 三者間契約のため、安全に業務委託できる
  • さまざまな採用手法が利用でき、最短1日で契約した事例もあり
  • 人材のスキル/経歴を分析しスコア化

▼以下では、Workship登録人材の働き方調査レポートを無料でダウウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動の参考にしてください。



Workship登録人材 働き方調査レポート

・Workshipの登録人材について知りたい
・自社が採用したい職種における登録人材について理解したい
・業務委託人材の希望時給や想定稼働日数、稼働可能状況などについて知りたい

enterprise.goworkship.com

2. ワークポート|全国規模の対応が持ち味


▲出典:ワークポート

ワークポートは全国の多種多様なネットワークが持ち味のエージェントです。

特徴

  • 幅広いネットワークで、全国の多様な業種に対応
  • 採用成功まで費用がかからない完全成果報酬型

3. リクルートエージェント|業界最大級の実績


▲出典:リクルートエージェント

リクルートエージェントは各業界に精通したアドバイザーによる手厚い対応が売りのエージェントです。

特徴

  • 完全成果報酬型の料金形態
  • 業界最大級の登録者数

4. quick AGENT|最短2分で紹介


▲出典:quick AGENT

quick AGENTは、デザイナーとエンジニアに特化した採用媒体です。

案件を公開してデザイナーからの応募を待つこともできますが、案件を登録すると専属のエージェントが適した人材を紹介してくれるので、比較的早めに人材が決まることも特徴です。

タイミングにもよりますが、登録からデザイナー紹介まで最短2分で進むこともあります。今すぐデザイナーを採用したい企業や即戦力を求めている企業に適した採用媒体といえるでしょう。

特徴

  • デザイナーとエンジニアに特化している
  • 早めに採用まで決まりやすい

5. レバテック|エンジニアとデザイナー特化


▲出典:レバテック

レバテックはエンジニアとデザイナーの採用に特化したエージェントです。

特徴

  • 社員、派遣、フリーランス希望者の中からニーズに合わせてご紹介
  • エンジニア、デザイナー専門のエージェント
  • 採用課題から必要な人材像を整理し、求めるスキルにマッチする人材を推薦

6. ITプロパートナーズ|問い合わせから60分以内に人材紹介


▲出典:ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズは迅速かつ丁寧な対応に定評があるエージェントです。

特徴

  • 迅速かつ手厚いサポート対応
  • 豊富な人材データベース

7. スタンバイ|幅広い雇用形態に対応


▲出典:スタンバイ

スタンバイは日本最大級の人材紹介サービスです。

登録しているエンジニアも多く、スキルや経験を限定して適した人材が選べます。

また、正社員や契約社員、フリーランスなどのさまざまな働き方を希望するエンジニアが登録しているので、企業がどのようなエンジニアを採用したいかによって適する働き方のエンジニアとマッチングできます。勤務地も限定できるので、通勤してもらうエンジニアを探す場合にも活用しやすい採用サイトといえるでしょう。

特徴

  • 幅広い雇用形態に対応
  • 勤務地を限定できる

8. SOKUDAN|Facebookとの連携で安心


▲出典:SOKUDAN

SOKUDANは面接までの時間が短く、Facebookと連携するなど、信頼性の高いフリーランスマッチングサービスです。

特徴

  • 会社の状況にあった料金プランの提案
  • 最短当日のマッチング

9. CODEAL|豊富なハイスキル人材


▲出典:CODEAL

CODEALは多くのハイスキルなデザイナーのデータベースをもつフリーランスマッチングサービスです。

特徴

  • 豊富な利用実績
  • 即戦力人材が多い

10. MOREWORKS|スキルからピンポイント採用


▲出典:MOREWORKS

MOREWORKSは、デジタル・クリエイティブ業界特化型の求人サイトです。

エンジニア、デザイナー、ディレクター、プロデューサーの4つの職種から人材を探せるので、エンジニア以外の人材を採用する際にも活用できます。

特徴

  • デジタル/クリエイティブに特化している
  • エンジニア以外にもデザイナー、ディレクター、プロデューサーを探せる
  • プログラミング言語でエンジニアを指定できる

11. Crowdtech|最短3日で即戦力を契約可能


▲出典:Crowdtech

Crowdtechは、日本最大級のアウトソーシングサービスであるCrowdworksの関連サイトです。

登録しているデザイナーの数も多く、最短3日で即戦力のデザイナーと契約できます

特徴

  • 最短3日で即戦力のデザイナーを採用できる
  • 掲載費用がかからないので採用コストを抑えやすい

12. green|カジュアルな転職を可能に


▲出典:green

greenはカジュアルな転職を目指した採用媒体です。

専門の人事担当者がスカウトに介入するので、応募者のスキルや希望する条件とマッチングしやすいのもgreenの特徴です。IT/WEB専門の採用媒体なので、ITエンジニアの登録が多いことも希望に近い人材と出会いやすいポイントです。

特徴

  • 応募者と面談することが可能
  • 希望条件と応募者のスキルがマッチしやすい

13. Midworks


▲出典:Midworks

Midworksは、IT系のフリーランスエンジニアやデザイナー専門のエージェントサービスです。

フリーランス人材と採用企業の間に立ち、双方のマッチングをサポートします。

特徴

  • 企業が登録した技術や要望に合わせた最適な案件を提案
  • エンジニアとの契約や交渉事も代行

▼以下では、カスタマーサクセスが解説する人材採用の成功ポイント紹介しています。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。


カスタマーサクセスが解説する 採用成功のポイント3選

・Workshipの上手な活用方法について知りたい
・問い合わせるよりも、まずは資料を見て自分で理解を進めたい
・募集や人材検索など、採用ステップごとのポイントを知りたい

enterprise.goworkship.com

優秀なフリーランスの採用は、登録無料の『Workship』がおすすめ!

『Workship』では、優秀な人材を紹介・マッチングするだけでなく、煩雑な業務委託契約に関する手続きをすべて代行いたします。

できるだけ早く優秀な人材を探してすぐにでも業務委託を進めたい。また社内のリソースが足りず、手続きや契約内容のすり合わせに時間が取れないといった場合は、安心してWorkshipにお任せください。

人材マッチングと契約手続きのプロが、責任を持って対応いたします。そして正社員の保有リスクを持たずに、優秀な人材を採用できます。


Workshipには、現在ディレクターやエンジニア、マーケター、デザイナーなどおよそ50,000人以上の優秀な人材が登録されています。人材の質や、自社ツールを使った管理のしやすさが好評で、朝日新聞社やChatwork株式会社など、これまでに累計1,200社以上にご活用いただいています。

Workshipのサービスの特徴を簡単にお伝えします。

アカウント登録が無料!

Workshipはアカウント登録料無料で、次のさまざまな機能をご利用いただけます。
ニーズに合わせたマッチ度の高い候補者を随時提案
・スカウト機能
・フリーランス検索
・求人掲載は無制限
・無制限のメッセージ機能で候補者と直接交渉が可能
・オンライン面談
・求人作成代行
・オンラインサポート
・印紙代不要の電子契約
・正社員転換契約
・賠償責任保険が自動で適用
・稼働管理

※自動で費用が発生することはありません。
※料金はユーザーとの成約が完了した時点で発生します。

また、ご利用いただく中でお困りのことがあれば、随時丁寧にサポートいたします。

三者間契約でインボイス制度の不安がない

フリーランスを活用する上で、採用担当者様の工数負担が大きいのが、契約書の取り交わしです。Workshipでは成約時に企業 ⇄ Workship ⇄ フリーランスの三者間契約を締結し、その契約手続きを代行します。クライアント企業となるお客様の契約先はWorkshipとの契約となるため、フリーランス活用でネックとなるインボイス制度への対応も問題ありません。また、毎月の請求処理も代行して行ないます。

Workshipで稼働と進捗管理も安心

成約後のフリーランスの稼働管理も、Workshipの管理画面内から行なえます。管理画面ページを閲覧するだけで、稼働時間や業務の進捗など定期チェックもしやすくなります。

成約まで費用は発生しません!成約後も14日間の返金保証アリ!

Workshipでは、外部のフリーランスを活用し始めるまでは月額費用がかかりません。そのため、自社にマッチする人材をじっくりと見定められます。また、成約後であっても14日間は返金保証があり、ミスマッチを起こす可能性が低くなります

▼以下では、Workshipのサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。


【サービス資料】最短1日でフリーランスを採用できるWorkship

・Workshipの特徴とプラン・費用
・登録しているフリーランスの属性
・導入企業の活用事例  などをお伝えしています。

enterprise.goworkship.com

og_img

【導入事例はこちら】


自社メディアのグロース体制のさらなる強化に成功。取材、ライティング、SEOなど豊富な経験をもつ編集者と出会えました。 | フリーランス案件検索ならWorkship ENTERPRISE

2019年で新聞創刊から140周年を迎えた株式会社朝日新聞社。日々、2千人を超える記者が集めた情報を編集し、全国に届け続けうる。業界の中でも、デジタル領域にも先進的に取り組む同社は、2013年に『メディアラボ』を設立。「新聞業とはこういうもの」といった既成概念にとらわれない新しい商品やビジネスの開発を目指す「実験室」として、幅広く新事業・新商品の開発に取り組む。

enterprise.goworkship.com

og_img

週4日以上稼働が可能なメンバーを多数アサイン。特にWorkshipのマッチング精度とスピード感の満足度が高い。 | フリーランス案件検索ならWorkship ENTERPRISE

トランスコスモス株式会社は1966年の創業以来、人と技術を“仕組み”で融合したサービスを数多く提供し、売上拡大とコスト最適化の両面からお客様企業を支援しています。国内のみならず、世界各地域に拠点を拡大し、現在お客様企業数は3000社超。時代や事業環境の変化、お客様企業のニーズに対応しながら常に進化を続けています。

enterprise.goworkship.com

og_img

「まるっとお任せできるフリーランスWebデザイナーを探していた」数あるエージェントの中で『Workship』を利用した理由 | フリーランス案件検索ならWorkship ENTERPRISE

Chatworkはクラウド型ビジネスチャットツール『Chatwork』を開発・運営している会社です。同社のサービス『Chatwork』は業務の効率化と会社の成長を目的とした、 メール・電話・会議に代わるコミュニケーションツール。非効率なコミュニケーション習慣の解消、働き方の多様化への対応、SNS弊害の解消を実現します。現在は日本最大級のビジネスコミュニケーションサービスにまで成長し、民間企業、教育機関、官公庁など約214,000社以上、の企業へ導入されています(2019年3月末日時点)

enterprise.goworkship.com

og_img
無料で資料ダウンロード 無料アカウント登録