フリーランス人事の採用方法。費用相場、依頼時の注意点まで解説
「社内の人事に関する知見が浅く、正しい施策を取れているか不安」や「ベンチャー企業で人手不足なため、繁忙期に採用活動を行うのが大変」といった悩みを抱えている企業も多いことでしょう。
最近では新卒や中途採用で人事スタッフを雇わず、フリーランスの人事スタッフへ業務を委託する企業が増えています。
今回は、フリーランスの人事の概要や業務委託するメリット、具体的な業務内容や費用相場、フリーランス人事を採用できるサービス3選をご紹介します。
▼以下では、フリーランス採用サービス比較表を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動の参考にしてください。

フリーランス人事とは?
フリーランス人事とは「フリーランスとして活動する人事職の人材」のことです。
そもそもフリーランスとは、企業や団体に所属せず、個人として業務を受託しながら働く労働形態/人材のこと。専門的なスキルや職能を持つと同時に、複数の案件に関わりながら働く人材が多いのが、フリーランスの特徴です。
つまり、フリーランス人事とは、人事としての専門スキルを持ったフリーランス人材を指す言葉となります。
フリーランス人事を採用する4つの方法
人事のフリーランスの人材を採用する代表的な方法として、以下の4つをご紹介します。
- ダイレクトリクルーティング
- リファラル採用
- 人材エージェント
- 求人広告
採用手法とともに、メリットとデメリットを一覧表でまとめておりますので、自社に適した採用方法を選ぶ際の参考としていただければ幸いです。
まずは4つの採用手法、それぞれの特徴について解説します。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、興味のある人材に対し、直接コミュニケーションを取りながら採用する手法です。主な採用プラットフォームとして、TwitterなどのSNSサービスを活用するのが特徴です。
リファラル採用
リファラル採用は、既存社員などの紹介によって人材を探す方法です。採用が成功した場合、紹介社員へのインセンティブを与えるのが一般的です。インセンティブの内容や金額については、予め設定して社内に告知しておきます。
人材エージェント
人材エージェントを活用する方法は、フリーランスや副業人材を専門とする人材エージェントに求人を依頼し、採用活動を進める手法です。人材の質の高さや採用活動へのサポート体制などが整っているため、フリーランスの採用が初めてのケースでも、比較的スムーズに採用が進むでしょう。
求人広告
求人広告を主とする手法は、紙媒体の求人広告や求人サイトに募集を掲載し、求職者からの直接応募を待つ方法です。紙媒体のように掲載に料金がかかるタイプが一般的ですが、Web上の求人サイトのように成約時に料金がかかるタイプもあります。自社にとって利用しやすい方法を選択しましょう。
▼以下では、Workshipを実際に導入した企業の事例と共にサービスの特徴やお役立ち機能も紹介しています。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。

4つの採用手法別のメリットとデメリット
以下では、4つの採用手法のメリットとデメリットについて、それぞれ一覧表にまとめみましょう。
どの採用方法が最も優れているといった指標はありません。自社の求人状況やタイミングに合わせ、各手段を検討しながら、最善の採用方法を選択しましょう。
採用手法 | メリット | デメリット |
ダイレクトリクルーティング | ・募集人材と直接コミュニケーションが取れる ・採用にかかる費用が安い | ・採用にかかる工数が多い ・人材候補のスキルが見えず、安定しない |
リファラル採用 | ・信頼度の高い人材を採用しやすい ・採用にかかる費用が比較的安い | ・採用のタイミングを選べない ・社内の人間関係に影響することがある |
人材エージェント | ・優秀な人材に出会いやすい ・採用に関する工数が少なく済む | ・採用コストがかかる ・複数のサービスからの選択が必要となる |
求人広告 | ・手間がかからない ・リーチできる人数が多い | ・会社の知名度によって応募に差がでやすい ・人材レベルが安定しない ・ある程度の費用がかかり、必ずしも採用できるとは限らない |
フリーランス人事に業務委託する4つのメリット
ここでは、人事業務をフリーランスに業務委託することで、企業側にどのようなメリットがあるのかを解説します。
1. 専門的なノウハウを社内に取り入れられる
人事スタッフとして優秀な経歴を持つ人材を採用することで、社内に有用なノウハウを取り入れられます。
また業務の遂行の仕方によっては、フリーランスを採用することで、自社の社員を成長させる機会ともなるでしょう。フリーランスは、必ずしも現場業務のためだけに採用する必要はなく、コンサルタントのような教育指導目的での活用も可能です。フリーランスを自社の採用チームに配属することで、人事職の新しいノウハウの獲得ができます。
2. 必要な期間に必要な時間だけ人員を確保できる
フリーランスを採用することで、一時的な採用強化が可能です。例えば、新規採用を一定期間内だけ行う時など、人員を急遽増やしたい時に、柔軟に対応できるフリーランスが役立ちます。
またフリーランスを採用する際は、フリーランス個人との交渉が可能となるため、自社の希望に沿った採用活動を実施しやすいのもメリットです。人材派遣企業などへの外部委託と比較すると、細かい要望の指示や契約期間の延長といった、業務へのハードルが低くなります。
3. 人件費や時間を節約できる
業務委託契約では、フルタイム勤務だけでなく週1回や週2回といった勤務も可能なため、正社員での雇用と比較すると、かなりの人件費の削減が可能です。
また、企業側が福利厚生や社会保険料の負担する必要もありません。そこで、浮いた分の費用を給与に回し、より優秀な人材の採用を目指すこともできるでしょう。
4. スピーディーな対応ができる
フリーランス本人が同意すれば、すぐに働いてもらえます。稼働するまでに時間がかかってしまう正社員雇用と比べると、即日で稼働してもらえるのは企業にとっても大きなメリットです。
フリーランス人事に求めるべきスキル3選
次に、フリーランスの人事スタッフに求めるべきスキルについて解説します。
中途採用や新卒で雇った人事ではなく、フリーランスの人事だからこそ求めたいスキルについて確認しておきましょう。
1. 組織マネジメントのスキル
優秀な人材を採用する業務も、組織構築や研修計画を立案する業務も、会社という組織の中で行われる業務のひとつに過ぎません。
どんなに良いと思える人材や計画であっても、会社に合わないものであればミスマッチを起こし、マイナスの結果を生む可能性があります。
実行する業務や採用した人材が良い化学反応を起こすためにも、人事担当者には、組織全体を俯瞰して業務を把握する能力が求められます。
2. 企画・戦略を立案するスキル
▲出典:HRプロ
人事業務の中には、企画や戦略の立案が多く含まれます。「人事部門の業務を遂行する上で必要とされるスキル」に関するアンケートでも、企画/戦略立案力が上位に挙げられています。
もちろん、単に企画や戦略を立案するのではなく、実行可能かつ効果を生む企画/戦略である必要があります。そのため人事担当者を採用する際は、企画や戦略を立案した経験と、有効な企画力を持っているかを確認することが重要です。
人事戦略を成功させるためのコツや注意点については、以下の記事をご参照ください。

3. 採用の現場経験
採用現場で面接官として長く働いた経験は、求めたい事柄の一つです。現場経験が長くなければ、即戦力として業務を担うことが難しくなります。
そのため、採用係や面接官として働いた経験や年数、これまでに担当した業務内容についてしっかりと聴取しましょう。
フリーランス人事の費用相場
フリーランスへの業務委託では、週1〜3日の稼働を依頼した場合に15万〜30万円/月程度の費用がかかるケースが多くなります。
人材紹介サービスを利用して業務委託をする場合は、人材エージェントへの費用が別途必要です。
おおまかな内訳として、以下をご参照ください。
業務委託費 | 週1日~3日の稼働を依頼した場合:15万~30万円/月程度 |
採用コスト | ・求人広告掲載費用:約15万円(媒体/プランにより変動) ・エージェントに人材紹介を依頼:約5~15万円(依頼内容により変動) |
エージェント手数料 | ・求人広告掲載費用:約15万円(媒体/プランにより変動) ・エージェントに人材紹介を依頼:約5~15万円(依頼内容により変動) |
業務委託したフリーランスの働きが良ければ、正社員として採用するのもおすすめです。
詳しいフリーランスへの業務委託費用目安については、以下の記事をご参照ください。

フリーランス人事の業務内容とは
ここでは、フリーランス人事にどのような業務を委託できるのかを解説します。
主な委託業務は、以下の5つとなります。
- 採用計画の立案
- 母集団形成
- 応募者管理
- 書類選考/面接
- 内定者フォロー
1. 採用計画の立案
採用計画とは「どこに配属するか」「期間はいつまでか」「どのような人材か」などの情報を、詳細に決定することです。
採用計画では、企業の経営方針に基づいた計画を進めていくため、企業の経営方針を理解する必要があります。
フリーランス人事は、多数の企業の採用計画に関わってきた人材です。フリーランスに業務委託することで、その知見を活かした、自社に適合した計画立案を進められるでしょう。
ただ採用計画を委託する際には、認識の食い違いを起こさないために詳細部分まで打ち合わせ、情報を共有することが大切です。
採用計画の立案については、以下の記事で詳しく解説しています。

2. 母集団形成
▲出典:engage
母集団形成とは「企業が採用活動を進めていく上で、その企業に興味・関心を持った人材を集めること」です。
フリーランス人事にはこのような採用広報のノウハウを持つ人材が多くいるため、採用したフリーランスにスキルがあれば、候補者を増やすために企業の認知度を高める活動を委託すると良いでしょう。
効率的な母集団形成の方法については、以下の記事で解説しています。

3. 応募者管理
応募者管理も、人事担当者の重要な業務の1つです。求人情報の管理や応募者情報の管理、面接日程の調整といった業務が当てはまります。
しかし、これらの業務は膨大なデータを取り扱うため、オペレーション業務に人員が必要となります。企業とのミスマッチを防ぐためにも、効率的なマネジメントをプロのフリーランス人事に委託すると良いでしょう。
4. 書類選考/面接
書類選考と面接は、採用フローで最も重要なプロセスです。
特にスタートアップやベンチャー企業では、自社で面接官を育成する際、かなりの時間とコストがかかってしまいます。経験豊富なフリーランス人事に委託することで、多くの工数を削減できるでしょう。
特に、スキルや経験の見極めが必要になる中途採用において、フリーランス人事がおすすめです。
5. 内定者フォロー
いくら内定を出したとしても、その中から一定数の辞退者が出る危険性があるのはどこの企業でも同じです。
内定辞退を防ぐための具体的な方法は、以下のようなものがあります。
- メールやビデオ通話によるコミュニケーション
- 内定者研修
- 社内イベント
- 内定者懇親会
- 座談会
これらの企画/実行をスキルの高いフリーランス人事に委託することで、継続的な採用活動を進められるでしょう。
フリーランス人事に依頼する際の注意点
次に「フリーランス人事を探すときに気をつける点」や「フリーランスの業務委託中に気をつける点」について解説します。
1. 「実績」を確認する
フリーランスを探す際、まずはじめに確認してもらいたい項目が「実績」です。
フリーランスのスキルは人材によって大きく異なるため、実績はフリーランス人事に限らず、フリーランスの採用すべてにおいて重要です。そのため、過去の実績やどのような企業でどのくらい勤めていたかなどを確認する必要があります。
また、社会人としての「コミュニケーションスキル」も非常に重要なチェックポイントです。人事職は面接を筆頭にさまざまな方法でコミュニケーションを取る必要があります。
ただ会話ができるだけではなく、メール対応や電話対応が滞りなくできることも応募者管理や内定者フォロー等において必要となるため、必ず確認しておきましょう。
2. 業務委託契約を明確にする
フリーランスは「雇用契約」ではなく「業務委託契約」となるため、以下の点に注意して契約を進めましょう。
- 契約期間を明確化する
- 業務内容を詳細に伝える
業務委託を開始する際は、契約期間を明確にし、契約書に記載する必要があります。また、契約期間を延長する場合や、契約解除が可能な旨は必ず契約書に明記しましょう。
- 業務内容(期間、誰が、何を等)
- 予算
- 報酬
以上のような内容の認識を共有することで、認識のずれが生じることを防ぎます。
ただ、事前にフリーランスの能力やスキルを正しく把握することは難しいため、仕事量が決められないこともあります。その場合は、フリーランスと相談しながら決定しましょう。
フリーランス人事との業務委託契約では、報酬の支払いに関して規定すべき内容が多くあります。とくにフリーランス人事の業務範囲は広いため、事前に委託したい業務を明確に伝えることが重要です。契約内容を明確にすることで、契約中や契約後のトラブル発生リスクを抑えられます。
業務委託する際の契約書のテンプレートについては、以下の記事からご参照ください。

フリーランス人事を探せるサービス3選
フリーランス人事を探せるマッチングサービスのなかから、4つのサービスを厳選しました。
Workship
『Workship(ワークシップ)』はフリーランスと企業を結ぶマッチングサービス。フリーランス・副業人材合わせて42,100人以上が登録しており、人事職に精通した人材も多数在籍しています。朝日新聞社やChatWork株式会社など累計800社以上の企業が利用しています。
<Workshipの特徴>
1.求人情報の掲載/スカウトが無制限で行える
Workshipでは、求人情報の掲載のほか、企業側からフリーランスに向けてスカウトを送れます。また、求人の掲載とスカウトは無制限で行えるため、企業の知名度や予算に左右されない採用活動が可能です。
2.さまざまな採用手法が利用でき、最短2営業日で契約した事例も
Workshipでは、フリーランスとマッチングする方法に「スカウト」「募集掲載」「人材紹介」の3つの方法があります。
「スカウト」は求めるスキルを持った人材に対して企業側からアプローチする方法、「募集掲載」はスキルなどの要件を打ち出したうえで広く登録するフリーランスから応募をつのる方法です。スカウト数、募集掲載数には制限がないため、人材が必要なとき、必要な人数を集められます。エージェントに要望を伝えていただければ、人材紹介も可能です。
3.あらゆる手続きがWorkship内で完結
業務委託契約では、「応募者とのやりとり」「業務委託契約書の締結」「業務報告書の提出」などさまざまな手続きが必要です。Workshipでは、これらの手続きをすべてサービス内で行えます外部サービスへの登録などは不要です。
料金プランや導入事例など、Workshipのサービス概要がわかる資料は無料で配布しています。ぜひお気軽にダウンロードください。

人事プロパートナーズ
『人事プロパートナーズ』は株式会社Hajimariが運営するフリーランス向けエージェントサービスです。ただのフリーランスエージェントサービスではなく、人事職に特化したサービスとなっています。
<人事プロパートナーズの特徴>
1. 「採用業務」だけではない
採用業務だけでなく「組織戦略」「教育、組織強化」「労務改善」など、幅広い課題に対してサポートができます。
2. 人材のミスマッチが少ない
人事プロパートナーズのエージェントが面談し、求める人材像をヒアリング。その上で厳選された人材を紹介するため、ミスマッチが少ないです。
3. 迅速な採用ができる
転職市場には現れないフリーランスを、最短1週間で採用できます。すぐにでも採用活動を進めたい緊急の状況でも対応可能です。
ランサーズ
『ランサーズ』は国内最大手のクラウドソーシングサービスです。登録ユーザー数100万人以上、案件依頼数約235万件、35万社以上の企業が利用しています。
案件カテゴリーは、277種類以上あり、人事・採用代行の募集も可能です。
<ランサーズの特徴>
1. ランサーズ独自のフリーランス検索機能
業務をフリーランスに依頼する際、独自の検索フィルターによる検索が可能。求める業種や社風に合った人材を効率的に探せます。
2. 経理処理を効率化できる
指定の部署やグループ単位で請求書を発行できます。アカウントごとの集計・振り分けが不要です。
3. 多数の応募が得られる
登録フリーランス数が他サービスと比較してもかなり多いため、募集をかければ多数の応募が得られます。
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『Workship』では、優秀な人材を紹介・マッチングするだけでなく、煩雑な業務委託契約に関する手続きをすべて代行いたします。
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