フリーランスマネジメント5つのコツ。29の活用事例から抽出しました。
フリーランス活用の際、コミュニケーションや進捗管理などのマネジメントが大きな課題となります。
そこで今回は、フリーランスマッチングサービス『Workship 』を利用した29社に聞いたフリーランスマネジメントのノウハウと採用基準をまとめました。
フリーランスマネジメントの大前提【3つの採用基準】
効率的にマネジメントを行うために重要になるのが、プロジェクトや自社に適したフリーランスを採用することです。
ここでは、以下3点の見極めるべきポイントを詳しく解説します。
- コミュニケーションの能力
- モチベーション
- 自走力/提案力
1. コミュニケーション能力
フリーランスを採用するうえで特に重要視すべきは、コミュニケーション力です。
フリーランスは外部の人材であるため、社員ほどミーティングや会話をする機会や頻度が多くありません。そのため、限られた時間で意思疎通ができるよう、高いコミュニケーション能力が必要になります。十分なコミュニケーションができないと、会社としての方針や想いが伝わらず、余分に工数がかかってしまう恐れも。
そこで採用前にコミュニケーション力という観点から具体的に見るべきポイントは以下3点です。
- レスポンスの速さ
- 意図を汲み取るスキル
- 相手の立場に立って話す姿勢
メッセージや面談の際、「依頼の背景まで理解してくれるか」「自分の実績・スキルの話ばかりしていないか」「依頼をただ聞くだけでなく、深くヒアリングしてくれるか」などで判断するといいでしょう。
2. モチベーション
案件に対してどれくらいのモチベーションや動機があるのかも確認しましょう。
契約前の面談で「なぜこのプロジェクトに参加したいのか」「どのようなスキルを活かしたいのか」「どんなことに興味があるのか」などの質問を投げかけてみましょう。スキルや経験の未来像ややりたいことが明確であり、それが自社とフィットしていれば、高いコミットメントでモチベーションを保ったまま活躍してくれるでしょう。
また、採用したフリーランスのモチベーションにあわせて業務や環境を整えることが重要です。実際働いてみたら、想像とギャップがあっては、いくらモチベーションが高いフリーランスでも長期の契約は難しくなります。「相手が何を求めているのか」と「自社はそれに答えられるのか」を事前に把握する必要があります。
3. 自走力/提案力
指示をしなくても、自走できる人材か見極めることも重要です。契約上、フリーランスには具体的な指示を行えないため、業務の進め方などは個人に任せることになります。そのため、ある程度自走しながらプロジェクトを推進してくれる人材である必要性があるのです。
また、外部の人材だからこそ第三者の視点から、何が足りないかを分析し提案してくれると、自社の見直しにも繋がり、期待以上の成果が期待できます。面談時や業務中に、積極的にフリーランスの意見を聞いてみましょう。
フリーランス人材を採用するときには、スキルにあわせて上記3点のスキルを見極めてください。
フリーランス採用の方法については、以下の記事でご紹介しています。
フリーランスマネジメント5つのコツ
雇用契約ではないフリーランスには、具体的な指示や厳密な労務管理が行えません。そのため、フリーランスの働き方にあわせつつスムーズにプロジェクトが進められるようなマネジメントが求められます。
この項目では、フリーランスマネジメントのコツを5つご紹介します。
- 情報を開示する
- 任意参加の全体MTGを開催する
- コミュニケーションツールを取り入れる
- 工数管理にとらわれない
- 難易度が高い仕事を任せる
1. 情報を開示する
自社の情報やプロジェクトの背景などを積極的に開示するようにしましょう。
フリーランスには、収入のほか、スキルの向上ややりがいを求めて、参加する案件を選ぶ人材も多いです。そのため、案件の具体的な内容や背景を想像してもらうことで採用につながりやすくなります。また、採用した後も案件の進捗や課題点などを積極的に伝えて、フリーランスが自走して働ける環境を整えましょう。
具体的には、以下のような情報開示を意識するといいでしょう。
- 開発フロー
- どんな社員と一緒に働くのか
- 事業に取り組む背景
2. 任意参加の全体MTGを開催する
フリーランスを含めたプロジェクトメンバー全体でコミュニケーションを取れる機会を作りましょう。
社員とのつながりを作ったり、プロジェクトの全体像を伝えたりすることで、フリーランスのモチベーション維持にも繋がります。こうしたコミュニケーションから正社員採用へと繋がる場合もあるため、積極的にフリーランスとの関係構築に努めるのがおすすめです。
具体的にMTGで話す内容としては「その週に行ったことの報告」や「翌週行うことの確認」などが挙げられます。
また「任意」であるということも重要なポイントです。強制参加にしてしまうとフリーランスは閉塞感を感じてしまう恐れもあります。
3. コミュニケーションツールを取り入れる
フリーランスを採用する場合、フルリモートという働き方をとる企業も多いでしょう。こういった働き方だと、フリーランスの働きや悩みが可視化されにくいです。そこでコミュニケーションツールやタスク管理ツールを導入し、活用してみましょう。タスクの進捗情報の確認や社内コミュニケーションの活性化に繋がります。
代表的なコミュニケーションツールについては以下の表にまとめています。
ツール | 特徴的な機能 |
---|---|
Slack | メールに代わる社内コミュニケーションツール ・リアクションボタン搭載 ・メンション機能 ・外部ツールとの幅広い連携 ・使いやすいスマートフォンアプリ |
Teams | Microsoftが開発した社内コミュニケーションツール ・Web会議機能搭載 ・各種Microsoftソフトとのスムーズな連携 |
Chatwork | 中小企業向け社内コミュニケーションツール ・タスク/ファイル管理機能搭載 ・Web会議機能搭載 |
backlog | プロジェクト管理ツール ・ガントチャートやマイルストーンでプロジェクトの進捗を可視化 ・直感的で動かしやすいデザイン |
リモートワーク環境下におけるマネジメント方法については以下の記事でまとめています。
4. 工数管理にとらわれない
細かい工数管理を行わず、プロジェクト全体の進捗を伝えた上で、フリーランスの自走力に期待するのも1つの手です。
繰り返しますが、契約上フリーランスの工数管理を厳密に行うことはできません。そのため、案件の納期や方向性を伝え、あとはフリーランスが気持ちよく自分の意思で動けるような環境を整えることも必要な要素でしょう。その意味で工数管理にとらわれすぎずに、フリーランスに任せることがフリーランスマネジメントのポイントになります。
フリーランスの労務管理できる範囲については以下の記事で解説しています。ぜひご参照ください。
5. 難易度が高い仕事を任せる
フリーランスにとって業務が単なる作業ではなく、挑戦の機会となるように、少し難易度が高い業務を任せるのもおすすめです。
フリーランスには経験があることや現状のスキルでこなせることを依頼するのが一般的ですが、それではフリーランスが魅力に感じるポイントが報酬面のみになります。
フリーランスの悩みとして、スキルの鈍化があります。そこを解決できるような難易度の高い業務を任せることで、自社に魅力を感じてもらいやすくなり、安定的な契約につながる可能性もあるでしょう。
ただし、フリーランス個々人のポテンシャルを鑑みて適切に判断し、任せる業務の難易度を変えることは必要です。
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