プロジェクトマネージャー(PM)の3つの評価基準とおすすめの人材サービス12選を解説
プロジェクトマネージャーは、主に仕事現場のプロジェクト管理を行うマネジメント業務を行う役職のことで、答えがある業務を行う役割ではないため非常に評価を下すのが難しい職業の1つです。
ただ、企業が優秀なプロジェクトマネージャーを採用することで自社の業績が大きく左右される可能性があるため、非常に重要なポジションであると言えるでしょう。
そこで今回は、プロジェクトマネージャーの評価基準を、日本のIT戦略・技術を強化するために設立された機関であるIPA(情報処理推進機構)の基準に沿って解説します。これからプロジェクトマネージャーの採用をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
プロジェクトマネージャーの役割
プロジェクトマネージャーの役割には、プロジェクトに関する計画、実行、監視、制御、報告などがあります。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの進捗状況を管理し、問題が発生した場合には解決策を提供することで、プロジェクトを成功に導きます。
具体的な役割は、プロジェクトのスケジュール策定や予算管理、チームメンバーの調整、プロジェクトの目標や成果物の確認、品質管理、リスク管理、顧客とのコミュニケーションなどで、プロジェクトの進捗状況を報告することも大切な役割です。
プロジェクトマネージャーが持つ役割は多岐にわたりますが、プロジェクトマネージャーの手腕によってプロジェクトの成否が決まると言われるほど需要なポジションです。
そのため、プロジェクトマネージャーにはプロジェクトチームのリーダーとして、チームメンバーのモチベーションを維持しながらプロジェクトを推進する能力が求められます。
▼以下の記事では、プロジェクトマネージャーの目標設定の方法を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
プロジェクトマネージャーの評価基準①能力
プロジェクトマネージャーの評価基準として、1つ目にあげられるのは能力です。プロジェクトのマネジメントができるかが判断されます。
ここでは能力について定性的ではありますが、9つの項目でご紹介します。
- 採用計画の立案や実行する力
- スケジュールを管理する力
- 予算管理をする力
- 課題の解決力
- リスクを管理する力
- 提案力
- コミュニケーション力
- リーダーシップ
- 育成力
それぞれ解説します。
1.採用計画の立案や実行する力
採用人数や計画の進行プロセスは、プロジェクトマネージャーが決定します。さらに、計画の実行能力は、プロジェクトマネージャーを評価する上で重要なポイントです。
2.スケジュール管理をする力
プロジェクトの規模を把握し、完了までにかかる時間を正確にスケジュール調整できることも、プロジェクトマネージャーの必須能力です。
3.予算管理をする力
決められた予算の中でプロジェクトを成功に導く予算管理能力も大切です。また、予算をオーバーしそうなときには、早めに予算変更ができることがプロジェクトマネージャーには求められます。
4.課題の解決力
プロジェクトマネージャーには、プロジェクトの遂行中に起きた問題や課題をスムーズに解決する能力も不可欠です。解決後の状態をイメージして、障害となっている要素を取り除く方法を模索するスキルが必要です。
また、目の前の問題を解決できる能力に加え、問題の根本原因を解消する手が打てるプロジェクトマネージャーは優秀と言えます。
5.リスクを管理する力
あらかじめ準備をしていないと、突発的なトラブルに対して柔軟に対応することは困難です。
そこで、プロジェクトマネージャーは、未だ起こっていない問題に対して、リスクヘッジをし、発生した場合の対処法まで明確に決めておくことが必要です。
6.提案力
プロジェクトの進捗によっては、さまざまなトラブルが生じます。たとえば、クライアントの要望が急に変わった場合には、代替案を提案することが求められます。
このような「トラブルにも柔軟に対応できる人材かどうか」「これまで携わってきたプロジェクトにおいて、柔軟に対応できているか」が判断材料になります。
7.コミュニケーション力
クライアントとのコミュニケーションはもちろんのこと、プロジェクトチーム内、協力会社、自社のトップに対しても、プロジェクトの進行状況を伝える機会があるでしょう。
そのような場面で、コミュニケーションが円滑に図れる人材かどうかも評価基準の1つとなります。
8.リーダーシップ
リーダーシップを取って、プロジェクトを終わりまで導くことができるかは、プロジェクトマネージャーの手腕がわかる部分です。過去に行われたプロジェクトでは、チームをどのように引っ張ってきたかをインタビューするとよいでしょう。
さまざまな問題が起きる場面で、素早く的確な指示で、効率的に軌道修正ができるかどうかも評価ポイントになります。
9.育成力
プロジェクト運営において重要な能力は、その場限りで完結するものではありません。今後のプロジェクトでも活躍できる人材の育成も、プロジェクトマネージャーの役目です。
プロジェクトマネージャーによって適切に教育されたメンバーは、他のプロジェクトでもうまく活躍することができます。より良い人材を作ることができるプロジェクトマネージャーは1人で大きな役割を持つので、高く評価されます。
プロジェクトマネージャーの評価基準②実績
プロジェクトマネージャーの能力は、マネジメント能力やスキルのみではありません。実績が伴っていないと、良いプロジェクトマネージャーかどうかは判断できないからです。
そのため、判断する材料として、最も重要なポイントだと言えます。
ここでは、実績にフォーカスして、プロジェクトマネージャーの評価基準をご紹介します。
大・中・小のプロジェクトマネジメントの実績
一般的には、大規模プロジェクトの方が難易度が高い傾向にあります。
とはいえ、大きなプロジェクトに関わってきた実績しかない状態で、中・小のプロジェクトに適応できるかは別問題です。そのため、大・中・小のプロジェクトに平均的に関わっているプロジェクトマネージャーは評価が高いです。
プロジェクトマネージャーを採用する際には、自社のプロジェクトと同じ規模のプロジェクトに関わってきた経験があるかを判断するのがよいでしょう。一般的な大・中・小プロジェクトの目安を記載しますので、参考にしてみてください。
小規模プロジェクト | ・プロジェクトメンバー:10人未満 ・予算:1億円未満 |
中規模プロジェクト | ・プロジェクトメンバー:10〜50人程度 ・予算:1億円以上 |
大規模プロジェクト | ・プロジェクトメンバー:50〜500人程度 ・予算:5億円以上 |
超大規模プロジェクト | ・プロジェクトメンバー:500人以上 ・予算:10億円以上 |
予算においては、そのプロジェクトで購入した物品や、外注費用などだけではなく、プロジェクトメンバーに対する報酬も含みます。
上記の目安でどのような実績のプロジェクトマネージャーを採用すべきかを判断しましょう。
成功したプロジェクトのマネジメントの経験
これまで行ってきたプロジェクトにおいて、成功しているプロジェクト件数が判断材料になるでしょう。
もちろん、予算内で予定通りの品質のものを、納期に遅れず納品できた実績があることは非常に重要です。
経験を判断する際には、成功できたという結果だけではなく、どのようにプロジェクトを進めてきたのかを質問してみましょう。返答に応じてプロジェクトマネージャーの資質や能力が判断できるでしょう。
また、トラブルなどが起こった場合には、どのようにプロジェクトを成功に導いてきたのか、その過程まで説明できるプロジェクトマネージャーは優秀だと言えます。
失敗したプロジェクトのマネジメントの経験
失敗してしまったプロジェクトを、冷静に分析できるプロジェクトマネージャーは評価できます。
もちろん、成功したプロジェクトの方が重要ですが、結果として失敗に終わったことは仕方ありません。重要なのは、失敗に対する向き合い方です。
失敗したプロジェクトから何を学んだのか、その経験を次回のプロジェクトにどう活用したのかなどの質問に対して的確な返答があれば、失敗から成長できるプロジェクトマネージャーだと評価できるでしょう。
プロジェクトマネージャーの評価基準③知識・スキル
プロジェクトマネージャーはさまざまな専門分野の人とコミュニケーションを取ることになります。そのため、マネジメント能力以外にも多少専門知識が必要になる場合もあるでしょう。
ここでは、日本のIT戦略・技術を強化するために設立された機関である『IPA』が打ち出した基準に沿って、PMに求められる知識・スキルを5つまとめてご紹介します。
- プロジェクトマネジメント
パーソナルマネジメント
テクノロジ/メソドロジ
インダストリ/適用業務
ビジネスマネジメント
1.プロジェクトマネジメント
当然ながら、プロジェクトマネージャーにはプロジェクトを統括し、管理する知識・技術・経験が必要です。
プロジェクトマネージャーにとって必要不可欠な要素であり、プロジェクトを成功させるためには自身の経験や知識だけでなく、スキルや客観的な知識が必要です。
2.パーソナルマネジメント
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを統括する立場として人(プロジェクトメンバー)と関わる機会が多いです。
したがって、マネジメント能力だけでなく
- コミュニケーション力
- 説明する力
- 交渉する力
といった力も必要です。
3.テクノロジ/メソドロジ
プロジェクトを遂行していく上で「テクノロジ」と「メソドロジ」に関する知見は欠かせません。
テクノロジとは業務に必要な「技術的なスキル」です。開発技術やプログラミング技術などが含まれます。メソドロジは、業務に必要な「方法論や解決技法」のことを指します。ある問題が発生したとしても過去に類似した問題があり、解決した事実があれば、その問題も同じメソドロジで解決できます。
4.インダストリ/適用業務
インダストリ/適用業務とは、その職種や業種における「知っておくべき知識」のことを指します。
つまり、その業界の動向や法律、知見なども兼ね備えておくとPMとしての価値が大きいということになります。
5.ビジネスマネジメント
ビジネスマネジメントとは、1つのプロジェクトだけでなく、ビジネスを行っていく上で必要なマネジメント能力を指します。
- クライアントとの良好な信頼関係
- 新規プロジェクトの提案
- ビジネスリスクとの回避・軽減、契約
- プロジェクトや業界に関連する法規
といったビジネスマネジメントに関する知識/スキルが必要です。
能力・実績・知識を細分化してプロジェクトマネージャーを評価しよう
プロジェクトマネージャーが必要なスキルについて3つのポイントからご紹介してきました。
プロジェクトマネージャーの能力は定量的には判断しづらく、どのようなプロジェクトマネージャーを採用すべきか、迷う場合もあるでしょう。
本記事で解説した基準を多く満たすプロジェクトマネージャーを採用すれば、プロジェクトを成功に導いてくれる確率が高くなるはずです。
プロジェクトマネージャーの採用にはフリーランスがおすすめ
最近は正社員だけでなくフリーランスを雇って活用する形も徐々に増えています。
上記の調査によれば、半分以上の企業が「フリーランスを活用・または活用を検討している」と回答していることがわかります。
フリーランスを採用するメリット
それでは、どうして多くの企業がフリーランスを採用し始めているのでしょうか?
そのメリットをいくつか説明します。
コスト | 一番大きなメリットと言えるのはコストです。 正社員と異なり、退職金や保険金などの福利厚生を支払う必要はありません。仮に給与が同じであったとすれば、企業にとっては大幅なコスト削減が見込めます。 |
柔軟性 | フリーランスは個人事業主なので、柔軟性が非常に高いです。 正社員であれば週5日のフルタイムで働き、オフィスにも席を用意する必要があります。一方フリーランスの場合、「週3日だけ」や「リモート完結」という働き方も可能であり、企業にとっても負担が少なくて済みます。 |
スピード感 | フリーランスと企業間双方の合意さえあれば、即日で稼働してもらうことが可能です。 特に競合他社がいる場合などは、1日でも早くサービスを展開したいという場合もあるのではないでしょうか。そのような際に即日で業務に取り掛かってもらえるのは、大きなメリットとなります。 |
高スキル | フリーランスの人は、エンジニアやデザイナーなど特定の職能に長けたスペシャリストの人がほとんどです。 ジェネラリストが社内に多い場合には、フリーランスを雇用することで専門性を補うことができます。フリーランスから教育を受けるという形を取ることも可能です。 |
さらにフリーランスと正社員の違いについて知りたい方は、「【企業向け】フリーランスと正社員どちらにメリットがある?雇用形態の違いとおすすめを紹介」の記事もご覧ください。
フリーランスを採用するには?
こうしたメリットのあるフリーランスですが、どうやって採用をすれば良いのでしょうか?「リファラル採用」「ダイレクトリクルーティング」など多様な採用手法もありますが、ここでは人材エージェントを利用することをお勧めします。
人材エージェントを利用すれば、
「正確な募集情報の掲載」と「希望する人材とのマッチング」
が両立できます。
特に初めてフリーランスを採用する際には、ノウハウがなければただ時間とコストを浪費するだけになってしまいます。人材エージェントを利用し、ノウハウがある程度確立してから他の採用手法に挑戦してみると良いのではないでしょうか。
▼以下では、フリーランス採用サービス比較表を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動の参考にしてください。
フリーランス採用におすすめの人材サービス12選
1. Workship
Workshipは、マーケターをはじめエンジニア/デザイナー/PMまで幅広い職種で、46,000人以上のフリーランス人材が在籍するフリーランス専門サービスです。募集だけでなく企業側からスカウトできるため積極的な採用をしたい企業におすすめです。
また、フリーランスの実績や経験がわかりにくい採用課題をWorkship独自のアルゴリズムでスコアリングし、即戦力となるフリーランスを採用できます。
特徴・メリット |
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▼以下では、Workshipのサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
2. Midworks
▲出典:Midworks
Midworksはフリーランス専門のエージェントです。エンジニア案件を多く取り扱っており、業界最安値のマージン率10〜15%で運営されています。
Midworksでは、フリーランスの勉強費用を月1万円まで負担してくれるサービスがあり、登録するフリーランスにとっては登録する魅力があるため、スキルアップを求めるフリーランスエンジニアが集まると考えられるかもしれません。
特徴・メリット |
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3. ポテパンフリーランス
▲出典:ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスはプログラミングスクール「ポテパンキャンプ」を運営する株式会社ポテパンが運営するフリーランス専門エージェントです。プログラミングスクールを傘下にもつエージェントだからこそ、フリーランスへの対応が厚く採用企業側の心配事が少ない点がメリットです。
メインはエンジニアやプログラマーといったIT人材ですが、PMやイラストレーターといった案件も幅広くあります。
特徴・メリット |
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4. レバテック
▲出典:レバテック
レバテックは、フリーランス専門エージェントの大手企業として、取引企業5,000以上、登録エンジニアやクリエイター数は20万人以上の規模となっています。
レバテックが紹介するフリーランス人材は「準委任契約」で働くスタッフで、成果物の納品を目的としない、業務を遂行するためのIT人材を求める方におすすめです。
特徴・メリット |
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5.テックビズフリーランス
▲出典:テックビズ
テックビズフリーランスは、取引先企業1,400社以上、4,000名を超えるエンジニアが登録している大手フリーランスエージェントサイトです。常時採用可能なエンジニアも300名以上おり、最短即日契約も可能です。
テックビズフリーランスでは、テックビズからの紹介意外に、企業からのスカウティングもできるため、能動的な採用活動を進めることもできます。
特徴・メリット |
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6.PE-BANK(ピーイー・バンク)
PE-BANK(ピーイー・バンク)は、マージンや手数料の公開など、透明性の高い契約が評判のフリーランスエージェントです。
東京・大阪以外のエリアの案件が多いため、地方都市の企業にもおすすめできます。
特徴・メリット |
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7.ギークスジョブ(geechs job)
大手企業案件が多いギークスジョブ(geechs job)は、年間契約数1万件以上とITエンジニアの利用実績も豊富。
早く自分の希望条件に合う案件・求人の紹介を受けたいフリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーにおすすめのエージェントサービスです。
特徴・メリット |
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8.テクフリ
▲出典:テクフリ
フリーランスエンジニア向けの案件・求人サイトのテクフリ(テックキャリアフリーランス)は、案件・求人情報が常時1万件以上のおすすめフリーランスエージェント。
主な対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉で、東京周辺でフリーランスのITエンジニアを探す際におすすめのフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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9.HiPro Tech
▲出典:HiPro Tech
HiPro Tech(ハイプロテック・旧i-common techサービス)は、エンジニアやITコンサルタントに特化したフリーランスエージェント。
運営会社は東証プライム上場企業のパーソルキャリア株式会社で、転職サイトのdodaやハイクラス転職エージェントのdoda Xを運営しています。
特徴・メリット |
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10.ランサーズエージェント
▲出典:ランサーズエージェント
クラウドソーシングサービスで有名なランサーズ株式会社のグループ会社が運営するランサーズエージェント。
ランサーズの運営だけに他のフリーランスエージェントと比較して登録者数が多いのが特徴です。
特徴・メリット |
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11.ITプロパートナーズ
▲出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーを探す際におすすめのサービスです。
特徴・メリット |
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12.クラウドテック
▲出典:クラウドテック
クラウドテックは、ウドソーシングサービスで有名な株式会社クラウドワークスが運営するフリーランスエージェント。
リモートワークや週3日・4日稼働の案件を探す際にもおすすめのサービスで、業界最大級のリモートワーク案件が特徴のフリーランスエージェントです。
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