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リモートワークは働き方改革にもつながる!理由と注意点について

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リモートワークを導入することで、働き方改革の実現につながることがあります。

より働きやすい環境を構築し、優秀な人材を確保するためにも、リモートワークの導入が求められていると言えるでしょう。

なぜリモートワークを導入することで働き方改革の実現につながるのか、具体的に何に注意すればよりよく実現できるのかについて解説します。

働き方改革とは

「働き方改革」とは、すべてのワーカーが自分に合う方法を選択できるように、柔軟かつ働きやすい環境を構築するための改革です。

原則として2019年4月から施行されていますが、内容や企業の規模によっては施行日が2019年4月以降のものもあります。

例えば労働基準法では、働き方改革以前から年次有給休暇についての規定があります。

労働日の8割以上において勤務する労働者に関しては、雇用後6ヶ月を過ぎると10日間の年次有給休暇が付与されます。

しかし、労働者が有給休暇を取得しない場合でも、特に企業側に罰則が科せられてはいませんでした。

ですが、2019年4月以降は、10日以上の年次有給休暇が付与された労働者が年に5日以上の有給休暇を取得していない場合は、企業側に30万円以下の罰金が科せられます。

条件を満たさない労働者1人に対して1罰則となるため、多くの労働者が条件を満たしていない企業では多額の罰金を科せられることになるでしょう。

そのほかにも、残業時間の上限を守らない場合にも、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられます。

また、正社員とパートや派遣社員などの非正規雇用労働者との間の合理的ではない待遇差についても認められなくなります。

働き方改革の具体的な内容の一例

内容企業への罰則
10日以上の年次有給休暇が付与された労働者が年に5日以上の有給休暇を取得していない30万円以下の罰金
残業時間の上限を守らない6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金

リモートワーク推進も働き方改革実現のための大切な要素

リモートワーク導入も働き方改革実現の大切な要素です。

主な理由として次の4つの事柄を挙げられるでしょう。

  • 場所にとらわれない自由な働き方を実現
  • 身体的理由で通勤が難しい人も働ける
  • 介護や育児などをしながら働くことも可能
  • 居住地の選択肢が広がる

場所にとらわれない自由な働き方を実現

働き方改革とは、すべてのワーカーが自分に合う働き方を選択できるようにするための改革です。

リモートワークを導入することでオフィスへの出社義務がなくなり、より自由な働き方を実現できるでしょう。

自宅で自分のペースで働けるだけでなく、コワーキングスペースなどで作業することも可能になるかもしれません。

場所にとらわれない自由な働き方を実現するためにも、リモートワークの導入は有意義と言えるでしょう。

身体的理由で通勤が難しい人も働ける

リモートワークを導入することで、通勤が難しい人も働けるようになります。

例えば手指を動かすことには問題がなく、パソコンでの作業はできるものの、障害を持っている人やケガをしている人など、身体的理由で通勤が難しい人も少なくありません。

リモートワークを導入するならば、通勤ができなくても仕事をすることが可能になります。

また、移動はできるものの時間がかかるという人もいます。

介護や子どもの学校などの事情で、会社の近くに住むことができず、毎日会社との往復に数時間かかってしまうという人も、リモートワークを導入することで無理なく仕事をすることができます。

通勤の時間がなくなる分、自由な時間が増え、より満足度の高い生活を実現することもできるでしょう。

介護や育児などをしながら働くことも可能

介護や育児のためにオフィスに通勤することが難しい人もいます。

例えば家族が介護サービスを利用していて、朝施設からの迎えを待っていると会社に間に合わない人もいるかもしれません。

また、待機児童が多い地域に住んでいる人であれば、保育園を利用できない、保育園までの距離が遠いなどの理由で、通勤が困難に感じているかもしれません。

個人的な事情により通勤が難しい人も、リモートワークを導入することで通勤がなくなれば仕事を辞めずに働けるようになる場合があります。

さまざまなライフステージにいる人が等しく働く機会を得るためにも、リモートワークの導入は不可欠と言えるでしょう。

居住地の選択肢が広がる

リモートワークを導入すれば、職場のそばに居住する必要はありません。

居住地の選択肢が広がるので、海外に住みたい、田舎に住みたいなどの居住地に関する希望をかなえながら、働くことができます。

また、特に住みたい場所はないけれど、広い家が欲しいという人もいるでしょう。

オフィスが都会にある場合、広い家を購入するのは経済的にもハードルは高いです。

しかし、リモートワークを導入しているならば、郊外で広い家を購入して暮らしながら、都市部の会社とリモートでつながることも可能です。

通勤が不要な分、時間的な余裕もあるので、広い家で家庭生活を楽しみながら現在の仕事を続けることもできるでしょう。

働き方改革につながるリモートワーク導入のポイント

リモートワークを導入することで、より自由度の高い働き方が可能になります。

ワーカーの事情や希望に配慮した働き方も可能になるため、離職率を低下させる効果も期待できるでしょう。

しかし、リモートワークを導入さえすれば、働き方改革を実現できるわけではありません。

働き方改革につながるリモートワークを導入のポイントを4つ紹介します。

  • 業務量を適切に調整する
  • 業務時間を管理する
  • 頻繁にコミュニケーションを取る
  • 業務のフォロー体制を構築する

業務量を適切に調整する

リモートワークを導入すると、ワーカーの通勤にかかる負担が軽減されます。

しかし、通勤時間がなくなったからといってその分、業務量を増やすならばワーカーの負担は増えてしまうことになるでしょう。

浮いた通勤時間はワーカーの時間です。リモートワークを導入したからといって、業務量は増やさないようにしましょう。

また、元々の業務量が多い企業は業務の見直しが必要になるかもしれません。業務量が多すぎると、ワーカーにとって過重労働になる可能性もあります。

無理なく働ける業務量に調整することで、働き方改革とリモートワークを両立できるということを理解しておきましょう。

業務時間を管理する

リモートワークを導入することで、就業時間が曖昧になると、つい働きすぎてしまうというワーカーもいます。

業務を止めるタイミングをつかめずいつまでも作業をしてしまい、労働時間が長くなってしまうケースもあります。

労働時間が長くなると労働基準法に違反するだけでなく、ワーカーの健康を損なう恐れがあります。

労働時間が長くなりすぎないように、夜間や休日は作業スペースにアクセスできないようにするなどの工夫が必要になるでしょう。

頻繁にコミュニケーションを取る

数日であれば一人で業務を行うこともストレスにはなりにくいですが、来る日も来る日も一人で業務を行うことは、ストレスがたまる行為です。

ストレスを感じずに業務を行えるように、定期的にコミュニケーションを取るように工夫をすることが大事です。

例えば上司などが、一日に一回メールなどでコミュニケーションを取ったり、進捗状況を報告する際に一言二言個人的な声かけをしたりすることもできるかもしれません。

また、オンライン朝礼などを開催することでも、コミュニケーションを増やし、ワーカーのストレス軽減に役立つことがあります。

朝礼の際に一方的に上司が訓示を垂れるのではなく、すべてのワーカーが一言あいさつをしたり、曜日ごとに担当を決めて業務や身の回りのことについて話をしたりすることもできるでしょう。

業務のフォロー体制を構築する

すべての作業を一人で判断するのは、ワーカーにとって精神的にも負担が多いと考えられます。

業務が多いときには他のスタッフに割り振れるようにするなど、フォロー体制を構築することもリモートワークを導入する際に検討しておくことができるでしょう。

実際にどの程度の作業量が必要かは、業務を進めてみないと分からない部分があります。

フォロー体制を前もって構築しておくならば、柔軟に対応できるようになります。

また、体調不良などで任された業務を期日までに終えられない可能性もあるでしょう。

そのような場合も、フォロー体制があればスムーズに別のスタッフに割り振って、業務に遅れが生じないように管理できます。

フォローが必要なのは業務に対してだけではありません。

一人で作業することによりメンタルに影響を与えることもあるので、適切なサポートを受けられるようにしておきましょう。

例えばメンタルサポートが必要なときにはオンラインカウンセリングを受けられるようにしておけば、ワーカーの心理的な負担も軽減されるかもしれません。

リモートワーク導入で期待できる働き方改革促進以外のメリット

リモートワークを導入することで、働き方改革の実現以外にも多大なメリットを得られます。

主な4つのメリットについて見ていきましょう。

  • 業務効率の向上
  • オフィスにかかるコストの削減
  • 企業イメージの向上
  • 優秀な人材の確保

業務効率の向上

リモートワークを導入することで、通勤に時間がかからなくなります。

朝から体力を消耗することなく業務を開始できるので、業務効率が向上することも期待できるでしょう。

また、オフィスとは異なり、自宅であればくつろいだ状態で仕事を行えます

好きなペースで業務に取り組めること、自分に合う椅子や机で作業ができることが、業務効率の向上につながることもあります。

社内での移動がなくなることも、業務効率の向上をもたらすこともあります。

オフィスではコーヒーを用意する、化粧室に行く、上司の承認を得るなどにおいて、すべて移動が必要で、意外と時間を取るものです。

しかし、家の中であればオフィスほどに歩かなくてもコーヒーを用意したり化粧室に行ったりできるので、作業の中断時間が短縮します。

また、上司の承認もメールやチャットで得られるため、席を立つ必要がありません。

オフィスにかかるコストの削減

企業側のメリットとしては、オフィスにかかるコストの削減を挙げられるでしょう。

オフィスを借りている場合は、毎月多額の賃料が発生します。

完全リモートワーク化する場合、あるいは月に何度か社員を分散させて出勤させる場合でも、今までと同じ広さのオフィスは不要になるでしょう。

もっと狭いところに移転して賃料を抑えることができるかもしれません。

また、オフィスを維持するためには、毎月高額の電気代や水道代もかかります。

リモートワーク化すれば電気代や水道代も大幅に削減できるので、支出を大きく抑えられるでしょう。

企業イメージの向上

リモートワークを導入することで、柔軟な働き方を実施している企業としてイメージがよくなることもあります。

企業イメージが向上し、取引先からの評判がよくなったり、入社を希望する人も増えたりするかもしれません。

優秀な人材の確保

リモートワーク化を進めることで、居住地や事情にとらわれずに人材を募ることができるようになります。

採用対象となる人材が増えることで、より優秀な人材に出会える可能性も高まるでしょう。

まとめ

リモートワークを導入することは、働き方改革の推進にもつながります。

また、採用対象となる人材が増えることで、優秀な人材を確保することもできるでしょう。

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