リファラル採用が難しい4つの理由と成功させるためのポイントを解説!リファラル採用が向いている企業とは
リファラル採用は、従業員の友人や知人を紹介してもらう人材採用の手法です。
近年、新たな採用手法として注目を集めており、導入している企業も増加傾向にあります。しかし、実際に運用して「難しい」と感じている企業も少なくありません。
本記事では、リファラル採用が難しい理由と成功のためのポイントを詳しく解説します。
リファラル採用とは
リファラル採用とは、従業員の友人や知人を紹介・推薦してもらう形式の採用手法です。
縁故採用と混同されることがありますが、その違いは採用プロセスにあります。縁故採用は紹介者を立てるため、スキルや適性に関係なく採用するケースが多いです。
しかし、リファラル採用では紹介後に選考を実施し、スキルや適性を見極めてから採用が決まります。
あくまで紹介・推薦によって選考に案内する形式であり、必ずしも採用されるとは限らない点が特徴です。
リファラル採用の導入が進む背景
リファラル採用は欧米で主流だった採用手法ですが、近年は日本でも導入している企業が増加傾向にあります。
その背景には、人材獲得競争が激化していることが挙げられます。少子高齢化により労働人口が減少するなか、採用市場は売り手市場の傾向が続いています。
くわえて、労働の流動性の高まりや働き方の多様化などにより、より人材確保は困難になりつつあるのです。
そうしたなか、これまで通りの採用手法だけでは母集団形成が難しく、応募者数を確保するための門戸を広げるための新たな手法としてリファラル採用が注目を高めています。
失敗事例からみるリファラル採用が難しい4つの理由
新たな採用手法として導入が進むリファラル採用ですが、「うまくいかない」「難しい」との声も聞かれます。リファラル採用が難しいといわれる理由として、下記4つが考えられるでしょう。
①従業員エンゲージメントが高くないと活用できない ②短期的に実施できない ③不採用による関係の悪化を危惧される ④制度・運用設計をしっかりと構築する必要がある |
①従業員エンゲージメントが高くないと活用できない
リファラル採用は、従業員のエンゲージメントがある程度高くないと活用できない採用手法です。なぜなら、企業へのエンゲージメントが高くないと、大切な友人や家族を紹介したいと思えないからです。
実際に、エンゲージメント調査の質問項目には「自分の会社を友人や知人に勧めたいと思いますか?」という質問項目もあります。
従業員が企業に対して良い感情を持っていなければ、紹介には期待できないでしょう。従業員からの紹介がなければ、リファラル採用の実現は不可能です。リファラル採用を導入するにあたって、まずは自社の従業員のエンゲージメントを把握し、低い場合には高める必要があります。
②短期的に実施できない
リファラル採用は、短期で成果を得るのは難しい採用手法です。なぜなら、従業員の紹介・推薦を前提とするため早期に候補者が得られるとは限らず、従業員が紹介したとしても候補者は転職潜在層の可能性があるためです。
たとえ選考に進み、内定を出したとしても、前職の都合で入社までに時間がかかってしまうケースも珍しくありません。
こうした理由から、採用までに時間がかかる点はリファラル採用のデメリットの一つです。だからといって、候補者がいたからと「リファラルだから大丈夫」としっかりと選考せずに内定を出してしまうと、ミスマッチが生じるおそれもあるでしょう。
早期に人手不足を解消したいというケースにリファラル採用は適さず、リファラル採用だけに依存すると採用が滞ってしまうため、他の採用手法と並行して活用することがポイントです。
③不採用による関係の悪化を危惧される
リファラル採用は紹介後に選考があり、企業が求める要件を満たしていない場合は不採用になることもあり得ます。しかし、その結果紹介者との関係が悪化したり、気まずくなったりするケースもあるでしょう。
紹介して不採用になった場合の気まずさや関係の悪化を懸念し、リファラル採用の活用がなかなか進まないこともリファラル採用が難しいとされる理由の一つです。
この点については、リファラル採用でも不採用の可能性があることを周知する、企業が求める人材要件を明確にして従業員にしっかりと共有することが重要です。
④制度・運用設計をしっかりと構築する必要がある
リファラル採用はただ紹介してもらうだけでなく、各プロセスで従業員に関わってもらう必要があります。従業員がどう動いて良いかわからなかったり、関わってもらうプロセスが複雑で通常業務に支障が出てしまったりすると、リファラル採用はなかなか成功しないでしょう。
リファラル採用を進める上では、そのルールやガイドライン、従業員が関わるプロセスを明確にし、共有することが重要です。また、積極的にリファラル採用に協力してもらうには、従業員に対するインセンティブ設計も欠かせません。
リファラル採用を成功させるためのポイント
リファラル採用はしっかりと制度を構築し、従業員をうまく巻き込んでいければ決して難しくありません。
ここでは、リファラル採用を成功させるためのポイントをお伝えします。
求める人材要件や採用基準を明確にする
リファラル採用を効率的にすすめ、かつ成功率を高めるには、求める人材要件や採用基準を明確にし、従業員に共有することがポイントです。従業員がこの点を理解していれば、紹介の段階で候補者の質を高められるでしょう。
従業員の紹介ということで安心感はありますが、実際に採用するかは自社の求める要件や採用基準を満たしているかによります。従業員が自社を紹介する段階で「この人は自社にあうかも」と判断できるような、明確な基準を用意しましょう。
また、就業条件なども明確にしておくことで、採用後の不平や不満も解消できるでしょう。
従業員エンゲージメントを高める
リファラル採用を導入するにあたって、従業員のエンゲージメントを把握することもポイントです。従業員のエンゲージメントが高くないと周りの人に自社を紹介してもらえないため、リファラル採用が機能しなくなってしまいます。
まずは、エンゲージメント調査を実施し、エンゲージメントが低い場合には、高める施策に取り組むことを優先しましょう。エンゲージメント向上に取り組むことは、離職率の低下や生産性向上など、さまざまなメリットがあります。
協力・運用体制を整える
リファラル採用は従業員の協力なくして成立しません。積極的に協力してもらうためには、ルールやガイドラインなどの運用体制を構築したり、従業員が協力するメリットを提示したりすることがポイントです。
メリットとしては、インセンティブの提示が有効です。運用体制については、以下のようなポイントを明確にする必要があります。
・採用基準、求める人材要件 ・連携する人事担当者 ・会食や面談にかかる予算の負担 など |
従業員がある程度自走できるよう仕組みを整えることで、効率的にリファラル採用が進められるでしょう。
適切なインセンティブを設ける
従業員がリファラル採用に協力する動機づけとして、インセンティブは欠かせません。
インセンティブは金銭だけでなく、休暇制度や表彰制度といった非金銭的報酬で支給しても良いでしょう。ただし、その額や内容に従業員が納得できるかが重要です。
また、人材を紹介してもらった時、採用した時の二段階でインセンティブを設定するのもおすすめです。そうすることで、採用を成功させるために積極的なフォローが得られるでしょう。
なお、リファラル採用のインセンティブの相場は、1〜15万円ほどが相場です。
従業員に周知する
そもそも、従業員がリファラル採用の存在を知らなければ、リファラル採用の活用は進みません。また、存在は知っていても、メイン業務ではないため積極的に取り組もうというモチベーションにはなりにくいでしょう。
リファラル採用を導入した際は、まず従業員全体に大々的に周知すること、そして定期的なリマインドも必要です。その際は、ただリファラル採用があるということを伝えるのではなく、以下のようなポイントも合わせて周知しましょう。
・リファラル採用を実施する目的 ・募集要項と求める人材像 ・インセンティブの有無と内容 ・リファラル採用に取り組む企業の想い |
リファラル採用の目的や重要性、従業員が取り組むメリットをしっかりと伝えることが、従業員がリファラル採用に取り組む動機づけとなります。
採用情報を社内で共有する
リファラル採用に関する情報が一元化され、社内でオープンになっているかも重要なポイントです。
必ずしも友人や知人が応募したポジションが、紹介者と同じとは限りません。また、紹介できそうな友人や知人がいた際にスムーズに案内するには、募集ポジションやその仕事内容、選考プロセスなどをいつでも調べられるよう情報を開示しておくことがポイントです。
リファラル採用の導入に向いている企業
リファラル採用が難しいと感じている場合、自社にリファラル採用が適していない可能性も考えられます。リファラル採用に向いている企業の特徴は、下記のとおりです。
・従業員のエンゲージメントが高い ・短期的な採用を目的としていない ・企業カルチャーを重視している |
現段階で従業員エンゲージメントが低い場合、導入後すぐに成果を得るのは難しいでしょう。しかし、エンゲージメントは高められるため、リファラル採用の導入を機に取り組むことでさまざまなメリットが得られます。
また、現状の人手不足を解消したいといった場合にリファラル採用は適しません。リファラル採用は中長期的な採用手法であることを理解し、他の採用手法と並行することがポイントです。
まとめ
リファラル採用が難しい理由には、従業員の主体的な行動が求められる点にあります。逆をいえば、従業員をうまく巻き込むことでリファラル採用を成功へと導けるでしょう。
そのためには、採用条件・人物像の明確化や採用情報の一元化・開示、適切なインセンティブ設計や運用体制の構築が重要です。
リファラル採用に成功すれば、採用コストの削減や従業員エンゲージメントの向上、ミスマッチの低減などさまざまなメリットが得られます。自社のリファラル採用を難しくさせている原因を見極め、適切な取り組みのもとリファラル採用を進めていきましょう。
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