多様化する採用方法|その背景や採用方法の種類、新卒・中途採用の最新のトレンドを紹介
ビジネス環境や人々の価値観が多様化する現代の影響は、採用にも及んでいます。近年、テクノロジーの進歩やSNSの発展なども影響し、採用方法が多様化しています。採用方法が多様化する中、企業はトレンドに沿った採用方法を取り入れるべきなのでしょうか。
本記事では、採用方法が多様化する背景や最新のトレンド、注目されている新たな採用方法などを詳しくご紹介します。
採用方法が多様化している背景
採用方法が多様化する背景には、下記のような要因が関係しています。
・少子高齢化による労働人口の減少 ・働き手の価値観の多様化 ・テクノロジーの進化 |
少子高齢化による労働人口の減少により、応募者の母集団形成や慢性的な人手不足に課題を抱えている企業は多いでしょう。より多くの人材を獲得するため、多角的にアプローチする必要性が高まったことで、採用手法が多様化しています。
また、現代は多様な働き方やプライベートの充実を重視するなど、従来とは異なる価値観を持つようになっています。働き手の価値観の多様化に伴い、従来のような画一的な採用活動が難しくなったことも、採用方法の多様化に影響していると考えられるでしょう。
そして、インターネットやAIの進化により、それらを活用した新たな採用手法が登場しています。採用に活用できるツールやデータの多様化に伴い、採用手法も多様化したといえます。
多様化する採用方法!最新のトレンドは?
採用手法が多様化するなか、実際に企業ではどういった採用方法を実施しているのでしょうか。ここでは、新卒・中途採用それぞれの観点から、最新のトレンドをみていきます。
新卒採用方法のトレンド
HR総研が実施した「2023年&2024年新卒採用動向調査【採用手法編】」によると、近年の新卒採用方法はコロナ禍の影響もあり、オンラインと対面の良い面を掛け合わせたハイブリッド型の採用活動が主流になりつつあります。
また、8割前後の企業が個別採用に取り組んでおり、とくに中小企業はその傾向が強いようです。中小企業は採用計画数が小規模であることから、学生一人ひとりとの丁寧なコミュニケーションにより確実な採用に繋げていく意図がうかがえます。
個別採用の具体的な方法としては、「逆求人サイト」の利用がもっとも高く、ついで社員や内定者からの紹介による「リファラル採用」、SNSの活用が挙げられます。
なお、逆求人サイトとは、企業側が学生に対してアプローチするオファー型の求人サイトです。
中途採用方法のトレンド
株式会社マイナビ「中途採用状況調査2024年版(2023年実績)」によると、2023年度の採用で利用した採用方法・サービスTOP5は、下記のような結果となりました。
1. | 転職サイト |
2. | 企業ホームページ |
3. | 人材紹介会社 |
4. | 求人検索エンジン |
5. | ハローワーク |
実際に採用につながったサービスとしても、転職サイトが最多であり、次いで人材紹介会社、求人検索エンジンという結果でした。
中途採用は年齢層が幅広いこともあり、採用方法のトレンドに大きな変化はないことがうかがえます。
多様化により注目されている新しい採用方法7選|特徴やメリット・デメリット
採用方法の多様化により、近年注目を集めている採用方法にはどういったものがあるのでしょうか。ここでは、7つの採用方法について、特徴やメリット・デメリットをみていきます。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、企業が人材紹介会社や求人広告を介さず、直接求職者にアプローチして採用活動を行う手法です。
SNSやビジネス向けのプラットフォーム(LinkedInなど)、自社の採用サイト、リファラル(社員紹介)などを活用し、企業が自ら適切な人材を探し出し、採用までのプロセスを管理します。
自社の採用ノウハウを活用したい、企業側から適した人材を見極めたいといった場合に最適な採用方法です。
メリット | デメリット |
・求人広告や人材紹介会社の利用料削減によりコストを抑えられる ・優秀な人材に直接アプローチできる ・自社の魅力を直接伝えられる ・採用データを今後に活かせる | ・人事や採用担当者の負担が増加する ・企業側の採用スキルが求められる ・企業のブランド力も必要 ・オファーしても興味を持ってもらえない可能性がある ・継続的な取り組みが必要 |
リファラル採用
リファラル採用とは、従業員が知人や友人を紹介することで母集団を形成する採用方法です。従業員が候補者のスキルやカルチャーフィットを理解した上で紹介・推薦するため、ミスマッチの少ない採用に期待できます。
メリット | デメリット |
・求人広告や人材紹介会社の利用料削減によりコストを抑えられる ・社風にマッチした人材を獲得しやすい ・採用プロセスが効率化する ・入社後の定着に期待できる ・候補者の信頼性が確保できる ・従業員が採用活動に参加することでエンゲージメント向上に期待できる | ・人材の多様性が失われる可能性がある ・採用プロセスにさらなる公平性や透明性が必要 ・紹介者へのインセンティブコストが発生する ・採用がうまくいかないと人間関係に悪影響を及ぼす可能性がある |
ソーシャルリクルーティング
ソーシャルリクルーティングとは、Facebook、LinkedIn、Twitter、Instagramなどのソーシャルメディアを活用して採用活動を行う手法です。SNSを通じて自社の魅力を発信しながら、ターゲットとなる求職者と直接コミュニケーションを取ることが可能となります。
メリット | デメリット |
・多くの求職者にリーチできる ・企業ブランディングを強化できる ・候補者との関係が築きやすい ・低コストでの採用が可能 ・データを活用しやすい | ・誤ったイメージが伝わってしまうリスクがある ・SNS運用の手間がかかる ・ターゲット層の絞り込みが難しい ・プライバシー管理を徹底する必要がある |
ヘッドハンティング
ヘッドハンティングは、特定のスキルや経験を持つ人材をターゲットにし、直接アプローチを行って採用を進める手法です。主に経営層や専門職など、特定のポジションに特化した人材を確保するために活用されることが多い採用方法です。
場合によっては、人事担当者ではなく、経営者や執行役員が自ら動くこともあります。
メリット | デメリット |
・優秀な人材に直接アプローチできる ・事前調査により採用精度が高まる ・公にできないポジションの採用にも活用できる | ・ヘッドハンティング会社を利用する場合は高額な手数料がかかる ・候補者に転職意思があるとは限らない ・適切な候補者を見つけるのに時間がかかる ・引き抜きが競業避止義務に抵触するリスクがある |
アルムナイ採用
アルムナイ採用とは、過去に自社で働いていた従業員を再び採用する手法です。退職後も企業との関係を維持し、優秀な人材を再び迎え入れることで、即戦力として活躍してもらうことに期待できます。
メリット | デメリット |
・即戦力を確保できる ・再教育がほとんど不要 ・企業文化にスムーズに適応できる | ・ネガティブな理由で退職した人にはアプローチしにくい ・入社後に同じ理由で退職するリスクがある ・待遇面の調整が難しい ・イノベーションに期待しにくい |
ミートアップ採用
ミートアップ採用とは、勉強会や交流会、カンファレンスなどのイベントを通じ、企業と候補者が直接コミュニケーションを取ることで採用につなげる手法です。技術系イベントや業界セミナーを通じて、専門知識を持つ人材との接点が作れ、母集団の形成に役立ちます。
イベント内容と自社の業務内容に関連を持たせることで、自社の業務内容にも関心が高い人材を集められるでしょう。
メリット | デメリット |
・候補者のスキルや人柄を直接確認できる ・業界内での知名度を高められる ・候補者との関係を築きやすい ・イベントを通じて雰囲気や環境を直接アピールできる | ・多くのリソースが必要になる ・採用への即効性は高くない ・イベント内容によってはターゲット人材へのリーチが難しい ・採用につなげるにはイベント後のフォローアップが必要 |
自社の採用サイトの活用
企業が独自に運営する採用サイトを通じて、求人情報の掲載やエントリーの受付を行う手法です。求職者は企業の採用ページを直接訪れ、企業文化やビジョンを理解したうえで応募ができます。
第三者が介入しない採用方法となるため、採用サイトの制作費以外にコストがかからない点が大きなメリットです。
メリット | デメリット |
・採用コストを抑えられる ・企業文化やビジョンに共感した応募者が集まりやすい ・柔軟かつ自由な情報発信ができる ・データを蓄積し、採用戦略に活かせる | ・集客にはSEO対策やSNSの活用が必要 ・運用コストと手間がかかる ・短期間で効果を発揮するのは難しい ・競合との差別化が必要 |
採用手法を多様化する効果・メリット
採用手法を多様化することは、以下のような効果・メリットに期待できます。
・リーチ数の拡大 ・多様な人材の確保 ・採用リスクの分散 ・採用コストの最適化 |
採用方法を多様化することで、より幅広い人材にリーチできるようになり、多様なバックグラウンドを持った人材や自社にマッチする優秀人材に出会えるチャンスが広がります。
効果の高い採用方法にコストを投入すれば、採用コストの最適化により、一人当たりの採用コストの抑制にも有効です。
また、特定の採用方法に依存しないため、市場動向や求職者のニーズの変化に柔軟に対応できるようになります。
採用手法の選び方のポイント
多様な採用手法がある中でどれを取り入れるかは、下記の2つのポイントから検討してみましょう。
コスト・費用対効果
多様な採用方法を取り入れてコストがかさみ、経営を圧迫してしまう状況は避けなければなりません。新しく取り入れる採用方法を検討する際は、かかる費用を見積もることも必要です。ある程度の費用対効果も想定し、全体のコストからみて適正であるかを判断しましょう。
なお、株式会社マイナビ「中途採用状況調査2024年版(2023年実績)」では、各採用方法・ツールに関する予算と実際のコストについてのデータを公表しています。
利用したサービス・手法 | 予算 | 実際に使ったコスト |
人材紹介 | 503.7万円 | 400.3万円 |
求人広告 | 155.5万円 | 142.1万円 |
ダイレクトリクルーティング | 226.6万円 | 178.9万円 |
求人検索エンジン | 150.5万円 | 139.0万円 |
合同企業説明会 | 166.5万円 | 140.9万円 |
採用ブランディング | 114.6万円 | 88.0万円 |
その他経費 | 121.3万円 | 92.8万円 |
合計 | 770.4万円 | 629.7万円 |
採用の目的やターゲット層
採用方法によって、利用するユーザー層は異なります。採用したい人材や目的にあわせて、採用方法を変えていくこともポイントの一つです。
たとえば、自社の社風にマッチした人材を採用したい場合にはリファラル採用、未経験人材も含めある程度多くの人材を獲得したいといった場合には求人広告や人材紹介がおすすめでしょう。
採用方法を多様化するだけでは効果やメリットは発揮しないため、必ず自社の採用課題や目的、採用したい人物像にあわせて採用方法を柔軟に活用していくことが重要です。
採用手法が多様化したことで、より多くの企業が幅広い人材にリーチできるようになりました。とくに、新卒採用は学生側も多様な採用ツールを利用することになったことで、企業側の採用方法も多様化しています。中途採用は年齢層が幅広いこともあり、現状では転職サイトや人材紹介会社を介した採用が一般的です。
多くの採用方法が登場していますが、「この方法が効果的」「この方法なら確実に人材を獲得できる」というものはありません。たとえ人材がスムーズに獲得できる方法だとしても、その後定着しなければ採用コストが無駄になってしまいます。
まずは自社の採用課題や目的、計画やコストをふまえ、どのような採用方法が適しているかを検討してみましょう。
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