採用にかかる固定費はいくら?固定費の内訳と削減方法を解説
企業の存続や事業拡大にかかせない人材の採用活動ですが、人材採用には多額の費用がかかるため、社員の採用に不安を感じる企業も多いのではないでしょうか。
採用費用はゼロにすることは難しいものの、採用方法によっては削減できるケースもあります。
この記事では、採用にかかる固定費の内訳と相場を説明し、その削減方法について解説します。ぜひ参考にしてください。
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採用にかかる固定費の内訳
固定費は業種や新卒・中途採用などによって異なります。しかし、どのような場合でも採用コストは大きく以下の2つに分けられます。
- 内部コスト:社内でかかる費用
- 外部コスト:社外に支払う費用
項目 | コストの内容 |
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内部 コスト |
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外部 コスト |
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内部コストと外部コスト
外部コストと内部コストの違いを具体的に解説します。
内部コスト
内部コストは、採用活動の際に社内で必要となるコストのことを指します。
外部コストに比べると金額自体は小さい傾向にあります。ただし、採用人数や採用活動の進捗具合などの要素で変動することもあり、固定費の中では削減しにくいと言えます。
外部コスト
外部コストは、採用活動をする上で社外に支払う必要のあるコストです。
内部コストと比べると費用が高い傾向にあります。たとえば、採用担当者への給与とエージェント利用料を比べてみましょう。
【採用担当者2人への2ヶ月分給与】(内部コスト)
1ヶ月の労働時間を160時間とし、時給1500円とします。
2人×320時間×1500円=96万円
【エージェント利用料】(外部コスト)
手数料は相場と言われる採用人材の年収×25%とします。年収300万円の人を2人雇うとしましょう。
300万円×2人×0.25=150万円
もちろん、2ヶ月のうちに採用担当者達が2人採用できるとは限りません。しかしこの事例のように、外部コストの方が内部コストよりもかなり費用が大きくなるのは事実です。
したがって、固定費の削減を目指す場合には外部コストから検討すべきと言えるでしょう。
新卒採用の固定費
マイナビの調査によると、新卒採用にかかる費用は以下の通りです。
- 総額平均:557.9万円
- 1人あたりの平均:48.0万円
採用費は年々高騰しています。しかし、社内予算の増額は容易ではなく、採用費を限られた予算内に収めるため、採用費削減の工夫がなされています。たとえば、会社の情報を発信するために無料のSNSを活用したり、交通費が不要なオンラインでの選考を取り入れたりしています。
中途採用の固定費
マイナビの調査によると、中途採用にかかる費用の平均は674.1万円です。
新卒採用と同様に、中途採用も採用費は年々高騰しています。採用費を下げるためには、従来と同様の求人広告の出稿や採用方法だけでは限界があります。
そのため近年では、ほとんど費用のかからないリファラル採用の導入や、長期的な費用削減を目指す採用マーケティングを行なうケースも見られます。
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固定費を削減する方法3選
ここからは、採用にかかる固定費をできる限り減らす方法を3つ紹介します。
固定費はゼロにすることはできませんが、一部の業務を外注化するなどの工夫次第で削減できます。
そして、見逃せないのが内定辞退や入社直後の退職です。コストをかけて採用したにもかかわらず、内定辞退や入社直後の退職があると、これまでかけた採用コストが無駄になりかねません。不足した人員を追加採用するにもコストがかかりますから、ここは避けたいところです。
新卒選考前にインターンシップを導入する
固定費を削減する方法として、まず一つに選考の途中段階における「インターンシップの導入」が挙げられます。インターン選考を通過した学生に、実際の職場で数日間の職場体験をしてもらうのです。
新卒応募者が実務を体験することで、次のような効果が期待できます。
効果 | 詳細 |
---|---|
ミスマッチによる 選考離脱率が減少 | 職場体験をすれば、新卒応募者が職場のイメージをつかみやすいため「こんなはずではなかった」というミスマッチによる選考からの離脱が減少します。 |
応募者の 入社意欲が向上 | 職場体験の現場で良い体験があると、応募者の中で「この会社に入社したい」という意欲が増します。 |
入社直後の退職を防ぐためにフォロー体制を確立する
固定費を削減する方法の二つめは「新入社員に対するフォロー体制の確立」です。せっかく採用コストをかけて採用しても、入社直後に退職されると今までのコストが無駄になりかねません。また、退職の穴埋めで採用をするとなれば、追加のコストがかかります。
入社直後の退職を防ぐためのフォローの例として、
- 新入社員の交流の場をセットする
- 職場見学
- 採用担当者と新入社員の定期面談
- 社内報などで情報を提供する
などがあります。
新入社員同士の交流は、先輩社員や面倒見の良い社員の応援を得るなど、他部署や配属予定部署からの応援を得ることが不可欠です。
エージェントや採用代行業者に相談する
採用コストを削減する方法の3点目は、エージェントや採用代行業者に相談することです。
エージェントや採用代行業者は、費用が高いという印象があるかもしれません。しかし、すべの工程を任せるのではなく、採用部門で時間がかかり困っている部分だけを頼めば、費用をそれほどかけずに依頼できるケースもあります。
一方、すべての採用業務を自社で行うと、出ていくお金は一見少なく見えますが、じつは採用担当者の人件費などが見えないコストとしてかかっています。そのため、採用部門が重荷に感じている部分だけを外注すれば、高い費用対効果が得られるのです。
また、人事部門の人数が限られていて、採用にほとんど力を入れられない状況なら、大半の行程をエージェントや採用代行業者に任せてしまうという手もあります。専門のエージェントや採用代行業者なら、途中離脱やミスマッチが起こりにくい採用ノウハウを持っているので、失敗しない採用が期待できるのです。
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フリーランス活用による人材戦略
ここからは、正社員だけでなく、フリーランスを活用する方法についても解説していきます。
正社員だけが人材ではない
ここまでは新卒・中途で正社員を採用する際の手法について解説してきました。
しかし、最近は正社員だけでなくフリーランスを雇って活用する形も徐々に増えています。
上記の調査によれば、半分以上の企業が「フリーランスを活用・または活用を検討している」と回答していることがわかります。
フリーランスを採用するメリット
それでは、どうして多くの企業がフリーランスを採用し始めているのでしょうか?
そのメリットをいくつか説明します。
メリット | 解説 |
コスト | いちばん大きなメリットといえるのはコストです。 正社員と異なり、退職金や保険金などの福利厚生を支払う必要はありません。仮に給与が同じであったとすれば、企業にとっては大幅なコスト削減が見込めます。 |
柔軟性 | フリーランスは個人事業主なので、柔軟性が非常に高いのが特徴です。 正社員であれば週5日のフルタイムで働き、オフィスにも席を用意する必要があります。一方、フリーランスの場合、「週3日だけ」や「リモート完結」という働き方も可能であり、企業にとっても負担が少なくて済みます。 |
スピード感 | フリーランスと企業間双方の合意さえあれば、即日で稼働してもらうことが可能です。 とくに競合他社がいる場合などは、一日でも早くサービスを展開したいという場合もあるのではないでしょうか。そのような際に即日で業務に取り掛かってもらえるのは、大きなメリットとなります。 |
高スキル | フリーランスの人は、エンジニアやデザイナーなど特定の職能に長けたスペシャリストの人がほとんどです。 ジェネラリストが社内に多い場合には、フリーランスを雇用することで専門性を補えます。フリーランスから教育を受けるという形を取ることも可能です。 |
さらにフリーランスと正社員の違いについて知りたい方は、「【企業向け】フリーランスと正社員どちらにメリットがある?雇用形態の違いとおすすめを紹介」の記事もご覧ください。
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フリーランスを採用するには?
こうしたメリットのあるフリーランスですが、どうやって採用をすれば良いのでしょうか?「リファラル採用」「ダイレクトリクルーティング」など多様な採用手法もありますが、ここでは人材エージェントを利用することをお勧めします。
人材エージェントを利用すれば、
「正確な募集情報の掲載」と「希望する人材とのマッチング」
が両立できます。
とくに初めてフリーランスを採用する際には、ノウハウがなければただ時間とコストを浪費するだけになってしまいます。人材エージェントを利用し、ノウハウがある程度確立してからほかの採用手法に挑戦してみるといいのではないでしょうか。
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フリーランス採用におすすめの人材紹介サービス11選
1. Workship
Workshipはエンジニア/デザイナー/PMまで幅広い職種で、43,200人以上のフリーランス人材が在籍するフリーランス専門エージェントです。募集だけでなく企業側からスカウトできるため積極的な採用をしたい企業におすすめです。
また、フリーランスの実績や経験がわかりにくい採用課題をWorkship独自のアルゴリズムでスコアリングし、即戦力となるフリーランスを採用できます。
特徴・メリット |
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2. ポテパンフリーランス
▲出典:ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスはプログラミングスクール「ポテパンキャンプ」を運営する株式会社ポテパンが運営するフリーランス専門エージェントです。プログラミングスクールを傘下にもつエージェントだからこそ、フリーランスへの対応が厚く採用企業側の心配事が少ない点がメリットです。
メインはエンジニアやプログラマーといったIT人材ですが、PMやイラストレーターといった案件も幅広くあります。
特徴・メリット |
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3. レバテック
▲出典:レバテック
レバテックは、フリーランス専門エージェントの大手企業として、取引企業5,000以上、登録エンジニアやクリエイター数は20万人以上の規模となっています。
レバテックが紹介するフリーランス人材は「準委任契約」で働くスタッフで、成果物の納品を目的としない、業務を遂行するためのIT人材を求める方におすすめです。
特徴・メリット |
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4.テックビズフリーランス
▲出典:テックビズ
テックビズフリーランスは、取引先企業1,400社以上、4,000名を超えるエンジニアが登録している大手フリーランスエージェントサイトです。常時採用可能なエンジニアも300名以上おり、最短即日契約も可能です。
テックビズフリーランスでは、テックビズからの紹介意外に、企業からのスカウティングもできるため、能動的な採用活動を進めることもできます。
特徴・メリット |
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5.PE-BANK(ピーイー・バンク)
PE-BANK(ピーイー・バンク)は、マージンや手数料の公開など、透明性の高い契約が評判のフリーランスエージェントです。
東京・大阪以外のエリアの案件が多いため、地方都市の企業にもおすすめできます。
特徴・メリット |
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6.ギークスジョブ(geechs job)
大手企業案件が多いギークスジョブ(geechs job)は、年間契約数1万件以上とITエンジニアの利用実績も豊富。
早く自分の希望条件に合う案件・求人の紹介を受けたいフリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーにおすすめのエージェントサービスです。
特徴・メリット |
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7.テクフリ
▲出典:テクフリ
フリーランスエンジニア向けの案件・求人サイトのテクフリ(テックキャリアフリーランス)は、案件・求人情報が常時1万件以上のおすすめフリーランスエージェント。
主な対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉で、東京周辺でフリーランスのITエンジニアを探す際におすすめのフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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8.HiPro Tech
▲出典:HiPro Tech
HiPro Tech(ハイプロテック・旧i-common techサービス)は、エンジニアやITコンサルタントに特化したフリーランスエージェント。
運営会社は東証プライム上場企業のパーソルキャリア株式会社で、転職サイトのdodaやハイクラス転職エージェントのdoda Xを運営しています。
特徴・メリット |
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9.ランサーズエージェント
▲出典:ランサーズエージェント
クラウドソーシングサービスで有名なランサーズ株式会社のグループ会社が運営するランサーズエージェント。
ランサーズの運営だけにほかのフリーランスエージェントと比較して登録者数が多いのが特徴です。
特徴・メリット |
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10.ITプロパートナーズ
▲出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、フリーランスのITエンジニアやWEBデザイナーを探す際におすすめのサービスです。
特徴・メリット |
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11.クラウドテック
▲出典:クラウドテック
クラウドテックは、ウドソーシングサービスで有名な株式会社クラウドワークスが運営するフリーランスエージェント。
リモートワークや週3日・4日稼働の案件を探す際にもおすすめのサービスで、業界最大級のリモートワーク案件が特徴のフリーランスエージェントです。
特徴・メリット |
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