【企業向け】フリーランスのデザイナーとは?その採用手法と活用の仕方
近年企業の間でも注目の高まっているデザイナー。その中でも、コストや条件の面から多くの企業が検討しているのがフリーランスのデザイナーです。
この記事では、フリーランスデザイナーを採用するメリット・デメリットから注意点、採用手法までご解説します。
フリーランスのデザイナーに関する前提知識
具体的な採用手法の説明に入る前に、デザイナーやフリーランスに関する基礎知識や背景を見ていきましょう。
そもそもデザイナーの種類とは?
そもそも「デザイナー」とは、お客様からの依頼に応じて求められるデザインを考案する仕事です。
多くの種類がありますが、代表的な物としては
- グラフィックデザイナー(広告やパッケージのデザイン作成)
- Webデザイナー(webサイトのデザイン作成)
- イラストレーター(企業の求めるイラスト作成)
- ファッションデザイナー(衣服のデザイン作成)
などを挙げることができるでしょう。
この他にも多くの種類のデザイナーが存在するため、自社でデザイナーを採用したいと考えている場合は、まず何をデザインして欲しいのかを明確にすることが重要になります。
「フリーランス」という働き方の広がり
新型コロナウイルスの感染拡大により、リモートワークなど働き方に大きく変化が生まれたことは多くの方がご存知だと思います。
しかし、実はコロナ以前から副業やフリーランスとして新しい働き方を志向する人の数は増えていました。以下の資料では、副業希望者やフリーランスとしての働き方が記載されています。
▲出典:働き方の将来 内閣府
この調査はコロナウイルス感染拡大前に行われたものですが、最近ではこの傾向はさらに強まっていると推測できます。
企業の人材採用は難しくなっている
少子高齢化が進む日本では労働人口の減少が予測されており、2018年の経済産業省の発表によれば、2050年には生産年齢人口が全人口のおよそ50%にまで落ち込むとされています。
これに加えて先に述べたような働き方の多様化が広がっていくと、優秀な人材の数はどんどんと少なくなり、さらに自社の正社員として長期雇用することはさらに難しくなっていくと言えるでしょう。
したがって、企業は求職者を待つ受け身の採用姿勢から脱却し、自ら欲しい人材を獲得しに行く積極的な採用に取り組む必要が出てくるとい言えるのです。
フリーランスデザイナーは採用すべきか?
それでは、実際にフリーランスデザイナーは採用すべきなのでしょうか?
デザイナー需要の高まり
まずフリーランスに限らずデザイナー全体で見ると、その企業からの需要は高まっていると言えます。
以下の表は、海外の主要企業がエンジニア1人に対してどの程度のデザイナーを採用するかという数の変化を示したものです。
例えばIBMでは、2012年から2017年の5年間でデザイナーの比率が9倍になっていることがわかります。
▲出典:TechCrunch
このような大企業の動きを追随し、多くの企業はデザイナーを採用しようと考え始めているのです。
フリーランスデザイナーのメリット
では、フリーランスのデザイナーを採用することにはどんなメリットがあるでしょうか?
代表的な物をいくつか列挙してみます。
コスト | これはフリーランス全体に言えることですが、正社員に比べてコストはかかりません。例え給与が同じであったとしても、入退職金や福利厚生を支払う必要がありませんし、フルリモートの場合はオフィスの用意までも不要です。 |
柔軟性 | フリーランスの場合は、数ヶ月のプロジェクト単位から業務を依頼することができます。特にデザイナーの場合は、特定のサイトのデザインだけ頼みたいというケースも多いため、企業にとってはありがたい存在になります。 |
採用までの早さ | フリーランスの特徴として、即日採用が可能であることが挙げられます。社員採用の場合は最低でも数週間かかりますが、フリーランスでは互いの合意があればすぐに働いてもらうことも可能です。急いで依頼したい案件がある場合などは非常に役立ちます。 |
フリーランスデザイナーのデメリット
では逆に、フリーランスのデザイナーにはどのようなデメリットがあるでしょうか。
専門度が高い | メリットにもなり得ますが、フリーランスとして活躍している人は高い専門スキルを持っています。しかし初めてデザインを依頼する企業では、どこをどのように依頼すればわからないこともあるため、フリーランスとミスマッチが起きてしまうことがあります。 |
雲隠れしてしまう | 非常に稀なケースですが、仕事を放棄して音信不通になってしまう人もいるようです。企業であれば中々起こり得ませんが、フリーランスは個人なのでこのような危険性はあると言えます。 |
フリーランスデザイナーを採用すべき企業とは?
このように、メリットも多いフリーランスデザイナーですがデメリットがあることも確かです。
これらのことから、フリーランスデザイナーの採用はデザイナー採用の経験があり、求める要件を明確化できている企業におすすめであると言えます。
もちろん初めての採用でも低コストなどのメリットがあるため、要件が定まっていれば問題ない場合もあります。
しかし不安が多い場合は、エージェントを利用したり、webデザイン会社へ依頼することも1つの選択肢でしょう。
フリーランスデザイナーの採用手法
フリーランスデザイナーのメリットとデメリットを理解したところで、いよいよその具体的な採用方法を解説していきたいと思います。
デザイナーの履歴書である「ポートフォリオ」とは?
デザイナーを採用しようとする際、必ず理解する必要があるのが「ポートフォリオ」です。
ポートフォリオとはデザイナーにとっての履歴書に当たるもので、そのデザイナーの作品やスキルがまとめられています。
▲出典:ポートフォリオ百科|グラフィックデザイナー 山下まりあさん
ポートフォリオでは
- 作品の完成度
- 自社サービスとの相性
- 情報整理能力
などを中心に見ると良いでしょう。
デザイナー視点での企業の探し方
では、実際にフリーランスのデザイナー側はどのようにして企業の案件を探しているのでしょうか?
クラウドソーシングの利用
クラウドソーシングとは仕事を探しているデザイナーと、仕事を発注したい企業側を結びつけるサービスのことです。一度で大量の仕事を受注できるわけではありませんが、募集は非常に多いため重宝されているようです。
知り合いや人脈に頼る
デザイナー同士の人脈を生かして仕事を得るということも珍しくはありません。一度依頼した企業がその能力を評価すれば、別の案件で再度依頼するというケースもあるようです。
SNSで発信する
最近では珍しくなくなってきた手法です。Instagramなど視認性も高いSNSの発達により、自分の作品やスキルを目に見える形で発信することのハードルは下がっていると言えます。
このように、デザイナー側の視点も意識すると様々なデザイナーに出会える可能性が高くなるでしょう。
デザイナー採用における評価のポイント
採用したいデザイナーの候補が絞れたら、面接などを通して具体的な評価に入って行きます。その際に意識すべきポイントとしては、以下のようなことが挙げられます。
- デザイン学校を卒業しているか、実際に有償でデザインした経験があるかなどの経歴
- ポートフォリオや過去作品のクオリティ
- そのデザインが自社の求めるイメージと合致しているか
- 仕事を進める上で円滑にコミュニケーションを取れるか
- 周りの人を巻き込んで仕事を進められるか
デザイナーとしての能力に限らず、自社で働いてもらう人として必要な能力についてもしっかり判断する必要があるでしょう。
またデザインについて人事担当者が十分な知識を持っていない場合には、社内のデザイナーに採用を手伝ってもらうなどの対策を取ることが好ましいと言えます。
様々な採用手法
デザイナーを採用するプロセスについて一通り解説してきましたが、その手法自体も多様化が進んでいます。そのうちのいくつかを見てみましょう。
採用手法 | 特徴 |
---|---|
リファラル採用 | 社員の知り合いや人脈を通じて採用する手法です。コストが掛からず信頼性の高い人材を獲得できるメリットがあります。一方で入社後の人間関係には気を付ける必要がある場合もあります。 |
ダイレクトリクルーティング | 求職しているデザイナーに対してSNSなどを通じて直接話をする方式です。多くの職種がこの手法で採用されますが、デザイナーは自分のSNSやサイトを保持している人も多いため、効果的な採用手法の一つになるでしょう。 |
人材エージェントの利用 | より詳しくデザイナー採用のポイントを知りたいという方は、「はじめてのデザイナー採用におけるポイント」の記事もぜひご覧ください。 |
より詳しくデザイナー採用のポイントを知りたいという方は、「はじめてのデザイナー採用におけるポイント」の記事もぜひご覧ください。
フリーランスデザイナーの採用にはエージェント利用がおすすめ
多くの採用手法があることを理解していただけたと思いますが、その中でも特にお勧めしたいのがエージェントを利用することです。その理由や実際の例を見ていきましょう。
エージェントを利用すべき理由とは?
エージェントが行うサービスには、具体的に以下のようなものがあります。
- 数多くの候補者の中から厳選されたフリーランス人材を提案してくれる
- 募集作成代行や契約書対応など、サポート体制が充実している
特に初めてデザイナー、しかも馴染みのないフリーランスを採用しようとすることは簡単ではありません。ノウハウがないまま進めていると、コストと時間ばかりがかかってしまいます。
しかしエージェントを利用すれば、利用料を負担するだけで『正確な募集情報の提供×気になる人材へのアプローチ』が同時にできるのです。
そしてここで紹介したいのが、Workshipというサービスです。
Workshipには、30,000人を超えるフリーランスが登録しており、企業が登録者のプロフィールを見てスカウトする「スカウト型サイト」と、求人に合った人財をエージェントが紹介する「人材エージェント」を組み合わせたハイブリッドサービスになっています。
Workshipを通してデザイナーを採用した事例
それでは、実際にWorkshipを使ってデザイナーを採用した事例を見てみましょう。
ただのデザインだけでなく、様々な依頼を受け取り、課題や改善提案までしてくれるwebデザイナーを探していたChatwork様。Workshipで3名の候補者を見つけ、無事納得できる人材の獲得に成功しました。
また、業務委託に関する契約や支払い条件、要件定義などについてのWorkshipからのサポートについてもご満足いただけたようです。
(より詳しい内容はこちら)
Workshipの詳しい機能や料金は、以下の無料資料でご確認いただけます。フリーランスデザイナーの採用や業務委託をご検討されている方はぜひご覧ください。
デザイナー特化のフリーランス採用なら『クロスデザイナー』という選択肢も
クロスデザイナーはデザイナー特化のフリーランス紹介エージェントです。7,000人以上のデザイナーが登録されており、UX、アプリ、グラフィックデザインなど多様なスキルを持つデザイナーを提案します。
クロスデザイナーでは、最短即日で複数名の即戦力デザイナーを提案できるのが特徴で、条件が合えば最短3日でアサイン可能なポイントもメリットのひとつです。

登録しているフリーランスも案件・タスクベースでのアサインが可能で、週2〜3日の稼働から7日稼働が可能などのフルコミットデザイナーも募集できることから「熟練デザイナーを募集したい」や「とりあえず依頼してみたい」といった依頼企業に合わせたフリーランスデザイナーを探すことが可能です。
特徴・メリット |
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サービス資料は無料でダウンロードできます。ぜひ下記より無料でダウンロードし、貴社の採用活動にお役立てください。
