世界中に多数のユーザーを抱えるSEO・コンテンツマーケティングプラットフォーム『DemandMetrics』。その開発と提供、導入支援を行う『DemandSphere』の日本・アジア太平洋担当プレジデントの岡本さんは、事業拡大に合わせた体制構築に、フリーランスの力を活用しています。今回は岡本さんに、Workshipの魅力をお聞きしました。
世界各国で愛されるツール『DemandMetrics』日本での事業拡大を目指して
ーー 事業内容について教えてください
法人向けにSEO・コンテンツマーケティングプラットフォーム『DemandMetrics』を中心とした『DemandSphereスイート』の開発・ 提供・導入支援が事業内容になります。本社はアメリカにあり、製品は世界65ヶ国で展開。主なクライアントは各業界の大企業や急成長企業です。私たちDemandSphereは主に日本での新規顧客開拓に取り組んでいます。
アメリカに本社をおいている理由のひとつは、検索エンジンやSEOに関する最先端の技術・手法が生まれる場所であること。アメリカの市場トレンドやクライアントの課題をいち早く掴んで製品に反映し、間髪入れず日本のクライアントに提供しています。もちろんテクノロジーだけではなく、メソドロジー(方法論)もお伝えしています。
ーー どのような開発体制ですか?
北米のアメリカとカナダ、あとは東欧のポーランドのチームが開発しています。パキスタンはいわゆるDevOps(開発担当者と運用担当者が協調しながら開発する手法)ですね。方向性や仕様については基本的にアメリカのチームで議論し、アメリカやカナダ、ポーランドの開発チームが実装しています。
主にパキスタンとポーランドのチームがサービスを提供しつつ、日本のチームが顧客開拓やカスタマーサクセスといった、『DemandSphere』の導入からインハウスで運用できるようになるまでを支援しています。
多様化する顧客課題に対応できる体制構築が急務に
ーー 事業を拡大する上で、どのような課題を感じていましたか?
クライアントへの支援体制強化が私たちにとって課題でしたね。ありがたいことに日本でも製品がとても愛されていて、どんどんユーザーが増えています。しかし、喜んでばかりもいられません。ユーザーが増えれば、それだけクライアントの『DemandSphereスイート』活用をサポートできなくてはならないからです。
実はこれまで、どちらかというと少数精鋭のチームでお客さんをサポートしてきたんです。一人がいくつもの役をこなしてクライアント対応をしていましたね。しかし、いまはユーザー増加に伴ってクライアントの業種や業態が多様化しています。特に大手企業の個別の課題に合わせて対応する必要が出てきました。
いまは全ての企業がSEOに対して、程度の違いはあれど課題を感じている時代です。今後も『DemandSphereスイート』を活用する企業は増えていくでしょう。そのため、私たちは今後のさらなるユーザー増加を見据えて、SEOの専門知識と経験やSaaSビジネスを理解した人員を、先回り確保しておく必要性を感じていました。
ーー リソースを確保する上でどのような課題がありましたか?
要件に合う人材を見つけることです。ひとまずフリーランスの力を借りるのが良いと思い、要件を満たす人を探し始めましたが......SEOとSaaSプロダクトの性質の両方を深く理解し、さらに英語が使える人材はそう簡単には見つかりません。腐心していたころに、Workshipを知りました。
フリーランスに発注する上で「最大の不安」を解消してくれた
ーー Workship以外で活用していた人材サービスはありますか?
いくつか使いましたよ。最初に使ったのは、主に採用を目的としたサービス。その次に、フリーランスや複業の方に発注できるサービスを使ってみました。しかし、一度も発注するに至りませんでした。良さそうな人を見つけてメッセージで連絡をとることもありましたが、いざ話をしてみると条件が合わなくて。業務の合間を縫って探してみたものの、依頼するに至りませんでしたね。
ーー 発注に至らなかった理由は、どういったところにありますか?
フリーランスの「質」に対する不安が最大の理由です。これまで利用した他のサービスでは、そこに不安を感じて発注を踏みとどまっていました。不安感が拭えないまま仕事を依頼するよりも、パートナー企業に依頼する方が安心だなと。納品までのスピード感もわかるのでそちらのほうが安心だと思ってしまって。
とはいえ、フリーランスの方に依頼したい気持ちはあります。費用を抑えられそうだし、ハイスキルの方であれば、より良いものができるかもしれない。しかし、納期やクオリティに対しての不安感が払拭できず、まだほとんど発注できていないというのが現状でしたね。
だからこそ、ハイスキルなプロフェッショナル人材が多数登録しているWorkshipには、とても期待していたんです。「ここなら求めている人材が見つかるかもしれない」と。
ーー Workshipを実際に利用してみてどうでしたか?
使ってみるまでは、正直なところ半信半疑でした。しかし、蓋を開けてみると優秀な人が本当に多くて驚いています。しかも人間性の高い人が多い。現状、すでに2名発注して稼働を始めていただいたところです。
4、5人お会いしましたが、目標を持って働いている人や、スキルアップに熱心な方が多い。たとえば、弁護士の方とお会いしたのですが、非常に向上心のある方で。IT分野の案件に対応するために、SaaSのビジネスについてもっと勉強したいと話してくれました。
また、Workshipが他の人材サービスに比べて格段に違っていて良いのが、コミュニケーションを始めやすいところです。お互いに「気になる!」をするとマッチングして、メッセージのやりとりができる。気軽でお手軽なところがすごく良いですね。
ハイスキルのフリーランスが集まるからこそ期待すること
ーー Workshipに今後どのようなことを期待しますか?
やはり引き続き、質の高いフリーランスが増えていくと嬉しいです。特に弊社の場合、先に言った通り、多種多様なクライアントの課題に対応していかなくてはなりません。ひとりひとり、経験やカバーできる知識・スキルの範囲が異なると思いますし、弊社としても非常に助かります。
あと、これは私のリソースの問題でもあるのですが、たくさん「気になる!」がきて嬉しい反面、対応しきれないことがあります(笑)。現状私ひとりで Workshipを活用しているので、機能面やサービス面でさらにサポートしてもらえれば、もっと発注が進むかなと思います。これからがすごく楽しみですね。